【感想・ネタバレ】北の海(上)のレビュー

あらすじ

幼少期から祖母に預けられ、家庭の雰囲気というものを知らずに育った洪作は、高校受験に失敗し、ひとり沼津で過ごす。両親がいる台北に行くべきだという周囲の意見をかわし、暇つぶしに母校へ柔道の練習に通ううちに、〈練習量がすべてを決定する柔道〉という四高柔道部員の言葉に魅了され、まだ入学もしていない金沢へ向かう。──『しろばんば』『夏草冬濤』につづく自伝的長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

遠山がいい。
上巻はのんびりしている。遠山と柔道したり宇田先生とすき焼きしたり。それでも洪作の人生が進んでいく予兆はいくつもある。母からの手紙が宇田先生に届いたり、四高に行くきっかけとなる蓮見さんに出会ったり。なんだか青春だ。いつのまにか洪作の年齢を追い越している。信じられない。
洪作の無頓着さは心地いい。豪胆とは違うけれどどこか肝が据わっている。

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2025年10月21日

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