【感想・ネタバレ】紀ノ川のレビュー

あらすじ

小さな川の流れを呑みこんでしだいに大きくなっていく紀ノ川のように、男のいのちを吸収しながらたくましく生きる女たち。――家霊的で絶対の存在である祖母・花。男のような侠気があり、独立自尊の気持の強い母・文緒。そして、大学を卒業して出版社に就職した戦後世代の娘・華子。紀州和歌山の素封家を舞台に、明治・大正・昭和三代の女たちの系譜をたどった年代記的長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

和歌山弁を聞いたことがないから会話の響きをイメージしにくかった。
花、文緒、華子の三代にわたる女の話。古い家に反発して飛び出して行ったつもりの文緒が結局は豊かな実家のおかげで不自由なく暮らして、孫の代は生活が苦しくなっていくのは皮肉だ。
祖母と孫の交流の場面が出て来て自分の思い出を思い返して心がぽっと暖かくなる。
フィクションだし小説なんて読んでも読まなくてもいいものだけど、つい全部読んでしまう。面白かった。
女の人生の話になるとついつい引き込まれる。
地主は働かず暮らしていたというがどんな毎日を送っていたのだろうと思いを馳せる。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「お母さん、乳房形って、どないして作るんですか?」
と訊きに来た。木綿のハンカチを扱って簡単に作り方を説明してから、
「あんた、慈尊院さんへ行くんかよし」
と尋ねると、
「ふん、まあ気休めやと思うけどの」
ぷいと立って行ってしまった。

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2025年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

花の一生、理想の女の生き様かと思えばもっと濃いもの。教養はあれどしとやかであれ、というだけに止まらず家に対する執念など。

花の死際、家の縛りから放たれ、抑圧していたものが全て解放している様は読んでいて辛い。呆けだけではなくヤケのような、
白蛇が出たのだからじきに花も死ぬのだろうが、その場面まで書かれてなくてよかった、きっと耐えられない

美っつい川。

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2022年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ


古風で奥ゆかしく、強くて知的で、これぞまさに
昔ながらの理想的な日本人女性!な花が主役の話。

重要な人があっけなく亡くなるシーンが多くて
えっ?この人も?と呆然とすることが多かった。
こんなこと続いたら心折れるわ、って中でも
たくましく美しく生きていく登場人物が魅力的でした。

ただ、この時代を生きた女性の方々への尊敬の念はもちろんあるけど、自分がこの時代に産まれなくてよかった〜(女性に求められるものが多すぎるから)と正直思ってしまいました。

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2021年05月29日

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