あらすじ
短大で英語講師を務める由樹は、衆議院議員の柏井淳と逢瀬を重ねていた。しかし、由樹の目前にある男が現れ、彼女の過去の記憶を揺り起こすことになる――。著者の新境地となる恋愛サスペンス長編。
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Posted by ブクログ
てっきり最初の人と惇は同一人物かと思って読んでました。
なんでそもそも不倫するような男を信頼できるのか、都合よく扱われているのに気が付かないのか…
元旦那が一番信頼できるいいやつだったんじゃないでしょうか。
Posted by ブクログ
憧れである親友の前で、そして親友の恋人に、壊されたいと願う主人公•由樹。
同じ女の視点で見ると、地味でパッとしない印象を掲げているのに反して、なかなか強かな人間だと思う。
一冊を通して、純粋無垢を貫こうとする由樹の、けれどそうではない姿が生々しい。
政治家の狡賢い性質を孕んでいる惇や真山が「らしく」振る舞うことよりもなお、本当はタチが悪い人物だと思う。
由樹が求めていたものは、何だったのか。
相手がいると知りながら、自ら踏み込まない「良い子」な恋愛に一喜一憂し。
自分の友人が恋人と付き合っていると知りながら、彼女もまたかつて自分を壊した人を求めていることに気付き。
そうして、清算を試みる。
何との?
由樹が壊されることへの魅力に抗えず、そうして壊された自分がまた新たな魅力を得て生きてゆく姿を、否定は出来ない。
最終的に、彼女が求めたものは光なのだろうか、闇なのだろうか。