あらすじ
「はじめて誰かのかわりでもいいと思った──」アマチュアバンドのベーシスト・ケンタはプロデビューを目前にしたバンドのギタリスト・連次を紹介された。屈託なく笑う連次でケンタの心はいっぱいになってくけど…。美形のオス亀を助けた漁師・裏筋太郎秘話と描き下ろしを加え、再生するSHOOWA伝説の初期作品集待望の第二弾!!
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アーサーがかわいそう
ジンと猫に収録されていた残像を先に読んだので、アーサーがかわいそう過ぎて泣けてきました。誰かの代わり??
最初は死んだ恋人に瓜二つだから連次に惹かれけどちゃんと好きだったでしょう?
描き下ろしで死んだ恋人のお母さんが連次を自分の息子と見間違えるシーンも泣けてきました。
どうしてアーサーと連次をくっつけてくれなかったのだろう。
二度までも恋人を失ったアーサーがーかわいそうです。
ジンと猫(に収録の残像)未読の方はぜひ読んでほしい。
Posted by ブクログ
人気のSHOOWAさんですが、この方ほどはっきり好きな作品と私には駄目な作品の差が分かれている作家さんは珍しいなあと思います。
同じ作家さんが描かれているので、シリアスだろうがギャグだろうがその方の共通の雰囲気って何かしら必ずあると思っていたのですが、この考えはSHOOWAさんで砕け散りました。
初めて読んだのは、はるか昔、商業BLがそこまで好きじゃなかった頃で、「Nobody knows」を読みました。今、友人に貸したままで手許にないので詳細は思い出せないのですが、亀の話だけが駄目だった記憶があります。
それから商業BLにはまり、「向日性の扉」で号泣し、「三つ巴」で我にかえり、また「ジンと猫〜」で号泣し、評判の「イベリコ豚〜」は概ね駄目なんですが時々好みのところという感じでした。
色々読んで分かった事はシリアスはとても好みだけれど、逆は全くもって心の琴線に触れないようです。
これはとても珍しい。
この方のギャグのノリは苦手だけど雰囲気は好きという事は全くなく、水と油の様に評価が自分の中で分かれるので、今後読む場合の指標にはなるなあと思いました。
バンドの話は「ジンと〜」から読んだので、アーサーが悲しくて仕方ありませんでした。
蓮次も本当はとても悲しいのですけれど、もう誰が何を出来る訳でもないやり切れなさがたまらないです。
誰かの代わりでもいいなんて、本当はある訳ないのですよ。
で、この話のあとにギャグ落ちと猫と亀で何ともベクトルの違うやり切れない気持ちに。
ギャグ落ちと猫はともかく、亀は他の本に入れていただきたかったなあと残念に思います。