あらすじ
『茶の本』(全訳)と『東洋の理想』(抄訳)を、読みやすい訳文と解説で読む! ロマンチックで波乱に富んだ生涯を、エピソードと証言で綴った読み物風伝記も付載。天心の思想と人物が理解できる入門書。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
古都 金沢の、旅の道中で読み進めた事もあり、
とても味わい深く受け止められた。
日本を追われながらも、誰よりも強く、
日本文化の素晴らしさとイデオロギーを
欧米諸国に対して突きつける天心の
短くも含蓄ある言葉の数々。
“謙譲の心で芸術を鑑賞する。”
鑑賞者の心得を説いた、「芸術鑑賞」の章が印象深い。
Posted by ブクログ
「茶の本」というタイトルですが、それだけでなく日本文化のこれまでとこれからに対する著者の思想を伝える本でした。
(当時の時代背景を考えると仕方ない部分もあるのかもしれませんが)東洋文化を賞賛するあまり西洋文化に対して過剰に批判的になっている印象を受けました。
また、著者の歴史認識についてですが、それが正しいのかどうか知識不足から判断できません。ひとつの見方として受け取っておきたいと思います。
日常の些細な美を見逃さない態度はぜひ身につけたいと思いました。
が、全体としては一読では理解が追いつかなかったので、また時間が経ったら読み返してみたいと思います。