あらすじ
「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」という有名なことばは、本書の序文に出てくる。主観的な正しさより客観的な理法、正義を重んじたヘーゲル最後の主著。
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Posted by ブクログ
第三部「倫理」を収める。愛を結合原理とする家族から、欲求の体系としての市民社会へ移行し、最後に市民社会が揚棄されることによって倫理の現実態としての国家が現出する。この部において、従来の原子論的個人の結合として国家を思考する従来の国家思想からの決別が果たされた。伝統的な国家=政治社会論を批判し、国家を社会とは別の政治的制度として思考するための礎を築いたという点でこの著作は近代政治思想の金字塔である。