【感想・ネタバレ】回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~のレビュー

あらすじ

結婚率や出生率の低下は、主に経済問題の側面から論じられることが多い。しかし、それは経済問題とは別のところに原因がある。多くの人が、自分一人で過ごす時間や自分のために使うお金を削ってまで、家族をもちたいとは思わなくなっているのだ。そこには回避型愛着が浸透していることが関わっている。われわれの身には、人間から別の種へと分枝していると言えるほどの、生物学的変化が生じているのである。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分のこの面倒な性質を治すには、逃げずに立ち向かっていかなければいけないんだ。それ以外に近道はないのだと思った。

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2024年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一作目でざっくりとした概要があったが、二作目では回避型愛着障害にフォーカスしていく

こちらも著名人の過去を例にしつつ後半では克服と修正に少し触れる

が、こちらもなかなか

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「愛着スタイル」を、安定型と不安定型に分け、後者をさらに「不安型」「回避型」「恐れ・回避型」等に分類する。

用語の整理がやや分かりにくいが、内容は説得的。
発行がやや古いので、新しい情報も知りたい。

スマホ片手の子育てが増えていく以上、愛着障害を持つ人はこれからも増えていきそう。


「子どもに”ふつうに”対応しているつもりでも、共感性が欠如した応答しかできていないという場合もある。それ以上に悪いのは、子どもが求めているのに反応しないことである。」(59頁)

「心のエネルギーは、物理的なエネルギーと違って、使えば減るというものではない。ほどよく使うことによって、さらに生み出されるものである。(中略)心のエネルギーとは、心の外と内との交互作用によって生み出されるものだからである。」(159頁)

「結局、小手先の治療技術や薬物には、それほど大きな意味はなく、その人の安全基地となることが、何よりも大きな治療効果をもたらした」(230頁)

「他者への共感が生まれるのは、その人自身に共感や支えがたっぷり与えられ、その人自身の安全感が十分に回復した後なのである。その人自身が大丈夫だと感じたとき、はじめて他者に対する思いやりをもてるようになる。」(235頁)

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2024年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分は当てはまらなそうだし近くにもそれらしき人がいないのでどんなものかと思っていたけど理解が深まり興味深く読めた。少し冗長にも感じるけど…
子供は肌身離さず一緒にいるべきで現代の託児所などは回避型になる傾向がある。との話やドイツは自立を早く促すことから他と比べて倍くらい回避型の傾向にある話などは腑に落ちたものの完全な安定型になるのはほぼ無理では?とも思ったしそれがなるべき姿なのかも疑問に思った。著者はそうあるべきのようなニュアンスで書かれていた。

私は家庭に恵まれて育ったけれど娯楽が大好きで映画や読書や音楽にのめり込む。文明が発達すれば好きなものも増えるわけで人と接する時間は減るのは何をしても避けられない。それを絆が薄いから危機である。と言われても腑に落ちない。

回避型との結婚がうまくいく、いかない組み合わせの話はTwitterなどのネットでよく見る話だなと思った。

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2023年03月02日

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