【感想・ネタバレ】推定少女のレビュー

あらすじ

とある事情から逃亡者となった“ぼく”こと巣籠カナは、逃げ込んだダストシュートの中で全裸の美少女・白雪を発見する。黒く大きな銃を持ち、記憶喪失を自称する白雪と、疑いつつも彼女に惹かれるカナ。2人は街を抜け出し、東京・秋葉原を目指すが……。直木賞作家のブレイク前夜に書かれた、清冽でファニーな成長小説。幻の未公開エンディング2本を同時収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『砂糖菓子~』を連想させるような、独特な内容でした。終わりも三種類あり、読み終えて、とても不思議な感じがしました。

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2015年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家出少女が逃亡中に不思議な女の子を見つけて……。
話の筋はすごく不可思議なものだけど、その中で繰り広げられる子供たちの心理描写は心にとてもきました。
10代の少年少女に読んでもらいたい。

最後があっさり解決してしまうため、クライマックスからいきなり完結してしまう感がありました。
ラストが分岐しており、3通りの結末があるけど、白雪が結局何者であったかは読者の判断に委ねられているので、もやもやっとした気持ちで終わるかもしれない。

作中に出てくる人物の行動が頭の中で再生できるくらいわかりやすいのは、さすが桜庭一樹!

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2014年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結局、白雪は宇宙人だったのか、はたまた精神病棟の患者だったのかという可能性を残しつつ、答えは曖昧なまま終わる。スライムとか倒してるから、きっと彼女は宇宙人だったんだろうと思う。
大人になりたくないカナは、義父を矢で射ってしまい、宇宙人から逃げ回る冒険。
彼女の正体はなんなのか気になって、結局読む手が止まらなかった。
電脳戦士も宇宙人だったようだ。
でも、ここでいう宇宙人って、もしかしたら誰の心にもいるフレンズ的なものなのかしらね。
理不尽なことも、誰かを失うことも、家族との関係性も、みんなそれぞれ色々あるけどそれを乗り越えて大人になっているんだと、、、

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

巣篭カナ
十五歳の女の子。過失致死もしくは過失致死未遂でパトカーに追われている。逃走中にの白雪」を拾う。

白雪
カナがダストシュートに逃げ込んだ時にいた先客。雪のように真っ白な体。白雪という名前はカナの命名した。

カナの母

カナの義父

カナのゲーセン仲間のお兄ちゃん

水前寺千晴
カナと白雪が東京で出会った銃器マニアの中学生。一人っ子で、都内の有名な私立中学校の三年生。

綾小路麗々子
誘拐された女の子。

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2025年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若い頃特有の(私がこの言葉を使っていいのか?)疑心暗鬼で単純な子供たちが抵抗するんだけど、結局夢オチだったっていう話。

何も分かってない!と思うことが子供である証拠、みたいなシーンがあったが、大人は本当に分かってるの?!と思った。
でも、“分かっている”ならあんなこと言わないよねぇ、とどうしても思ってしまう。私は子供。

もうちょっと歳をとってからまた読みたい本。きっと感じ方がかなり変わるから。

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2022年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。「ここから物語は分岐し、三種類のエンディングがあります。」と書かれたときには驚きと少しの落胆があった。あとがきによると編集部の要望で書きかえたものも含めて全部収録したという事情らしい。こういうゲーム的なエンディングはあまり好きではないが、作家が自由に書けないこともあるのだろう。自分を「ぼく」と呼ぶ少女は脅えながら戦っている。ただ生き延びるために戦っている。そんな時代が自分にもあったことを思い出させてくれる。

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2019年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これを読んで、アラサー主婦はきんぴらごぼうを作るためにしぶしぶ千切りを始めるのであった。
家出少女の奇想天外で不思議な体験を描いたハイスピードでポップでちょぴりダークな雰囲気が漂った小説。今の生き方に失望している少年少女たちの逃亡劇。ファンタジー展開に振り回されながら着地するエンディングは3種類。
思春期の溢れんばかりのキモチが表現されていて、懐かしく思う反面、もっとやりようがあったと思うのは完全に大人側の視点によるものですね。
エンディング2,3のような現実的な収まりはハッピーエンドであることは間違いないのだけど、エンディング1のように少女たちが子どものままでいるエンドが小説として美しく心に留めていたいと思った。

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2017年10月15日

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