【感想・ネタバレ】哲学の先生と人生の話をしようのレビュー

あらすじ

『暇と退屈の倫理学』で話題の哲学者・國分功一郎が初めて挑む人生相談。ときに優しく、おおむね厳しい言葉で生きる力を与えてくれます。――父親が生活費を送金してくれません/子持ちの彼女への愛は本物か/勉強よりコミュ力?/恋愛が長続きしないのは?/女性との接し方が分かりません/婚外セックスに虚しさを感じ始めて…/語学を学ぶには?/哲学の勉強をするにはどこの大学がいいですか/夫に主導権を握られてます/彼女のために高級ソープ通いをやめるべき?/「自分に嘘をつく」とは?/年下と仲良くなるには/会社の先輩から行きたくない飲みに誘われます/タメ口の仕事相手が許せません/彼氏の仕事を応援できない/理想を持って働くことは贅沢でしょうか/母親と、母親の夫との距離感がつかめません/気力が萎えて困ってます/悲観的な夫に腹が立つ/自信を持つにはどうしたらいいですか/抑え難い復讐心があります……。人気メルマガ「PLANETS」で話題の連載、待望の書籍化!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

哲学の先生に対してメルマガの形で投げかけられた人生相談の回答をまとめた一冊。
人生相談においては言われていないことこそが重要であり。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。
この言葉にあるように、人の相談は文字にして読むと案外、何を求めているかは分かりにくい。

哲学の先生が質問の一言をヒントに、本当に大切なことを本当に聞きたいことを紐解く様子が面白い。

回答の中で、自分の人生においてもヒントになることがある。
恋と愛の違い。
幸せな人は心の穴を塞がない。折り合いをつける。
未練とはサービスを提供したにも関わらずその支払いを受けていないと思うこと。
自分の違和感を大切にすること。
プラス思考の人はある意味では自分にとって都合の悪いものをみないようにしている。

0
2025年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「相談」って難しい、と思う。
誰に何をどんなふうにどこまで伝えたらいいのかが分からない。そして、誰かに何かをどういうふうに伝えられたときにどう返したらいいのかも分からない。
人と人との関係があって初めて成立するコミュニケーションであると感じる。
本書で相談者は、インターネットを利用して仮面を被った状態で著者に「相談」できる。それは顔や表情や性格と言った重要な部分を匿名にできるということだが、著者が推察と妥協で応えていく。
相談者の覚悟の度合いに応じる、それがとても良かったし、哲学的だと感じた。

0
2021年12月31日

「学術・語学」ランキング