【感想・ネタバレ】イッツ・オンリー・トークのレビュー

あらすじ

引っ越しの朝、男に振られた。やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候――遠い点と点が形づくる星座のような関係。ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて「ムダ話さ」と歌いとばすデビュー作。第96回文學界新人賞受賞作。高崎での乗馬仲間との再会を描く「第七障害」も併録。「やわらかい生活」として、豊川悦司、寺島しのぶで映画化された話題作です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

やはり最高!面白い。
大好きな絲山作品、久しぶりに読んだ。
実はデビュー作だったなんて笑 しらなんだ。
2作入ってますが、どちらも面白かった。
イッツオンリートークの主人公のような女性描かせたら一級品。世の中、自分の尺度だけでみたら駄目ですね。

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2024年08月18日

Posted by ブクログ

映画「やわらかい生活」を見て原作も読もうと思って2年近くも経ってしまった。
優子は寺島しのぶ、祥一は豊川悦司になってしまうのは仕方がない。結構強烈なイメージだったから。
登場人物は一致しているが、ストーリーは少し違ったような。
蒲田も重要な役(目)だったように思う。ヨーカドーあったんだ。

初期の頃の絲山作品は結構読んでいるつもりだったが、デビュー作は読んでなかった。なんとなく実際の蒲田を知った今の方が雰囲気がわかって良かったと思う。逆に蒲田を知らなかったら(それが正しい味わい方のような気がするが)、映画も見ていなかったら、どんな感想だったのか。

併録の「第七障害」も良かった。こちらも地名が具体的にたくさん出てきて、その土地を知っているともっとリアルな感じがするのかと思った。

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2024年01月11日

Posted by ブクログ

「イッツ・オンリー・トーク」は、それぞれにキャラクターのちがう男たちとの関わり 身体を介さないコミュニケーション(痴漢を除いて)、即物的でない繋がりの方が向いているひとたちだ お互いになにも期待しない気安い関係のほうが心地よいときもあるよね
「第七障害」は馬術の話だ、馬・群馬・篤、馬づくし 年下男のよさ、ありますね〜
どっちも感想書くの難しいけど、好きな感じでした

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

イッツオンリートークは様々なだめんず達が出てくるけど、みんなそれぞれに人間臭いどころがあって、絶妙に心を揺さぶられました。
第七障害も良かった。涙を誘われました。
登場人物が下手に飾られてなくて、すごく現実味がある感じが好きです。

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

『イッツオンリートーク』はパッとしない何かを抱えた登場人物たちが交わって時間が流れる。なんて事ないような気もするし、鮮烈な人生のような気もする。ただずっと聞いていられるムダ話。感情移入できなくともなんか面白かったです。『第7障害』はちょっと動物大好き系フリーターの僕には辛かったけど、傷付いて、距離をおいて、許して、って優しくて切ない時間の流れを感じられる名作でした。馬はみんな天国に行く、それは絶対そう。ヨギボーのCMみたいなとこやろなぁ。

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2023年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この人の小説はラストが好きだ。淡々とした文章が続いてゆっくり降り積もったもののエッセンスが、最後にすこしだけ滴って落ちる感じ。
「イッツ・オンリー・トーク」の優子の「なんかさ、みんないなくなっちゃって」も、「第七障害」の篤が順子の頬にそっと触れた余韻も本当にいい。ぐっと心をつかまれてゆっくり離されて、余韻がじんわり広がっていく。

私は「第七障害」の方が好みだった。前の話でダメ男たちを見てきたせいか篤くんの一途さと素直さの好感度がガンガン上がる。かわいい。解説によると痴漢さんはすごく人気あるらしいけど、どうしてなんだ…?点の優しさより、べったりした面の優しさの方が好みなのかも。そして男たちより美緒が魅力的だった、こんな人と友達になりたい。かるーいふわふわしたノリで、いつでも歌を歌ってる人。あこがれるなあ。
光に向かっていくお話だけど、あくまで淡々とした姿勢は崩さず、ゆっくりゆっくり氷が溶けていく様子を見守る感じで、ほんのり温かいから安心して寄り添える。何回も読みたくなる。

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2020年08月14日

Posted by ブクログ

「沖で待つ」に続いて読んだ作者の作品。現代の市井のなんか冴えない人を書くのがうまい。私も含めこうパッとしない毎日だけど、何とかみんなやってるんだよな。希望と言えるのかもわからないものだけど、そんな小さな光を示してくれる作品だった。

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2016年05月29日

Posted by ブクログ

とりあえず寝る女の、男の選択基準の話。短編2編収載で、あといっこは乗馬の話。あまり感じるものはなかったです。

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2015年10月20日

Posted by ブクログ

【本の内容】
引っ越しの朝、男に振られた。

やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。

EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候―遠い点と点とが形づくる星座のような関係。

ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて「ムダ話さ」と歌いとばすデビュー作。

高崎での乗馬仲間との再会を描く「第七障害」併録。

[ 目次 ]


[ POP ]
人と人との関わり方を、あくまでも正直にまっすぐ描いた作品。

パンをトーストするのと同じくらい単純に、理由もなく何も残らないセックスをすると主人公は述べる、その表現がリアルだ。

飾りをすべて剥ぎ取ってしまえば、あとに残るのは無味無臭の、無駄話にも等しいセックスのみだという感覚に頷く女性は多いのではないだろうか。

ここでの対人関係はすべて「点」である。

昔ながらの付き合いが近所や親戚を含めた複雑な網目模様をなす「面」だとすれば、ここに出てくる関係はすべて1 対1である。

居候しているいとこでさえ、主人公と1対1以上のつながりを持っているようには見えない。

点が三角形に結ばれることがあったとしても、自分以外の2点の動きがどうなろうと自分には全く影響がない、そんな関係性だ。

希薄な関係と言うのは簡単だが、この小説を読んでいるとその関係にひどく心を揺さぶられてしまう。

そこには「点」の関係で生きてきた私たちの確かなリアルがあるのだ。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年08月28日

Posted by ブクログ

再読
表題作はのち映画化「やわらかい生活」、落馬事故で馬を安楽死させたことに罪を感じている女を描く「第七障害」収録

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2013年09月15日

Posted by ブクログ

絲山さんのかく物語はいつも静かでさびしげ。きっともっとドラマチックに描こうと思えば描けるのだけど、淡々としている。その静けさが私はとても好き。わーわー騒ぐクラスメイトたちの背中をぼんやり眺めている、あの感じに似ている。少し村上春樹を思い出した。

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2013年09月10日

Posted by ブクログ

淡々と始まって、淡々と終わる。単に日常生活のある適当な一部を切り出したかのように。
何かの主題があって、それをストーリーにするのではなく、エピソードを積み重ねながら全体の雰囲気を作っていく。そんな作品です。
強いて言えば、主人公とその周りに集まる奇妙な男たちの、濃密でありながら、どこか淡々とした人間関係。こんな関係もまた良いではないかというのが主題なのかもしれません。
なかなか面白い物語でした。

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2016年08月16日

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