あらすじ
「先生、事件です!」――女学生探偵・花本(はなもと)ひばりとドS推理作家・久堂蓮真(くどうれんま)のボカロ曲「女学生探偵シリーズ」より、初のノベライズ痛快事件録。【明尾高屋上投身事件】文化祭の準備に沸く高校の屋上で血を流して倒れている女子生徒が発見される。そこには血で書かれた『X』の文字が! 事件か事故か、ひばりは真相解明に乗り出す。/【探偵暇潰遊戯】ひょんなことから久堂と勝負をすることになったひばり。久堂宅にあるぼう大な蔵書の中から、久堂が出す三つの手掛かりをもとに一冊の本を選び出すというものだが…。/【両国幽霊屋敷殺人事件】ひばりと久堂は古書店を営む枯島の使いで両国へ。折しもその日は隅田川花火大会。ひばりはちょっぴりデート気分だったが、訪ねた先で射殺死体が見つかり…。
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Posted by ブクログ
2012年に投稿されたボカロ曲の小説版。これは曲より前談になるらしい。てにをはPは昔から好きでこのシリーズの曲をめちゃくちゃ聞いていたがまさか小説もあるなんて知らなかった。てにをはPらしい言葉遊びがふんだんに使われていて読んでて面白いし、キャラも濃くて続きが読みたい。ひばりちゃんの恋の曲が好きなのでまた聴きたい気持ちにもなりました。
Posted by ブクログ
ものすごく硬派で、渋めの推理小説だと思います。ミステリーというジャンルの中では、ダントツでオススメです。
女学生探偵花本ひばりと、推理作家久堂蓮真が、悪口をぎゃーすかぎゃーすか言い合ってるコメディちっくな場面が多いですが、トリックはガチガチに練られた本格物です。特に「両国幽霊屋敷殺人事件」では、解き明かされていく過程で背筋がゾワッとすると思います。
時代設定が(おそらく)昭和前期なので、令和の今とは違ったレトロな雰囲気も楽しめます。
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久堂先生の態度が、あそこまで書かれているとは思ってなかった。あまり書かないっていうのも、読み手側に想像させる楽しみがあるからいいんじゃないかな。
でもひばりちゃんも久堂先生も思った通りの性格していて、女学生探偵シリーズの曲を知っているからこそ面白いし、わくわくした。
Posted by ブクログ
まず、久堂先生が思っていたよりもずっとかっこいいことに驚いてしまいました。偏屈作家で変態くさいのは動画や楽曲の雰囲気と同じなのですが。
ひばりちゃんの忙しなさと「!」が大量についた長台詞がかわいらしかったです。
読んだことのあるクリスティーの作品が登場したことも嬉しかったです。
クリスティー好きには二つ目のお話はかなり面白いんじゃないでしょうか。
三つ目のお話は、伏線の貼り方に成る程、と思わされました。
てにをはさんの楽曲が好きな方なら充分楽しめると思います。
来春の古書屋敷殺人事件も楽しみにしています。
Posted by ブクログ
ずっと楽しみにしてた本でした。世界観が曲の時からずっと好きでたまらず、そのままの世界だったので嬉しかったです。言葉遊びがとても軽快で、気づいたら読み終わってました。
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面白かったです。ひばりちゃんは可愛くて先生は時々かっこよくて、どきどきしながら読みました。個人的には様々な作家や研究者の名前が出てきてニヤニヤものでした。
Posted by ブクログ
おもしろかった~~
カラオケで歌ってくれて面白い曲だったので小説読んでみた!おもしろい
事件の真相はちょっとんん?と思ったのもあったけど
作家先生と女学生探偵のレンアイ模様がすごくよかったーー胸キュンー!!
ふたりのやりとりがとてもいい
にやにや
頭ぽんぽんとかいいな
いいないいなー!
時代設定もすき~
おもしろかったので続きも読みたい
なんかやりたいことがいっぱいあってあれもやらなきゃこれもやらなきゃ~ヒー時間たらない~~
あれもやりたいこれもやりたい
がまんばっかでストレスがーー!
と思ってたけど、思ってるけど、
あれもこれもやろうと思うから、つまり欲張ってるからストレスになるわけで、
あーあーできないできないあれもこれもできない
これしかできない!
っていうひとつだけにしぼっちゃえば、それだけやればいいわけだからたいしてストレスにならないので、
あきらめの境地に立てるようにしよう無理やり
と思って今は趣味でも遊びでも仕事でもなく(笑)思い出作りでもなく、
勉強しようと思ったけど
本借りちゃったからな~~借りた本は返さないといけないから優先順位のだいぶ上の方になるから読まなきゃいけないわけで、
あー今貸してくれなくてもいいのになーーー
と思わなくもない
こういうときに速読できれないいのにな、と思ったり
というわけでリゼロを読むぞ!
貸してくれたのは本当にうれしいありがとう
Posted by ブクログ
短編と中編で読みやすく
物語の導入としては入りやすくて
良いと思います。
台詞の掛け合いとかリズムよく
スイスイ読めますが
最後はなんか切なくて
私は結構泣けました。。
続編も楽しみです♪
Posted by ブクログ
異色の作家の誕生。
女子高生が探偵で、その裏に強力な推理小説作家探偵が糸を弾くと謂う構図がかなり面白い。
作家は江戸川乱歩のシン派とみた。いまどきの学園が舞台なので油断したが、三作目で戦後十五年と有る。犯人が復員兵とくれば時代は明らか!丁度、少年探偵団の連載時期に当たる。
文章がこなれていて読みやすくテンポも良い。何よりキャラクターが頗る魅力的。小栗虫太郎張りの煙に巻かれなければ、本格の醍醐味有り。
Posted by ブクログ
ボカロ曲「女学生探偵シリーズ」の小説第一作。楽曲を手がけた「てにをは」さん自身による小説化なんですが…予想以上に良かったです!
今までボカロ曲のコミック化、小説化って原曲以上のものって出来ないと思ってたのですが、この小説は原曲の世界観を充分に活かしてると思います。そして、ボカロ曲では表現しきれなかった、ひばりちゃんと久堂先生の掛け合いが愉快です。
次回作「古書屋敷殺人事件」が楽しみです。
Posted by ブクログ
面白かった!
最初の中編はほっこりとしていて、次の短編は賑やかで、どちらもひばりと先生の掛け合いに笑いがこぼれます。
最後の中編は、推理パートが三作の中で一番好きな作品。犯人の逃げなかった理由と、先生の仮説にぞくりとしました。
来春には古書屋敷殺人事件も刊行だそうで、今からとても楽しみです。
Posted by ブクログ
推理大好き女学生が、小説家の家で助手をしたり
推理してみたり。
人が死んでないのはともかく、最後の話は
首を突っ込むのはどうかと…。
いや、公認(?)で首を突っ込んだというか
突っ込まされたというか。
かなりそちらに流されていた感がある
推理ではありましたが。
とりあえず、食べ物は大事にしましょう。
Posted by ブクログ
ニコニコ動画で公開されているVOCALOID曲「古書屋敷殺人事件」の世界観をノベライズした作品。
最近多いボカロ作品のノベライズで、しかも楽曲製作者がそのまま小説も書かれているということですが、楽曲も文学的な歌詞と構成だしこの人なら!と思って手に取りました。
主人公の女学生・ひばりと変人推理小説作家・久堂の二人組が探偵役。ひばりを「女学生探偵」と語って壇上に上げつつ、久堂はブレーン役として彼女に推理のヒントを与え解決に導いていきます。
ひばりと久堂の漫才のようなやり取りが話のベースになっていて、テンポ良く読めました。
地の文がひばりの一人称視点なのですが、そこにまでツッコミを入れてくる久堂が面白い(笑)
ティーンズ向けということもあって、登場人物がラノベ張りに個性強めで好き嫌いあるかと思いますが、読みやすいライトな推理小説でした。
装丁と本文の背景絵が雰囲気をすごく良く出していて好みドンピシャでした。
Posted by ブクログ
・「偏屈」ってちょっとかっこいい言葉かもしれない。しかし、先生の言動からして「社会不適合者」といっても差支えがないかもしれない……。
・先生のひねくれ度? が自分の予想のはるか上を行っていた。もうちょっと紳士っぽいと思っていたんだい……。
・最初は、文章と文章の間がぶつぶつ切れているような気がして気になった
・あと、最後の話の犯人の長い独白。読んでいて変な感じになった。なぜ、急に文章チックというか……地の文に近い口調になってしまったんだ? セリフなのに。