あらすじ
見知らぬ土地でお金もなく、これからいったいどうすればいいの? 老夫人のコンパニオンをしているサリーは、ようやく決まった次の勤め先を訪ねたところ、雇い主が亡くなったと知らされ目の前が真っ暗になった。馬車の運賃を払った今、乏しい蓄えは底をつき、宿代さえない……。サリーは途方に暮れ、最後の銀貨を握りしめて紅茶を頼んだ。すると、見知らぬ紳士が声をかけてきた。困り果てた様子の彼女を放っておけなかったという親切な貴紳、海軍提督チャールズ卿は、サリーの話を聞くと驚くべきことを申し出た――彼との結婚を。
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素敵なお話。
コミックス版を読んでからの購入でしたが、とにかく紳士なヒーローと健気なヒロインが少しずつ情を交わしてくのが丁寧に書かれていました。
45歳のヒーローがヒロインにメロメロでかわいいです。
Posted by ブクログ
海軍を退役後、姉たちのお節介にウンザリして妻を見つけようとしていたチャールズと、夫と子供を亡くし、職も見つからず途方に暮れていたソフィ。チャールズが声を掛け、便宜結婚をする事になった。45歳と32歳。大人な2人が便宜結婚の陰で密かに感情を高めていく。お互いに「これは大目に見て」と言いつつ触れ合っているのが微笑ましい。海を捨てきれず、目的を持てないチャールズと、元夫の、無実ではあるが背負った罪を隠さねばならないソフィアの気持ちが丁寧に書かれていた。
言葉と鉤型の義手をチャーミングに使いこなし、妻に毎朝紅茶を運ぶチャールズ。ソフィが隠していた元夫の事を知り、当然激怒するが、直後に見せた優しさと愛情深さと後悔の涙がたまらなかった!
落ち着いたロマンス
一文無しの未亡人の32才のヒロイン
海に上がったばかりのヒーロー45才
コミックを読みました。原作とコミックは最後が少し違いました。原作は少し悲しい。世の中の権利にヒーローも自分の無力を感じた終わり方はイギリス的です。これが、アメリカ人ならコミックの様に隅々までハッピーエンドになっていたかも。