あらすじ
夜景、港町、観覧車。完璧すぎるロケーションで入江暁行は「好き」と告げられた。三年間も友達として側にいた柘植遙から。実家が藍を作っていて、爪の先をいつも青く染めている遙。笑うと寂しげな顔が明るくなる遙。男なんて絶対ありえない、でも居心地いい彼の隣は手放したくない。誰にも言えない困惑を、暁行はブログに綴ることにするが――。
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切なくて温かいお話
大学で知り合って、バイト先が同じ同級生同士。受けはゲイで、攻めには彼女がいた。そういうのが地雷な人はキツイかも。
前半部分は一途な受けと、彼女とラブラブな攻めの話で結構きつかった。はずみで告白してしまった受けに動揺する攻め。いろんな場面でギクシャクしていく。
後半は受けの事が実は好きになってしまったと自覚する攻めと、思い出を作って逃げようとする受けのすれ違いが切なかった。
藍染めの話がとても興味深く面白かった。
Posted by ブクログ
もう10年以上前に書かれた本なんですね。今はもうない場所や、モノ、SNSの単語がちょいちょい出てくるので、あーそんなのあったなぁ、と懐かしくなります。
ノンケの彼女持ちの男の子が、友達だと思っていた男の子に告白され、意識していく。
暁行の混乱、戸惑い、惹かれる心模様が、日々の生活の中で時間をかけて変化していく様が、とてもうまいです。さすがです。もーするする読めます。一穂さんの文章、登場人物、ほんと好き。
遥のグズグズ感も、なんかジメジメしてないんですよね。好きで、諦められなくて、一緒にいたくて。
藍染という馴染みのない世界のことも、とても丁寧に描かれていて、面白いです。
遥かの藍染に関する気持ちも、暁行に対する気持ちも、なんか一緒なんですよね。大好きだけど、手に入らない寂しさ。強がっているようで、とても切ないです。
主役2人以外の登場人物たち(店長や彼女やお兄さんやら)も背景がきちんとしていて、世界は様々人たちと絡みあって、できているんだと思わせてくれます。
BLとしては、ちょっと物足りないかも。
でも、面白かった!
バーの店長さんの過去が気になるな〜。
1番好きなBL小説!
大好きすぎて何度読み返したか分かりません!
友達から急に告白された攻めの入江視点で物語は進んでいきます。
告白を断った後も受けの遥は一見淡々と過ごしている感じなんだけど、揺れ動く心が入江を通して見えてとても切ない。想いが叶うとは思ってもいない遥が離れて行こうとした時、2人に急展開が訪れます。
田舎へ帰る前日にアパートへやってきた入江にディッシャーのことを指摘され抱きしめられたとき、それまでの押し殺し続けてきた想いが溢れるシーンは何度読んでも泣けます。
2人の後日談でしっかり入江も遥に惚れ込んでいるのが伝わってきて、最後はとても幸せな気持ちになれます。続編があったら絶対買う作品!
Posted by ブクログ
何回も読み返してます。
片思いのぎりぎりした切なさとか苦しさが、すごく伝わってきました。
遥の一途さも、暁行の真っ直ぐさもすき(^0^)
遥かなりかわいいです!
地味めな端正な顔立ち。無口だけど、内に秘めた芯の強さ。
不器用でわかりにくいけど、誰より暁行が好きで。
強いとみせかけて脆い。
表紙で遥が乗っているのは、例の透明なゴンドラですね…
読んでから、もう一度表紙を見て、なるほどなあと思いました
Posted by ブクログ
どうしようもなくじれったい。近いからこそ、気付かないし触れられない。
表紙の色合いがすごく本編とマッチしていて、読み終わった後ずっと眺めていた。藍染めの藍色とメロンソーダの緑色と、雨の色と雪の色と……すべてを合わせて、この表紙。色の通りの物語だと思います。
Posted by ブクログ
一穂ミチさんは文芸で知って、あら、BLも書くのねーって感じで両方よんでるのですが、
文芸もBLもとても好きだわ〜ってこの本読んでつくづく感じた。
3年間親友だった柘植遥に夜の観覧車の中で告白された。二人とも、男。
返事が欲しいとか,そーゆうのではなくてソレからも普通に過ごす。
告白された入江暁行には真希という彼女もいるし。
ある夏休み遥と暁行のバイト先が1ヶ月お休みするらしい。そこで、遥は実家の藍農家の手伝いバイトをしないかと誘う。
遥は次男で、兄がこの藍農家を継ぐらしい。遥自身は繁忙期には手伝いに行くぐらいで,普段はこちらでフリーターのような形手を暮らすらしい。
そしたらまただ,遥にもあえるしずつとまだ友だちでいられるとおもっいた。なのに
って話で、
本人たちはともかく、読んでるこちらは比較てきおだやかな気持ちでした
Posted by ブクログ
カーーッ!!入江は愛しのニコールの攻めを彷彿とさせますね。遥のほうが綺麗で男前に感じるけど、遥にしかわからない入江の良さがあるんだろうな。彼女のことを特に嫌いになっていかずに遥と付き合うことにするところはよかったです。BLでは大体彼女がヒステリックになって「嫌な女」というヒール役になることが多いので...。マキのことが好き以上に遥のほうが好きになったことに泣いた。
Posted by ブクログ
タイトルとカバーイラストがいまいち好みじゃなったけど、作家読みしました。うん、結構好きだった。前にどなたかのレビューでこの作家さんの文体が好き過ぎて盲目っていうのを読んだけど、すごくわかります。話の筋がどうこう以前に、わたしもこの作家さんの文章が醸し出す空気感が大好きです。今回もしっとりと美しい世界観だった。とにかくこの人のセリフまわしがリアルで好き。受のクールでツンとしたしゃべり方が特に好き。本当は色んなことを我慢して感情を殺した上で成り立っているクールなんだけども。受が藍を栽培する農家の子のなので、『藍』がキーワードです。作中のところどころに散りばめられた色、色、色。青だけでもそんなにたくさんあるんだな~と感心する。
物語はわたしの大好きな同級生ものです。ノンケで彼女持ちの攻視点。攻の子もいかにも恵まれた家庭環境で育ちましたっていう健やかないい子で、ちゃんと彼女のことも好きで大切にしてたんだけど、同級生で親友の受に告白されて以来、彼を初めてそういう目で意識し始めどんどん気持ちが持って行かれてしまう。もちろん最初は同性なんて受け入れられないと悩むのだけど。ゲイではないのに、親友の遥に心を傾けていったのは、思えば、どこが分岐点だったのかな。夜の観覧車の中で『好きだ』と魔がさしたように告白されてしまったところかしら。作中なんども、『ごめん』という言葉が出てくる。それをお互いに何度も言いあっているのだけど。(好きになって)ごめん。(気持ちに応えられなくて)ごめん。その都度いろんな気持ちがその三文字に集約されていて、とても印象に残った。
Posted by ブクログ
淡々とした流れのなかに、美しさを感じます。
比喩表現が秀逸な作家さんなので『杏を煮溶かしたような空』とか、高尚で品のある文章。
ただ、心理描写はあまり得手ではないのか、雪よ林檎の~もノンケだった
人間が相手に惚れていく様がんん?と首をかしげるような…。
良くも悪くも、『突然好きになった感じ』というか。
あ、ここからいきなり好きになった、って強引さが気になる所ではありますが、文章が美しいので、まぁスルー…というか。
まだ新人さんなので、これからに大期待です。
Posted by ブクログ
大学生 入江暁行×柘植遙
遙から「好き」と告げられた暁行は、その困惑をブログに綴り…。
感想を言葉にしにくい。情景とか心情とかが、難しくないけれど、独特の角度から表現されているのが素敵。ありふれたものが魅力的になる。
いつもそうだけど、仕事や立場がキレイごとでなく、でも真摯に扱われているのが好き。
「自分だけにしっぽがついてるって思いこんで生きてたら、ほかにもしっぽ生えてる人がいて、そしたら見せ合って安心したいじゃん。」なんか分かる。人と違う自分に恐怖するってか、臆するってか、なんかそんなの。
一人でも平気だからって、なにも感じない訳じゃありませんもの。
だれが悪いのでもない真希の失恋は痛かったけれど、ラストには結婚させてるから、そこでこのモヤッとした読後感に手を打たれたかな。
全体に暁行の言動は、結構無神経で酷いのだけれど、巻末おまけのいちゃいちゃで相殺です。