あらすじ
「人格」より「技術」。
あっちの10人とこっちの10人、なぜこれほど成果が違うのか!?
チームが結果を出せない本当の理由とは?
「うまくいかない」チームを変えるための具体策105。
◆著者のコメント
チームを任されてマネジャーになったけれど、どうもメンバーが思うように動いてくれない。
それでもチームとして結果を出さなければならないから、
最後には自分で頑張って数字をあげて、つじつまを合わせるしかない。
その結果、チームのマネジメントに手が回らなくなる。
落ちついて戦術もたてたいし、
もっとメンバー一人ひとりにアドバイスもしたいのだけれど、そんな時間はとれそうもない。
こう考えてストレスをためこんでいる管理者の方は大勢います。
そうしたプレイングマネジャーの方だけでなく、
経営者やチームのメンバーにも本書を読んでいただければ、
チームや会社のムードは様変わりし、それが大きな成果に結びつくでしょう。
■目次
●第1章 なぜチームがうまくいかないのか?
・結果が出ないのか
・プレーヤー業務とマネジャー業務の配分をどうするか?
・勘違いされているリーダーシップの役割
●第2章 リーダー、サブリーダー、メンバーそれぞれが必ずやるべきこと
・チームには役割の違うリーダー役が必要になる
・リーダーは人を動かす技術を身につける
・リーダーが持つ7つの役割
・サブリーダーは、「動けるチーム」をサポートする
・メンバーは、自分で考え、自分で行動する
●第3章 プレイングマネジャーはメンバーをどう動かすか
・どんなチームを目指すのか?
・チームメンバー全員が理解すべき10のこと
・チームを動かすためのマネジメントを理解する
●第4章 結果をだすマネジメント業務の「法則」をマスターしよう
・この法則を使えばチームが必ず動くようになる
・部門方針をつくり、チームの目標を明確にする
・商材戦略をつくり、目標とのギャップを埋める
・戦術をつくり全メンバーを動かしていく
・戦闘は、メンバーが協力して実践することからはじまる
・環境整備なくして、「業績をつくる法則」は完成しない
●第5章 五つのマネジメント業務をどう実践・運営するか?
・チームマネジメントをうまくいかせる五つのステップ
・商材戦略の具体的なつくり方とメンバーの役割
・戦術の具体的な組み方とメンバーの役割
・戦闘の具体的な方法とメンバーの役割
・軌道修正の具体的なやり方とメンバーの役割
・反省が、次の仕事で動きやすい環境をつくる
・「1カ月マネジメント」のくり返しを実践しよう
■著者 小池浩二
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Posted by ブクログ
著者は、大手コンサルティング会社入社後、中小企業専門の経営コンサルタント集団として、マイスター・コンサルタンツを創業。実践に基づいた中小企業成長戦略のシステムづくりを旨とし、これまで1000社以上に関わり経営診断・経営顧問・研修等を実施してきた。
著書に「なぜ会社がうまくいかないか?」「売上を1ケタ上げるための社長の教科書」等多数。
上記の通り、中小企業のコンサルの経験が豊富な著者。
本社は、その中小企業における「プレイングマネジャー論」について説明されている。
マネジメントとは、人を動かす方法であり、会社の「しくみ」そのものである。しかし。多くの中小企業にはその会社に「しくみ」が存在していないことが多い。その上でどのように行なっていくのか。
大事なのは、プレイングマネジャーだけではチームを動かすことは無理だということを認識することである。
そして、プレイングマネジャーだけに依存せず、チームメンバー全員で自分で考え、判断し、行動するように変わって行くことが必要である。その方法を具体的に以下の5章にわたり、105の具体策を持って説明している。
①なぜチームがうまくいかないのか?
②リーダー、サブリーダー、メンバーそれぞれが必ずやるべきこと
③プレイングマネジャーはメンバーをどう動かすか
④結果をだすマネジメント業務の法則をマスターしよう
⑤5つのマネジメント業務をどう実践・運営するか?
その中でもプレイングマネジャーが心得ておかなければならないことが5項目に集約されている。
①同じ価値判断基準がチームを強くする
②業績を決める要因を明確にし具体策をとる
③指示命令が人を動かすことを理解する
④「任せて・任さず」のスタンスを貫く
⑤役職手当の本来の意味を知ろう
私は現在支店に配属され勤務している。もちろん本部からの指示等はあるものの基本的には支店ごとの独立採算制に近いシステムをとっている以上属している支店が一つの企業と似たような組織である。
その支店をひとつの組織として考えた時にはやはり中小企業における問題や課題が大きく重なる点が多い。そこから何か得ることができないかという視点で本書を手にとった。
ある企業では当たり前のように出来ているかも知れないが、恥ずかしながら私の属する組織においては全てが出来ているとはとてもじゃないが言えず多くの問題を認識してきた。
その問題の解決策が本書は現場レベルでの具体的な策として紹介されており、多くの学びがあった。
プレイングマネジャーとしての役割を企業から求められている現状において、自分に欠けている点を気づかせてもらった。
わかっちゃいるけど~という言い訳ばかりではなく、出来ることも多く、逃げている自分をレールに戻してくれたような素敵な一冊であった。
Posted by ブクログ
「プレイングマネージャー」という分野の入門書。
組織マネジメント、リーダー論のことも少し書かれている。
これからプレイングマネージャーになる方にオススメ。
Posted by ブクログ
チームリーダー論、マネジャー指南書というよりは、チームの在り方、個々のメンバーの位置づけについての理解が深まる。チームリーダー、サブリーダー、メンバーの役割についての考え方は周りにも知ってもらい共通言語にしたいと思った。