【感想・ネタバレ】「意識高い系」という病 ~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー~のレビュー

あらすじ

ソーシャル時代にはびこる「意識高い系」とは何か?

「意識高い系」と呼ばれる人々の存在をご存じだろうか?
数年前からネットスラングにもなった、この「意識高い系」という言葉は、セルフブランディング、人脈自慢、ソー活、自己啓発など、自分磨きに精を出し、やたらと前のめりに人生を送っている若者たちのことを指す。
なぜ彼らは、「なりたい自分」を演出し、リアルな場やネット上で意識の高い言動を繰り返すのだろうか?
本書は、相互監視社会やコミュニケーション圧力、ソー畜といった現代における諸問題から、「意識高い系」が生み出された原因を追及し、「なりたい自分」難民の若者たちに警鐘を鳴らす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルを見た瞬間「これはw」と思って購入。著者によれば世の中には「意識高い人」と「意識高い人(笑)」がいる。後者は意識高いといわれていてもそのモチベーションを向ける方向を間違っている人だ。どんなふうに間違っているかは沢山の例が書かれているが、中には過去の自分を思い出させるものも、今の自分に近いかもしれないと思えるものもあった。意識高い人(笑)は自分のやっていることに確信を持って行動していることが多いと感じる。ここを間違えたまま大学を出てしまうと、訂正するのに数年かかるのではないかと僕は感じる。「意識高いね」と言われていい気になっている、なっていた大学生は悪いことは言わないのでぜひ読むといいと思う。

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2012年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

賛否両論ある本だと思うが、私は概ね支持する。学生に限らず、大人にも 「意識高い系」 は多い。個人が活躍できる時代になったのは良いことだが、足元がフワフワしていて意識だけが高い人たちは見ていて痛い。逆に、地に足がついて輝いている人は素晴らしいし尊敬する。経歴を盛るのがセルフブランディングではないし、SNSは決して自分を大きく見せるためのツールではないはずだが、自分に自信がない人ほど、「意識高い系」になってしまうのかもしれない。ソーシャル全盛時代の今、この本を読んで日頃の自分の行いを客観的に見つめることは価値あることだろう。ただ、最終頁に「意識の高いみなさん、目を覚ましてください!!」とかなり大きい字で書いているが、これはない方がいい。本文にはせっかく良いことが書いてあるのに、「この一言でこの本の価値がやや落ちてしまっているように思う。

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2013年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

講演や勉強会に時々参加してる私は「意識の高い人(笑)」となってしまうのか。そんな不安があり、読んでみた。

以下、印象に残ったポイント。

・意識の高い学生(笑)について、筆者は7つの特徴※を挙げている。彼らの多くは見栄えを良くするための努力しかしておらず、実力が伴っていない。話に少し突っ込むだけで落ち込んでしまったり、自分でコントロールできない社会にうまく適応できなかったりする。
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やたらと学生団体を立ち上げようとする。
やたらとプロフィールを盛る。
すべて自己アピール。質問が長い。
SNSで意識高い発言を連発。
人脈をやたら自慢し、利用する。
やたらと前のめりの学生生活を送る。
人を見下す。
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・ハイパーメディアクリエイターに見られるように、自分の肩書きを横文字にかえてみること、また写真を綺麗に加工したり書籍・メディア露出したりすることをセルフブランディングという。そのどれもが筆者にとって痛々しくうつり、果たして本当にブランディングになっているのか疑問。

・ビジネス誌を゛自分磨き雑誌゛と定義し、それを読んだ結果デキる人になった人はいるのだろうか。ビジネス誌に書いてあるスキルを仕事に落とし込む努力が必要である。また、自分に期待されていること、自分が置かれている環境を理解することも必要だ。

・人を見下し利用しようとする「意識の高い人(笑)」と、常に変わりたい衝動を持つ「意識の高い人」は違う。だが幸せと、意識の高低は関係ない。社会が不安定にあり自分磨きに勤しみ、間違った努力はせじに、まずは今を一生懸命生きるべきだ。




私が最も知りたかったのは、意識の高い人(笑)と、意識の高い人は、どう違うのか、であった。筆者は、人を見下し、他の意見や批判に耳を傾けないとして前者を完全否定し、それ以外の「変わりたい」「世の中を変えたい」衝動を持つ後者には一定の理解を示しつつ、それでも幸せのためには必ずしも必要ではない、と説く。自分磨きや人脈形成よりも、まず目の前の仕事に取り組め、家族や恋人を大事にしろ、と。
私も日頃から語学や業務関連の動向をインプットしている。それが実務にどう繋がっていくか、というのは今後も強く注意しなくてはいけないと感じた。一部同意できない箇所もあったが、筆者が述べた「人を見下す」「形ばかりこだわり実がない」といった人間にはならないように注意したい。

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2016年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「意識高い系」を知らなかったので新鮮であった。
どうでもいい人達の話。なんか胡散臭いと思っていた人が意識高い系だったことが分かった。

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2015年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さらっと読めました。痛いところを突かれました。自分の職業とあまり関係ない勉強をして、それらの知見を本業に活かすこともなく、ただ謎の満足感を味わっているってのが僕の現状です。これも「意識高い系」かもしれません。
まぁでも僕自身、今までやらないジャンルの勉強をして、以前より深く考えられるようになったと思うし良いんでないかなと思ってます。
ビジネス書を読みあさって受け売りしてドヤ顔してる「意識高い系」を著者は嘲笑してます。でも、勉強ってそういうもんじゃないでしょうかね。小学校のころなんかを思い起こせば、新しく教わったことをとにかく使ってみて、誰かに話してみて、それで身についていくもんじゃないでしょうか。そうして、身についた後になって思い起こせば、あのころは意味もわからず使いまくってたなと恥ずかしくもなったりするものです。
就活中の学生は、ビジネスに関しては学習中ですし、SNSとかのソーシャルメディア上で学んだことをアウトプットしているのでしょう。それは学習過程にはつきものではないでしょうか。過度のアウトプットは確かに鼻につきますけど、本書はそれをただ嘲笑して晒しあげるだけっていう印象がしました。本書で取り上げた問題は面白いのですが、いかんせん論調が下品に感じます。最後のページの特大フォント、最後から2ページの著者の情熱的な語り、ちょっと押し付けがましくて僕は受け入れられません。感情に訴えるのではなく、論理的な議論で締めて欲しかったです。
また、どうやったら身近な「意識高い系」の人が地に足をつけられるようになるのかという論点もあればよかったです。

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2014年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○人材コンサルタントの常見氏の著作。
○「意識の高い人(笑)」をテーマに、間違った方向に突っ走っている人たちを紹介しつつ、なぜ彼らはこのような行動を取るのかについて解説したもの。
○「ホントにこんな人がいるんだ~」というちょっと引いた見方の部分と、「あれ、自分も近いかも」という人ごととは思えない部分があり、引き込まれるように読んでしまった。
○著者の考えに賛否はあるかもしれないが、実体験に即している部分やデータが豊富で、興味深かった。
○数々の事例や著者の皮肉が面白い。

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2014年01月22日

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