【感想・ネタバレ】慚愧の赤鬼 修法師百夜まじない帖 巻之二のレビュー

あらすじ

美少女修法師・百夜が江戸の怪を調伏する。

修法師百夜まじない帖第一弾「冬の蝶」から半年、待望の第二弾「慙愧の赤鬼」刊行。「冬の蝶」では、津軽から江戸の町にたどり着いたばかりの盲目の修法師百夜が、亡き侍の魂を身体に取り込み心の目と江戸の言葉を手に入れる。巻之二「慙愧の赤鬼」では、物の怪を鮮やかに調伏する百夜の評判が広く江戸の町に知れ渡り、ひっきりなしに祈祷や物の怪調伏の依頼が舞い込むようになる。

(巻之二より)
伐折羅大将が夜な夜な現れる糸物問屋の話。恐ろしい風貌の、その大将の正体は・・・国内にとどまらぬスケール感。異色の短編。(「神将の怒り」)
大工の庄七の店に、突然大きなオニヤンマが現れる。オニヤンマに隠された謎と父娘の涙の物語。(「勝虫」)
表題作「慙愧の赤鬼」では、東北から江戸の酒蔵に出てきた杜氏の孤独と家族愛が悲しくも切なく描かれる。
全8話で綴られる、美少女修法師百夜が大活躍する物の怪調伏怪奇譚。大人気「修法師百夜まじない帖」シリーズ第二弾堂々刊行。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

修法師百夜シリーズ第二弾。

相変わらず、鐡次は影も形も出てこない。
一番弟子を勝手に名乗って痛い目にあう佐吉と百夜で、
話がテンポ良く進むので、
別に登場してくれなくても良いのだが。

大工の庄七のところへ勝虫ことオニヤンマが
現れるお話「勝虫」が良かった。
延命草と呼ばれた江戸の煙草の事情が知れたし、
理由が庄七に娘を頼むという親心だったことも、
祝言の席にも現れ、呼び止められて酒杯にとまったラストも良かった。
百夜の話の方が、心温まる話が多い気がする。

仕込み杖のことをとがめだてしようとする腰抜け同心を
百夜が黙らせる場面も良かった。

そして、百夜にライバルが、といっても腕っぷしの方だが、現れる。
次回にも現れることを期待。

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2022年10月03日

Posted by ブクログ

ゴミソの鐵次シリーズの外伝扱いですが、裏に住んでいる鐵次は出てきません。
契約上の大人の事情ってやつですか

ワトソンキャラの佐吉の軽さもあって、少し軽めで軽快

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2020年02月25日

Posted by ブクログ

出てくるのはほとんど付喪神ばかりかな。主人公の百夜はその専門ではないと言っているけどね。強烈に怖くないので安心して読んでいられる。盲目の修法師の百夜は真面目でツウデレのとてもいい子だよなあ。最後の短編で、仕込み杖の剣が折られてしまったのは、ちょっと気になるところ。

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2023年03月28日

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