あらすじ
“思い出”を置いて、私たちは進む――四人の人気作家が描く、苦くて甘い「元カレ」の物語 ●「姉ちゃん」(青山美智子) 出演したドラマが話題となり、俳優として注目され始めた姉ちゃん。「有名になると親戚が増えるっていうけど、元カレも増えた」と愚痴をこぼし……。 ●「三月なんて前世」(一木けい) 小麦アレルギーの脚本家、琴は元カレが米粉パン職人として成功していると知る。彼との出会いから別れまでが思い起こされ……。 ●「すべてはカーテンの中」(町田そのこ) 別れ話に納得できず、「セフレでもいい」と縋ってしまった美加は、同級生だった彩智と偶然再会する。彩智は高校卒業後にある事件を起こしていて……。 ●「二つ年上」(山内マリコ) 〈未経験者歓迎〉の着物ショップで働くことになった沙良。慣れない仕事に忙しくしながら、思い出すのは別れた恋人のことだった。
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短編集。
どれも面白い。全部元カレの名前が書いてあって話が進んでいく。
どの話も好きだけど、町田その子さんのすべてはカーテンの中と山内マリコさんの2つ年上がよかった。
すべてはカーテンの中は浜崎あゆみのappearsの歌詞みたいなことを話しているところが印象に残った。どんなにオープンなカップルでもそういうカーテンをしてるだけっていう表現。たしかにそう。結局付き合ってる者同士にしかわからんことばかりだもんね。
2つ年上は恋愛の話なんだけど無職の私に刺さった。失敗なんてしたくない、最短ルートで進みたい。これって恋愛だけじゃなく人生の全てに通じるから。でも、無理なんだよね。最短ルートでは進めない。だから完璧を目指さない。ちょっと失敗しても気にしない。
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彼女の家に行ってこの本が置いてあるのを彼氏が見たらどきり。とするんじゃないか..!?って妄想を膨らませながら発売を楽しみにしていました。
がしかし、一木先生のお話を読んでいる時に私自身彼氏と別れ話になり(嘘みたいですがまさかなんです。こんなにタイムリーなの私だけか..!?ネタ風に書いてますが、実はしっかり落ち込んでたりします。あとちょっと恥ずかしくてこのことを書くか迷いました。)本当に4人の先生に救われました。
元カレの名前なんて忘れたくても忘れられないもんだと思います。忘れたと自分に言い聞かせて、たくさん散らばってる思い出をそっと置いて、少しずつで良いんだと思えました。
青山先生らしさのある救いのある優しさに包まれた。(本当に優しくて大好きです)
一木先生の心理描写に心から共感したり、主人公が立ち直っていくところも細かく描かれていて救われる人はたくさんいると思った。
町田先生は変わらずぐっと踏み込んでくる感じで、とても背中を押された。
山内先生のお話は主人公が誰かに相談することはなかったけれど、登場人物によって主人公が気付かされ新たな自分を発見していく楽しく明るいものでした。
何周もしたいと思える心の支えになる一冊です。
それぞれのお話でグッと心に刺さるフレーズがあります。
4人の先生には感謝しかないです。
何年後かにこの感想を振り返ってみて、こんなこと思ってたなぁって笑いたいです。
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4人中3人好きな作家さん(青山美智子、町田そのこ、山内マリコ)いるから買いだ!!と思って買った。
が、結論、この本の中で一番好きだったのは初見の一木けいの「三月なんて前世」だった。(すいません全員敬称略)
なんで浮気しといて、米粉はボソボソする〜とか言っといて、米粉パン作って商売やってんだ、、?
元カノから米粉の構想得て、これで行ってみよう!ってやったらヒットして、元カノの話美談として語ってるんだよな?!うぜえ〜的な感じでした笑
なんかこう付き合ってた時はお互いがお互いのこと好きなんだな、なくてはならない存在なんだな、って思えた文章だったけど、それはあくまで女性目線で、実は男は同じくらいのめり込んでいた訳ではなくて、同じ職場のネパール人には「もう彼女とは別れた」って言って付き合い出すし、あんな別れ方をしたのにその後一度も連絡ないし、わからんなあ。って感じ。
別れる時にその人がどんな人だったか分かる、っていうのがすごくよく描かれた話だったと思う。
好き!
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元カレをテーマに4人の作家によるアンソロジー。
人気作家さんばかり、山内先生は初めましてですが、青山さんと一木さん目的でチョイスしました。
青山美智子『姉ちゃん』
今話題の俳優として注目の姉ちゃん。有名になると元カレも増えるらしい‥
短編だけど青山さんらしい、キャラの魅力や暖かみのある感情の交差、独語の余韻も良き。
一木けい『三月なんて前世』
小麦アレルギーの主人公と米粉パン職人として成功した元カレとの思い出とは‥
一木さんの言葉には艶が有りますよね。恋愛の始まりと終わり表現は秀逸。
町田そのこ『すべてはカーテンの中』
元カレとキッパリ別れられずに、ズルズルとセフレの関係に。偶然出会った同級生は過去に事件を起こしていて‥
町田さんらしく、クズ男の解像度が高くて、ぞわぞわする作品。終わりはそうくるかぁ‥
山内マリコ『二つ年上』
今まで元カレに流されて生きてきた主人公、別れを機に心機一転、着物ショップで働く‥
読後の余韻も素敵で好きな作者かも。もう少し読みたかった。
元カレがテーマと言う事で、結構ドロドロした物を想像していましたが、いい意味で裏切られました。
男は元カノの事を引きずる事が多いですが、女性って結構バッサリというか、前向きなイメージなのかな?というのが各物語を読んだ感想です。サクッと読めて、おすすめです。
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「姉ちゃん/青山美智子」
「三月なんて前世/一木けい」
「すべてはカーテンの中/町田そのこ」
「二つ年上/山内マリコ」
元彼をテーマに描いた4話収録の短編集。
大好きな作家さんが勢揃いで、ページを開く前から心が躍った。
タイトル通り、元カレの名前なんて忘れて正解──そう思わせる男性ばかりが登場する。
4人それぞれに不快な面があり、とりわけ一木さんと町田さんの描く元カレは、人間性そのものが受け入れがたい。
一木作品のヒリつく痛み、町田作品の容赦ない展開が物語を際立たせる。
恋愛って本当に難しい。
そう実感させられる一冊だった。
Posted by ブクログ
『姉ちゃん』青山美智子
有名俳優になった"姉ちゃん"との話。青山美智子さんらしい言葉と、優しい雰囲気が素敵な話。
「あの頃の私を知っていて、愛してくれた人って、すごく特別なポジションなんだよね。」
『三月なんて前世』一木けい
「人生をあらすじにされるって厭なものだね」
元カレが、自分をきっかけに米粉パン職人になったことを知る。自分との出会いをプラスの経験に変えられるの嫌だなと思った。出会わなければ良かったと思われている方がいい。いい経験にするなよ。
『すべてはカーテンの中』町田そのこ
「恋人って、カーテンの中の関係なんだよね。」
本当にそうだと思う。周りは好きなように解釈するけれど、本人たちにしか分からないことばかり。そしてそれらは、人には説明できても理解は不可能。
『二つ年上』山内マリコ
二つ年上の恋人に頼り切って、道を整備してもらうことが当たり前になっていたことに気づく。対等な立場でいること、そうでないと長くは続かないこと、わかるなぁと思った。
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良いか悪いかは人それぞれですが、個人的には人気作家さん達による短編集だったので楽しみにしていました。
読んでみると重ためなものもあったり軽めのものもあったりして、人それぞれ好みが分かれていきそうだなと思いました。
Posted by ブクログ
失恋について語った短編集でした。重たい内容から軽いものまで、それぞれの作家の個性が出ている内容かなと思いました。どちらかというと女性目線の強いものが多かった印象かもしれません。星3つといたしました。
Posted by ブクログ
タイトルと可愛らしい装丁の通り、終わった恋愛に背中を向けて歩き出すようなお話。
恋愛は上手くいかないことも沢山あるが、
恋愛をしている時の自分が、いちばん輝いている。きっとみんなそうだと思う。
アンソロジーのそれぞれの視点の女の子たちは、とてもかっこよかった。
Posted by ブクログ
町田そのこの何かの本が好きだったから、表紙を見て読んでみた。
結果、2作目の一木けいさんの文章が好みだった。
恋の初期の末期は見間違いで、恋の終わりのはじまりは虚無らしい。
脚本家という設定に合った感性と語彙で恋の始まりから終わりまでの感情が細かく描かれていた。男に非がある(浮気)のにどうしてここまで傷つかないといけないんだ。その後男が美談として話してたのもふざけんな、と思う感性も自分と一致していた。
一作目は「姉ちゃん」の用法をうまく使った短編ミステリーみたい。
三作目は、主人公もアベサチも男性からひどい扱いを経験した2人で、トピックに馴染みがなく(あってはいけないが)受け入れがたかった。男キモすぎるな、くらいしか思えなかった。
四作目は、淡々と進んでいく。着物用語が多くて少し読み進めにくかったのと、良い話だけど元カレ描写が少なくてこれで終わり??となった。
Posted by ブクログ
青山美智子先生が好きで購入。
「元カレ」という単語がタイトルに入っている分、いつもの青山先生のほんわかした雰囲気をどう表現するんだろう……と思いながら読んだけれど、やっぱり安心する、いつもの青山先生でした。
4人の先生の中では、一番ふんわりしていて、読み終わったあとも優しい気持ちになれるお話。
そして、個人的に一番印象に残ったのは町田そのこ先生。
キレがあって、「こういう考え方ができる女友達、いいよなぁ」と思ってしまった。
どんな考え方なのかは、ぜひ読んでみてのお楽しみ。
ヒントは、阿部定。