あらすじ
片手を失い、自分の本名すら知らない孤児の少年「そばかす」は、「リンバロストの森」で木材泥棒から森を守る番人として働くことになる。大人でさえ恐怖をいだく森と沼地。孤独と恐怖、雄大で厳しい自然と闘いながら、人の愛情に包まれて、「そばかす」は逞しく成長していく……。ナチュラリストでもある作家ポーターの自伝的作品であり、20世紀初頭のアメリカで200万部を超えた伝説のベストセラー、待望の新訳!
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Posted by ブクログ
先日読んだ「リンバロストの乙女」の姉妹作と呼べる作品。
孤児院で育った、片腕が無い少年「そばかす」がリンバロストの森の番人となるところから始まる成長譚。
リンバロストの森の表現が素晴らしい。「そばかす」では鳥、「リンバロストの乙女」では蛾の魅力が、余すところ無く描かれている。
また、登場人物の心の美しさに胸を打たれた。
Posted by ブクログ
貧しく痩せこけ、右腕が不自由で顔にはそばかすの少年が主人公。訳ありで孤児院で育った少年が材木商のところへ仕事を求めてくる場面から始まります。
アメリカの湿地帯で片田舎が舞台。
正直者で純朴な少年と大自然に囲まれた風景がほっこりさせてくれます。
事件がその後あったり、出生の秘密があったりと先が気になる展開で読みやすかった。
名作系の出生の秘密とか言うとアレですが、韓国ドラマ系が好きな方にウケるかな。
Posted by ブクログ
孤独にさいなまれながら、誇り高く生きる少年の話なんですが、久しぶりに涙ぐんだ作品でした。
電車に乗りながら読んでいたんですが、何度も涙ぐんでやばかったです。
Posted by ブクログ
材木会社の支配人・マクリーンさんが出会ったばかりの孤児「そばかす」に、敬愛する亡き父親の名前をあげる場面が一番好きだな。
ボーイ・ミーツ・ガールや貴種流離譚的な展開、血縁信仰っぽい考えがかなり旧弊に感じて、読むスピードが落ちた。
最終章はマクリーンさんとの会話で終わるから最後まで読んだ甲斐があった。
マクリーンさん、大人気キャラだと思うんだけど、スピンオフ作品ないの?
Posted by ブクログ
生まれてすぐ、右腕を切り落とされ、孤児院に捨てられ、自分の名前すら知らない少年そばかす。
やる気を買われ、恐ろしいリンバロストの森の番人として彼は人々の信頼や愛を勝ち取っていく。
自然の美しさ、野鳥たちとの触れ合い、恐ろしいガラガラヘビや泥棒。
愛に餓えた少年の成長が豊かに描かれます。
アイルランド人らしさ、が随所に表現されるけど日本人の私からするとよく分からない。こんなに立派で気高く、勇気とユーモアに満ちあふれた気質がアイルランド人らしさなら、アイルランドに移住したいけど。
そばかすも凄いが、何よりエンジェルの天使っぷりがすごい。完璧すぎるやろ…。
ジブリあたりで映画化してほしいです。
Posted by ブクログ
100年以上前に書かれた古典文学であり、大筋はハッピーエンドをはじめから予感させるような王道な児童文学的なストーリーです。個人的に好きです。リンバロストの森の自然描写が素晴らしいのと、誠実な人間性が人を引きつけること、家族愛、恋愛の表現の素晴らしさに読んていて心洗われました。
自分の出生を知ったそばかすがやや尊大な態度になった気がしたが気のせいか。何れにしてもこの時代の価値観、由緒ある血筋や財閥への強い憧れを示す考えに基づく展開に思えた。
Posted by ブクログ
そばかすが生まれながらに持った勇気と誠実さで周りから愛されていくのは読んでいて気持ち良かったし、エンジェルと結ばれるのも良かった。
けれど、そばかすが結局貴族の生まれであったり両親のいきさつはできすぎかなと。そばかすは自分の生まれを恥じていて、貴族の生まれだったやった!と終わるのは、結局身分がすべてなのかと疑問に思えてしまった。