あらすじ
妹が何者かに誘拐された!? 内野晶(うちのあきら)への犯人からの要求は、「おまえの親友の明石章文(あかしあきふみ)の結婚を阻止しろ」ということ。なぜ、解放の条件が親友の結婚と結びつくのか? かつて高校時代に、章文に告白され振ってしまった晶。罪悪感を抱きつつも「好きだ」と嘘をつき、婚約破棄を迫るしかない。ところが、なんと章文は婚約を解消! 「恋人なら抱かせろ」と貪るようなキスをしてきて!? ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
どうも文章が苦手な他の作家さんと勘違いして避けていたらしく、夜光花センセ初読み。損した、もっと早くから読んでればよかった!とても読みやすい文章で、先の展開が知りたいとぐいぐい読ませる作品。細部に「ん?」と思ったり「ええと?」と目が戻ってしまう部分はあれど、それが気にならない程没入できた。そして高階センセの美麗なイラスト。周りから「綺麗だ」と言われ続けている主人公の晶、高階センセのイラストはほんと綺麗で素晴らしい…!
ただ、女性の扱いが。妹は兄に執着しすぎるいいとこなしのイタい困った女。攻めの婚約者は、いい人っぽいんだけど、扱いが酷い。この方に関してはホントかわいそうでお気の毒としかいいようがない。まあ、それに目を瞑れれば。
ミステリというか謎を追っかけてゆく展開。誘拐された妹の解放条件は、晶の親友の婚約破棄。どうしてそうなるの?と話は進む。
以下激しくネタバレ。ネタバレしちゃうと台無しな作品なので注意。
まずなぁ、いい人だって描写がある攻めが、酷いと思うんだけどなぁ。暴君かと思った。まあ違ったってことか。「一度だけで終わりにするつもりだった」って、そしたら10年間頑張ってきた友情も壊れちゃうと思うんだけど?それでもいい程、ってことなのか?Mな受けにそれが目的かとなじって突き放すけど、自分だって最初は体ってことじゃないんかなぁ。
途中で出てくる、高校時代の友人で晶のことを好きだった清水とか、あれで終わりなんかー。おいしそうな予感がしたのになー。からくり時計館の客で推理小説家の久緒は結構出てくるから事件のキーパーソンまたは絡んでくる人物かと思ったのに、んー、ワトソン?話を導く人?作者の分身?でも途中からいい味出てきて、久緒のパートが楽しくなってきたりして。他の作品には出ていないのかな。30前後ということだったけれど、何故か頭の中でじいさんボイスで再生されていたのが、最後の方の挿絵で攻めと変わらぬイケメンだったので「おぉっ?」と萌えてしまいました*^^*
ここをもうちょっと掘り下げ、とか、ここはちょっと飛躍が、とか、気になるところもあれど、まあ、オッケーかな。
収集がつかない感想になってしまった。それだけヨカッタということで。
Posted by ブクログ
重い… ストーリーが重いんだけど、この重さ、嫌いじゃない。
読んでる途中は、攻のことを
「そんなに長年好きだったのならば、そんなに酷いこと言ったりやったりできないだろう…」
と思っていたし、受のことも
「攻への気持ちが全然見えてこないのに、これでどうやて攻への気持ちをつなげていくんだろう???」
と思っていた。
けれど、そういった疑問もすべてきれいにまとめられていて、納得のいく終わり方でした。
…私には…
ただ、内容として、攻を婚約させる必要があったのか?という疑問が残るのと、
攻は絶対に葛藤しているはずなのに、それが文面上にあまり出ていない
…受視点だからそれが当たり前なのかもしれないけれど見たかった…
ってことで、☆4つとしました。
Posted by ブクログ
ミステリー作家~を先に読んで、気になったので購入。
とにかくエロかった…。
あやしいタイトルの通り、受けが自分でも知らなかった嗜好にうっかり目覚めてしまい、葛藤する話。そしてサスペンス&ドロドロもあり。
妹の誘拐どうのは案外あっさり解決して拍子抜け。
しかし妹が一番怖い。何よりぞわぞわした。
真相が、そうじゃないのかなーと思っていたまんまだったのでもう一ひねり欲しかったと思ったら最後でゾっとしました。
SM開発モノと思ったらそうでもなかったですが、エロは満足です。夜光さんの書かれる濡れ場は独特の色っぽさがあり好きです。
攻めの描写が少なくていまいちキャラクターが掴めなかったのでもうちょっとまともな登場シーンを増やして欲しかったです。(最初は濡れ場ばかりなので……)
久緒はミステリー作家~を先に読んでいるとニヤっとするような話がちょこちょこ出てきますね。多分逆でも一緒だろうけど。
ちょっと物足りなさも感じましたが色々と楽しく読めました。