あらすじ
キャリアとか、恋とか、結婚とか、子どもとか――30歳の岐路に立つ男女のこたえ探し。学生時代を同じゼミで過ごした裕人と理香子の結婚式に、仲間たちが集まった。かつて横並びだった男女6人は、30歳を迎え、仕事も生活環境もそれぞれ。アパレルメーカーに勤め、気ままな生活を謳歌している鈴子、映画監督を目指し、ハードな日々を送る亮、バツイチで年の離れた彼との恋や結婚に揺れる奈緒、家庭を持ち大学職員として堅実な日々を送る章太郎――。それぞれが、旧友との再会によって自分の生き方を振り返り、仲間の生き方に自分を重ねて未来を見つめる。揺れる世代の瑞々しい感情を、ていねいに描いた連作長編。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
やっと結婚式をあげた理香子と裕人。
仕事をバリバリこなす亮と鈴子。
予期せぬタイミングで家庭を持った章太郎。
理香子がプロポーズされる場面では、なぜかわからないけど涙がでた。
なかなか、ちょうど良いタイミングっていうのは仕事も結婚も難しいんだろうなあ
Posted by ブクログ
最初は「それ程のめり込まないかな」と思いながら読んでいました。でも、読み進めるうちに、それぞれの人物が抱く想いに惹き込まれていきました。
ふんわりと優しい読後感。
ただ、文庫の解説の一言に違和感がありました。
「章太郎の将来を変えてしまった」
子どもを授かり、環境や将来設計に変更が生じるのは当然のこと。犯罪行為がない限り、男女どちらかが「変えてしまう」ことはないと思います。
もう少し、小説に添った優しい言葉ならすんなり胸に届いたのになぁ…と思いました。
Posted by ブクログ
登場人物と同じような年齢なので共感できることが多かった。
それぞれの道に進んでも、多くの時間を共有した仲間がいることは大切なことって実感した。
Posted by ブクログ
決めてしまった後は信じるしかない。
自分の芝生のあおさを
うつくしさを、ひたむきに信じる。
あの時もし雨が降らなかったら
もし別の肥料を試していたら、と思い悩むことに
意味なんてないんだから。