あらすじ
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも? 事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは〈人間もどき〉の存在に気づく……。
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Posted by ブクログ
不安な気配を漂わせつつ物語が進んでいく。運河に何かありそうで恐ろしい。水や雨が怖いとすら感じました。どんどんホラーみが増してきて、4人が長靴を履いて寝るあたりはほんとに怖かったです。文学しりとりが未読のものがほとんどで自分が不甲斐なかった。この人たちの輪に入っていけないわ私は。高安さんが盗まれて例の場所で見つかるあたりが怖さのピークでした。結果的にはそう悪いものではない感じでみんなが帰ってきて、あれ?って感じでした。こうやってみんな次々に盗まれていくのかな。藍子の思いが最後切ない。幸せを感じて生きていって欲しい。
Posted by ブクログ
仲間のそんな姿見てもその不安や迷いから盗まれに行っちゃうの?と思いました。心を強く持って欲しいし、自分ならもう少しだけ人間としてこのままどうやるか月末を見たいけどな〜とか思いながら読んでいた時にかなり引き込まれて入り事に気づきました笑
Posted by ブクログ
ホラー小説とのことだが、読んでいてゾクゾクするという感じではなかった。話としては気味の悪さはあるんだけど、なんというか、淡々としているというか…
主人公?が飄々とし過ぎているせいかも。
中盤辺りまではゆるゆると進んだ感じだったが、最後の数章で一気に話が進んだ感じ。
最後はどう収集つけるんだろう??と思いながら読んだが、無理せず自然に収まるべきところに収まらせたというか…でもその終わり方あり?って思うところも。
うーん星4よりの3.5って感じ
これぞスワンプマンだ!って感じの話だったので、自分だったら?自分が違うって本当に言える??と考えながら読めたのは楽しかった。
Posted by ブクログ
久しぶりに本を読んだのもあって序盤は物語に入り込むのが難しかった。しかし話が進むにつれてどんどん引き込まれて面白かった。
主要な登場人物4人の感情の機微が伝わってきた。ラストも不気味だった。人間の記憶がどれほど曖昧なものかと考え直すきっかけになった。
わからなかったのは、小林さんは結局盗まれていたのか?多聞さんはどうして黒いゴム長靴を履いていたのか。あと、「月の裏側」というタイトルとの関係性もわからなかった。