【感想・ネタバレ】原子雲の下に生きて : 長崎の子供らの手記のレビュー

あらすじ

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長崎の原子雲の下にあって生き残ったわずかの子どもたちが、どんな目に遭い、何を感じたかを残すべきだとの要望に応えて、永井隆が募り、長崎市立山里国民学校の校区内で命をつないだ子どもたちの中から37名と、1名の教官が綴った手記集。
「原子爆弾はひどかとバイ。痛かとバイ。もう、やめまっせ!――」
戦争はいやだの言葉が、子どもたちの切実な叫びとなってこだまする。
後日談だが編者の永井博士は、本書の印税を原稿枚数に応じて子どもたちに分け、そして言った。
「お友だちの冥福を祈るために、記念碑を建てよう」
子どもたちは印税の中から少しずつを差し出し、残りの大半を博士が出して運動場に建てられた碑は、碑銘もない清楚なもので、傍らの石柱の表に「平和を」、裏に「あの子らの碑」とだけ刻まれている。

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