【感想・ネタバレ】老けない人はやめているのレビュー

あらすじ

無駄なぜい肉がなく引き締まった体、ツヤのある健康的な肌。どこからみても30代にしか見えない“驚異の50歳”、オーガスト・ハーゲスハイマー氏。女性が“美容にいい”と思ってしていることが本当は老化を早めていることが多い、ということを鋭く指摘しつつ、若さを維持できるコツ、毎日の生活での実践方法をわかりやすく伝授します。一日一食など苦しいことは一切なし! あなたも“一生老けない”体を手に入れましょう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「オーガスト流の食事」は「若返りホルモンをとめないこと」。「若返りホルモン」と呼んでいるのは、「成長ホルモン」。人間の成長に欠かせないホルモンの一つで、その働きのおかげで人間は若々しい体や肌を保つことができる。成長ホルモンは加齢とともに減少していく。大人の1日の成長ホルモンの分泌量は、ティースプーン一杯にも満たない。希少な成長ホルモンをできるだけ減らさないようにすることが若さを保つ重要なカギ。できるだけ若返りのための成長ホルモンを活性化し、脳に「自分はまだ成長している」と錯覚させ、若い頃のホルモンバランスをキープすることが、アンチエイジングには不可欠。
 心がけたいのは主に3つ。
 緑の濃い葉野菜をたっぷり摂って、体内をクレンジングする。
 生、生に近いローフードで抗酸化力を高める。
 糖質を控える。
 これらは活性酸素を減らし、成長ホルモンを増やす大切なポイント。糖質によって過剰に分泌されるインスリンというホルモンが体にも肌にもさまざまな影響を及ぼして老化を早める。糖質の多い食事は若返りホルモンの大敵。
 糖質はチョコチョコ摂ることが老化を進める。一日中インスリンが分泌されっぱなし。
 生野菜はそのまま食べるのが一番。野菜を含まれる炭水化物を分解・吸収するには、唾液に含まれるアミラーゼという酵素が欠かせないのだが、噛まずに飲んでしまうスムージーの場合、分泌する唾液の量も少ないので、消化に悪い場合がある。きちんと分解されないまま食べものが大腸に入っていくと腸の中で腐敗し、腸内の環境を悪化させる原因にもなる。
 果物に含まれる「果糖」の摂りすぎが、膵臓へ悪影響を及ぼす。果糖は血糖値に影響しないと言われているが、血圧を上昇させたり、おなかまわりの脂肪を増やす、あるいは肌のエラスチンにダメージを与えるAGEsが増えるといった悪いデータが続々と発表されている。
 乳製品に含まれる陰性イオンのミネラルが増えると、体の中のバランスを保とうとして陽性イオンであるカルシウムを骨から放出して中和しようとする。酸性食品ばかりとっていると、骨がもろくなる。
現在はコレストロールの摂りすぎが病気の原因という説には、否定的な意見がほとんど。コレストロールを含む食品を食べて、血中のコレストロール値がはねあがるという根拠はない。卵は素晴らしい栄養素を豊富に含んでいるかから積極的に取り組むべき。
夕食や寝る前に糖質を摂りすぎてインスリンが血中に溢れている状態だと成長ホルモンが出なくなる。果糖は血糖値に影響しないと言われるが、果糖はブドウ糖に比べて10倍のAGEsという物質を作り出す。AGEsとは体の中で余った糖がたんぱく質と結合してできる物質で、皮膚に留まるとシミやシワ等の原因に、骨に留まると骨粗鬆の原因になるやっかいな物質。
 糖質の摂りすぎで体に糖が溢れている状態が続くと、体の中で余った糖が血管から染みだしてタンパク質とくっつき、AGEsを作り出す。「糖化」と呼ばれている。肌のハリや弾力をささえているのは真皮にあるコラーゲンとエラスチン。コラーゲンは細胞同士をつなぎとめる役割をしていて、エラスチンがコラーゲンをしっかり束ねることで、肌はしなやかなハリを保っている。ところがAGEsによってたんぱく質が固められてしまう結果、たんぱく質の塊であるコラーゲンやエラスチンも破壊され、肌のしなやかさが失われることで、たるみ、シワを招いてしまう。 糖化によってたんぱく質は褐色に劣化するので体の中まさにカラメル状態に。そのため、肌に色素が沈着してくすみやシミの原因にもなってしまう。体に糖分が溜まっているとフィルター機能である肝臓が鈍り、皮膚の新陳代謝もスムーズにいかないから、古い角質やメラニンを追い出すことができず、シミが肌にどんどん溜まってしまう。
 果糖は血糖値を急激に上げることがないので、インスリンの分泌に影響しない。一方で、果糖は小腸で吸収され、肝臓でブドウ糖に変換される際にグリセドアルデヒトという物質を作り出す。これが中性脂肪の合成を促すため、果糖は体内で中性脂肪に変わりやすいという特性を持っている。
 卵の栄養素が空腹のサインを出すグレリンというホルモンの働きを抑制して脳に満腹感を与えるので、食べすぎを防いでくれる。

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2017年01月07日

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