【感想・ネタバレ】仮面舞踏会のレビュー

あらすじ

パソコン通信が生んだバーチャル・アイドル〈姫〉。その正体を巡りパソ通仲間は大騒ぎを繰り広げている。渋谷ハチ公前に〈姫〉がついに姿を現すという約束の日、その場所で1人の女子大生が惨殺された。彼女は本当に〈姫〉なのか!? 手掛かりはすべてパソコン・モニターの中、未曾有の難事件に挑む伊集院大介。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

伊集院大介の助手となる滝沢稔(愛称:アトムくん)の出会いと,パソコン通信関連の殺人事件.
栗本薫が,特定のサービスを模型としていないというのがすごい.
こんなすごい本が出ていたことを知らなかったのは、とても恥ずかしい.
伊集院大介シリーズを読破しようと思ったのは正解だった.

サービスは,命名からはニフティが一番近そうな気がした.
最後の犯人特定の書き方が,ややチャットらしくないところと,
アトムくんがパソコン通信を始めたいきさつと、伊集院大介に教えるところがやや足早な感じがした.

全体を通じて,ネット社会の課題をあぶりだしているところがすごいと思った.
それだけでなく,ネット社会だけでなく、現実社会も仮面なのだということを指摘しているところが一番深い.

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2011年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊集院大介シリーズ

ネット上のチャットルームに現れたアイドル「姫」。姫に群がる男たち。姫の正体はオタク青年・姫野。アトム君の友人である姫野は男たちとの会話に飽きアトムを彼氏と公言する。アトムに送り付けられる脅迫状。「姫」を消すために行われたオフ会。姫野が身代わりに立てた大学の先輩・田中の殺害事件。オフ会に現れた骸骨女。アトムのあこがれの女性ダフネの語るネット上の犯罪。「松田」を告発するダフネ。アトムとマツダのチャット。二転三転するダフネの告発。伊集院大介の帰還。事件の黒幕は?

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2011年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1995年に出版された、パソコン通信と現実社会の融合とずれがキーとなっているミステリ。
これ、テーマは当時としては斬新だったと思うのね。
多分当時はネットはネット、現実は現実と、はっきり分断されていたから。

思い返せば、私がインターネットに触れた最初は1994年だったから、実は割と初期からネットに触れてはいたんだと今回気づいた。
プライベートで森博嗣や、読書家の皆さんのWEB日記や掲示板を見始めたのは、さらに1~2年後くらいだと思うし、コメントなどを書き始めたのはさらに数年後だったように思う。

だからパソコン通信を体験したことはないのだが、それでもこの作品に書かれたネット内で繰り広げられるオタクたちの会話はリアルに受け止められた。
あー、そういう人たち、いたよねー、みたいな。
だから余計に、読んでいて痛かった。

現実社会ですべてをあけっぴろげにオープンにしている人はいないだろう。
ある程度、こういう人間です、こういう風に見られたいのです、と装っているはずだ。
そしてネット上でそれは、さらに極端な形で、何ならリアルな自分と真逆な形で姿を現してしまう。
装うことが簡単だから。
あくまでも仮想空間内でのことだから、気持ちを切り替えればいくらでもなりたい自分を創出できる。

主人公の滝沢稔19歳は浪人生。
なのに1月の中旬というのに、昼前に起きて、パソコン通信で一日が潰れるような生活をしてる。(親目線で読むと、非常に腹立たしい)
アトムというハンドル名で結構ネット内では人気者の彼は、高校時代の友人・姫野をパソ通に誘ったところ、ハンドル名〈姫〉は、あっという間にアイドルとなってしまう。
女性と思われて。

過激な〈姫〉のファンたちが、チャットルームで排他的に〈姫〉を持ち上げ、不穏なムードがパソ通内に漂ったとき、稔は姫野に〈姫〉をやめるように言う。
姫野は一度オフ会をして、ファンたちをがっかりさせてから退場することにしたのだが、姫野が身代わりに立てた偽物の〈姫〉が殺された。
怯える姫野。
稔は事件の真相を探り始める。

これ、最初は伊集院大介を出すつもりはなかったのではないかと思った。
けれど、稔が探偵役をやるうちに、彼は身動きが取れなくなりそうだと気づいて、伊集院大介を仕込んだのかな…と。

現実の世界で自分自身と折り合いをつけられず、ネットの中に居場所を見つけようとあがく人。
ネットはネットと割り切り、あくまでも仮想の自分のスタンスを崩さない人。
でも、文章から、その人のひととなりっていうのは漏れ出てくるものだと思うが、今でもSNS上での行き違いから実際の事件が起きたりしてい待っているので、さすが栗本薫、慧眼である。

ただし、読後に大量のもやもやは残る。
だって、実際に起きた殺人事件なのに、パソ通の中だけで、しかもシークレットチャットだったので本当に限られた数人しか真相を知ることができず(つまり警察も)、証拠は何もなく、断罪もされない。
伊集院大介の示した真相すら、突き詰めることなく「そういうこともあるかもね」で終わる。

え?
証拠がないから断罪できなくて、その後もつきあいを続けて行けるの?
「そういうところ、あるからなあ…」で?
断罪されない方も、自分のしてしまったことの意味を深く考えもせずに、このまま一生を送れるの?
で、何事もなく稔が大学に合格したら、そっちの方が怖いよ、私は。

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『天狼星』シリーズ後の作品の中では1番好きかな(笑)ネット上の付き合いから殺人事件にまで発展という展開はいい感じでしたね(笑)会ったこともない相手にあそこまでのめり込めるかは少し微妙ですが(笑)事件の黒幕が怖かったです。そんな人間現実にもいそうですね。キャラクターとしては松田さんいいですね~(笑)

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今は懐かしいパソコン通信がテーマ。
パソ通といえば、金田一少年の事件簿の電脳山荘殺人事件を思い出します。
今のネット社会では無理なトリックですが、パソ通ならではのお話。
これを読むといかにネットマナーが大切かが解ります。
この話みたいなこと、いくらでも起こってると思うので。

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2013年12月01日

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