あらすじ
出版社に勤める敦彦は、人形作家・夏目錬三郎との仕事にうんざりしていた。溺愛する人形に瓜二つだという敦彦の顔に異常な執着を見せる夏目は、ことあるごとに愛を囁き身体に触れてこようとする。理解できない言動と人形恐怖症に悩まされる敦彦だったが、人形を壊してしまった代償として、夏目と寝てしまう。後悔する敦彦に対し、一途で天然な夏目の愛情は暴走し始めて……。
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Posted by ブクログ
ジャケ買い。
蓮川先生の絵の綺麗さはホントどうしようもないくらい心が躍りますね。
後のあらすじを読んだ時にもっと後ろ暗いお話かと思ってたら・・・・
攻:夏目の暴走っぷりは引くのを通り越して笑ってしまうくらい純粋一途なマイナス思考。
しかも遅漏w
でも、両親の死や祖父母の死で普通の人よりも感受性が豊かだったから故の閉塞感なんでしょうね。
もしかしたらそういった夏目に対して拙い文章だと嫌悪感が湧くかもしれない背景なのに、いい意味で哀れに思えて引き込まれました。
受:敦彦は意外とひどい。でも、これが案外普通の感覚なのかもと思えるくらいバランスがよかったです。
ドールを壊してしまったから抱かれるという、ある意味直結型で夏目の最初からの行為に対しては寧ろ暴言かと思うけど、口と頭で考えていることの中で行動にそれだけではない雰囲気が盛り込まれていたと思う。
夏目の幼馴染の迫田さんが重要!
むしろこの人がいなかったら何も始まらず何もまとまらなかった!!
そして最後に先輩社員に言われた一言。
今まで受け身で勝手だった中途半端な敦彦に対して辛辣にそれでもちゃんとここまで見てくれていることに対して敦彦はホント感謝しなきゃですよ!
不平不満は敦彦よりも先輩たちの方が多かったはず。
夏目先生、幸せになってね!もう1人じゃなくていいんだよ!
☆3.7