あらすじ
雑貨店でアルバイトする坂上雅は、なにかと絡んでくるので嫌っていた店長の灰原志郎から突然「好きです」と告げられた。嫌悪されることを覚悟しながらも、恋情と欲を抑えられないと泣く志郎が切なかった。過去の恋にたくさん傷ついてきた志郎は格好いいのに泣き虫で、雅は彼をその孤独から守りたいと思い始める。心をほどきながら、ふたりは少しずつ想いを寄せていくが……。
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Posted by ブクログ
ゲイの店長×ノンケ大学生。前半は会話のテンポがいい。雰囲気が柔らかく、かみ合わない会話が面白い。中盤からはお互いを思いあい、大切に愛を育んでゆく二人の姿が甘く切なく微笑ましい。ゲイとして人を愛し、生きてゆく事によってもたらされる障害や、生涯の伴侶を得るという現実の困難さ、幸福の裏側に付きまとう不安等、丁寧に描きこまれている。ライトなスタートの割に読破するには体力を使う。
Posted by ブクログ
ネガティブ思考のちょっと鬱陶しくて子供っぽい雑貨屋店長の言葉をサラリと受け流すノンケバイト店員雅くんの恋物語。
正直、タイトルに惹かれて読んだけど、ほのぼの幸せ満載の一冊でした。店長の言動はかなりイラっとくるものがありましたが、雅くんが上手に店長のキャラを立ててくれていたので大丈夫です。
っていうか何よりも雅くんが可愛すぎると思います。
Posted by ブクログ
ゲイの雑貨屋店長×ノンケの店員
幸せな切なさでした。
ものすごくきゅんとする作品で、こんな恋してみたいなって思わせます。
きゅんきゅんしてまう。
店長の葛藤と、雅君の葛藤と。かわいいよ
受け目線で話が描かれています。話し言葉で繋いであるので、結構読みやすいと思います。
難しい単語ではなく、綺麗な単語が多いです。きゅんとします。
あえて難点をあげるなら、シーンの転換が分かりづらいので、何度か読み返したほうがいいかと思います。
個人的に最後のお父さんの言葉に一番きゅんと来ました。
「なにこれ切ない・・・」とか「めっちゃ感動!」という感じでは泣けませんが、心になんか刺さってほろっと涙がこぼれます。
朝丘先生大好き。
Posted by ブクログ
セリフのテンポがいい。かわいい作品でした。
なんでも霊のせいにしちゃう(せずにはいられない)コータくんがちょっとツボでした。みんな仲良く!
Posted by ブクログ
朝丘さんの作品初めて読みました。全体的に評価が高いので期待していたのですが、作品の中でいいと思うところと嫌だと思うところが極端でした。
嫌だったのは、灰原さんの口調です。最初から変な口調が気になってしまし(物語だとしてもおかしすぎる…!!)冷めてしまいました。性格も独特です。逆に雅くんは独特ですが男前でかっこよかったです。
よかった所は、名言、名場面がたくさんあったことです。「恋人ができたら店の個室でご飯が食べたかった」とか「つつましやかな食事の方が思いだした時に胸に来る」とか「一生を見出すには、何度躓いても僕達が捨てようとせず、昔愛した時間を思い出そう、もう一度許してみよう、そう思い合う必要があるってこと」などじーんとくる名言が本当に多かったです。
いいとも悪いとも言いにくいけど心に残る作品でした。