【感想・ネタバレ】楽園のレビュー

あらすじ

殺人犯にならなければ脱出できない。

『方舟』『十戒』の著者が仕掛ける“禁忌の驚き”

亡き両親から不動産を譲り受けた康之は、失踪した賃借人・海原の遺留品整理の際に、群馬の山奥の謎の物件の存在を知る。そこは、切り立った岩壁に囲まれた、「楽園」と呼ばれる奇妙な場所だった。恋人の沙織と一緒にそこを訪ね、探索をはじめた康之たちは、すぐに六人の“住人”に拿捕された。脱出のための条件はーー
「誰か一人を殺さなければならない」



『方舟』
第19回オリコン上半期”本”ランキング 文庫ランキングTOP10 第1位
週刊文春ミステリーベスト10 第1位 (「週刊文春」2022年12月8日号)国内部門
MRC大賞2022 第1位

『方舟』+『十戒』の累計発行部数が100万部突破。

――夕木春央が描く、極限のクローズド・サークル。

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購入済み

方舟、十戒に続く作品と思われます。この作品を読む人はおそらく前作を読んでいるかと思いますが、例の如くクローズドサークルで殺人事件が起こります。今回は誰かを殺さないと外に出られないという特殊な設定で、いつまでも消極的な主人公にヤキモキさせられました。さすがに続編はなさそうです。

#ドキドキハラハラ #怖い #ダーク

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

完敗です。
「方舟」→「十戒」→「楽園」と順番通りに読んだほうが楽しめますが、どの作品から読んでもそれはそれで楽しめるかと思います。←?

途中まで、今作はいまいちかな…期待値が高すぎたかもと思いましたが、いやはや参りました。
後半の怒涛の展開に言葉を失いました。
「方舟」との対比のようなラスト、完結作にふさわしく美しさすら感じさせる締めくくりのように思います。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

やっぱり最高、、

単行本普段買わないけどこれは買っちゃった、、

やっぱり最後のどんでんがえしは独特で、満足感はすごい。

方舟、十戒の後に絶対見てください!

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

誰か1人殺さないと脱出できない特殊なクローズドサークル
凶悪殺人犯の隠れ家に囚われた康之と沙織が解放される条件は誰か1人を殺して証拠を録画すること
この窮地から逃れるために考えられた策と…
終盤にかけて感情が濁ってきました

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

『方舟』『十戒』に続く新約3部作の3作目。
今回も期待を裏切らない、あまりに過酷でカオスなクローズドサークルでした。

物語の舞台は、切り立った岩壁に囲まれた「楽園」。
そこで突きつけられるのは「誰か一人を殺さなければ、ここから脱出できない」という、あまりに理不尽で残酷なルール。

極限状態の中で人間の心理はどう変化し、どんな決断を下すのか。
ページをめくるたびに、主人公と共に閉鎖空間の重苦しい空気に飲み込まれていくような感覚がありました。

展開のテンポも良く、先が気になって一気読み。
そして何より、ラストに待ち受けている結末。
綺麗にこちらの予想を裏切ってくれる、夕木作品ならではの切れ味には思わず唸らされました。

読み終えた今、心地よい疲労感と、言葉にできない複雑な余韻に浸っています。
そしてネタバレサイトであらためて結末を噛みしめる。
改めて『方舟』『十戒』を読み返したくなりました。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

『方舟』『十戒』に続く第3弾『楽園』。無茶苦茶楽しみだったので、珍しくほぼ一気読みでした。
楽園に到着後、そうなん?と思いつつも、なんとなく想像が出来る方向で物語は進んで行くものの、最後の最後で大仰天の連続でした。最後はそう終わるんですね。全てが繋がる瞬間で鳥肌でした。いやぁ〜、ほんと面白かったです

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3部作完結。小気味のよい犯人に安住できる場所と伴侶が見つかって良かったね、と思ってしまった。一方で康之は今後どうなっていくんだろう。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同作者の過去作『方舟』『十戒』のネタバレも含みます。





『方舟』『十戒』においては、麻衣が災難に巻き込まれるが生存の為驚異的な機転と行動力、殺人への躊躇いの無さで切り抜けるという流れで今作もそういう感じなのかと思いきやがっつり加害者だった。

序盤はシリーズお馴染み不穏な場所に踏み入るシーンで、そんな場所に行かなければ平穏に過ごせていたのに…という未来が分かっている視点だからこその理不尽な憂いがありつつ。
彼女も付き添っていたから尚の事引き返せ引き返せと思いながら読んでた。
引き返したら物語にならないんですが。

意外と指名手配犯達に話が通じるわ立場的に色々配慮してくれるわ主人公側が殺す立場だわで奇妙な気持ちになる。

6人殺すぞって話になり遂に殺しを決意して三國を襲うぞとなった時にはドキドキした。
沙織のネタバラシに加えて三國のメモで突き落としてきてえぐみが強烈。

康之くん騙され裏切られ殺人者にされて、一生楽園の管理者を任され心も人生もぐちゃぐちゃだけど沙織への愛はあって、沙織側も愛を向けていて最後2人とも笑っていてハッピーエンドと言えなくもないのか。そうか?

シリーズ通して困難を乗り越え両親を殺した犯人を庇っていた海原さんを殺し悪くない土地で安寧を約束され自分と同じ側に立ってくれる愛する人も見つけた麻衣にとってはハッピーエンドか。

これまでの全ては麻衣が罪を重ねながら幸せに辿り着くまでの物語だったんですね。 
なんてこった。 面白かった。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

指名手配のポスターに載っている人たちしかいない部落に入り出られなくなる主人公康之。好きになった女性の本当の姿が少しづつ理解していくにつれて、彼女に対する恐れとそれを受け入れる勇気を求められている康之に気持ちが重なりどうするんだと物語に入り込んでしまった、今回も。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

方舟、十戒を読んで、かなり警戒?して読みました。
この人は多分、、、と思いながら読み進めましたが、最後衝撃でした、、、

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読めた。『方舟』『十戒』読んでいれば、犯人はわかったと思う。それをふまえても面白かった。シチュエーションもありえな過ぎて、ハマってしまった。
でも『方舟』『十戒』読まないで読んでみたかったかも。そしたら、感情も違ってたかな。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

方舟、十戒に続く旧約三部作の最終巻。
相変わらず最高の読書体験でした。
何を書いてもネタバレになってしまうのでネタバレは読まずに読んで欲しい。
必ず方舟、十戒を読んでから読んで欲しい。
またしてもラストでやられた!!笑

どうしても”あの人”を探してしまうので、
方舟や十戒ほどの衝撃はないけれど、三部作のラストとしてふさわしい作品でした。
夕木春央先生の脳内はどうなっているのか、こんなストーリー常人では思いつかない笑

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ラストに痺れた。極限状況下における倫理観の葛藤に魅せられ、一瞬で読み切ってしまった。個人的にはとても好きな作品。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

「方舟」「十戒」に続くクローズドサークルミステリー!怪しいと思ってた人物がやっぱり…なんだけど結局最後はダマされた!こんな最後ってなるんだ…と

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

不動産の管理をする康之は、失踪した店子・海原が残した住所録からとある山奥の物件の存在を知る。海原の手がかりを求め、恋人の沙織と共にそこを訪れた康之は、謎の住人たちによりそこに閉じ込められることになった。脱出するための条件は、その土地「楽園」の住人を一人殺すこと。しかしタイムリミットが迫る中、予想外の事件が起こる。
「方舟」から続くシリーズですが、この一作だけでも読めないことはありません。が、「方舟」「十戒」を読んでおくに越したことはありません。そしてシリーズ読者ならきっとあの人があの人なので……と推理はできるものの、それでも全部は見抜けませんでした。罪の担保なくして外に出る方法は思いついたし、あの人ならやりかねないとは思ったんだけど。まさかそんなことが起こってたなんてー!
今回も設定がトリッキーです。密室トリックとかはさほど難解ではなくシンプルですらあるものの、シチュエーションの特殊さに引き込まれっぱなし。偽りの「楽園」とその住人たちの意外と穏やかな生活、殺されないために住人たちがあえてアピールする親密さ、どれもが異様極まりありません。そして犯人が被害者を選んだ理由があまりに冷酷かつ合理的で、お見事、と思ってしまいました。

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2026年08月13日

Posted by ブクログ

夕木先生は、動機、必然性、そう言った部分を非常に重視する作家さんだなと思う。こうせざるを得ないよね、というところの論理の作り込みがすごいので、トンデモ設定なのに気づけば「まあ殺すしかないか…」と納得(?)してしまう。 「あの人が犯人だろうけど、、、でもそこまでするか?」という違和感と共に読みすすめていくのだが、最後は正にそうせざるを得なかった理由がパズルのようにピタリとハマる。(方舟の時と同じ!) すっかりファンです

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2026年08月13日

購入済み

文句なしの☆5

またしても、見事にやられました。すべては夕木先生の手のひらの上だったのだと痛感します。

あらゆる要素がラストのための伏線として機能し、すべてが収束する結末は圧巻の一言でした。

最高の読書体験をありがとうございました。

#深い #アガる #ダーク

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4.6
綺麗に終わった!
どんなもの食べてたらこんな設定が思いつくの?笑笑
現実では多分おこらないけど、絶対ない設定じゃなく最初の方はホラーかな?ってくらい怖かった
既読の人に考察を伝えながら読んでたんだけど
読んでる途中に、ベイブレード久しぶりにやりたいから買う?
と言ってしまいほんとに怖かったァ

私なら最後にスマホを渡してくれようとしてた人を殺めてしまったら良心の呵責で出頭せずに居られるかなと思った
前2作までは
まぁ、生き抜くためにはしょうがないよく頑張ったね賢い女性!って思ってたけど
今回はただ、自己中さを感じて前2作で自分が生き残るためにやってただけ的なことを言ってたけど今作で犬を飼いたいからくらいの気持ちで言ってたのかと思ったらだんだんイライラしてきた笑笑
多分私なら出頭するなと思ったけど、既読の友人は多分自分が捕まらないために運び続けると言っていてその意見交換も面白かった

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

スマホを始めとしたあらゆる情報機器が跋扈する現代社会という中で、大掛かりかつ納得しやすいクローズドサークルの舞台設定は凄すぎるの一言。
前作の「十戒」では上手く出来ていない印象を受けた登場人物の書き分けについても今作では改善されており、魅力的な人物像が形成されている。
全体を通してウリである陰鬱さ、どんよりさは健在だが、一方で過去作に頼ったようなところが少し見受けられたほか、物語の終い方についても気になる手法や展開があり、そのあたりは評価し難い部分でした。

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2026年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

方舟、十戒と読んできたので、彼女の存在がひしひしと感じる。
犯人は分かってるんだけど、犯行と動機がやっぱり「あー(泣)こわい」
これで完結だけど、楽園じゃない。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映像化されたら、
EDは小坂明子の『あなた』で。

♫もしも私が家を建てたなら
小さな家を建てたでしょう…

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

方舟のファンとしては祈る気持ちで読みましたが、ラストは期待を裏切らないですね。強くて、したたかな女性が大好きなので三部作全て楽しめました。ミステリーとしてはやはり方舟が一番の傑作。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

トリックとかではない。
読み始めから犯人の予想がつき、どう収束するのか?と思っていたところにそう来たかという展開。…からさらに、という何段階も落とされる楽しみがあった。
非現実的なクローズドサークルを成立させる名手。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった、という感想ではあるものの、
方舟・十戒の衝撃とどうしても比較してしまい、個人的にはやや評価落ちる。

1番嬉しかったのは、「麻衣」が相変わらずだったこと。彼女の残忍さ・賢さは1ミリもブレていなかった。彼女は、何にでもなれる。目的のためならなんだってする。そこに痺れる。

方舟・十戒は、中盤からのめり込んで抜け出せない恐怖や面白さがあったのだけど、
楽園は後半の更に後半に面白さの比重がかなりあったため、正直前半はやや退屈だったかなぁ。
クローズド感も、今回は少し薄れたかな。やはりどう足掻いても抜け出せない地下や孤島よりは絶望感が薄れる。

でも私はやっぱりこのシリーズが本当に好きだわと再認識も出来た。
面白かった。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

方舟も十戒も大好きだったので楽園も読んだ!
先の2作には勝てないけどしっかり驚きがあって良かった!!
三國がスマホ返そうとしてくれてたのがイヤミスすぎてウワーッッッてなった...殺した相手がいい奴だとじわじわ苦しくなるね...

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

「方舟」、「十戒」に続く衝撃ミステリーです。
「誰か一人を殺さなければ脱出できない」という設定だけで、かなり重たい話だろうと思っていましたが、すぐに物語に入り込んで一気に読みました。
極限状態に置かれた人間が、誰を信じ、誰を疑い、そして自分だけは生き残りたいという感情とどう向き合うのか。その心理の揺れ方がとてもリアルで、謎解き以上に人間同士の疑心暗鬼に引き込まれました。
最初は信じ合おうとしていた人たちが、時間が経つにつれて疑い始め、自分だけは助かりたいという気持ちを隠せなくなっていく感情の変化が妙にリアルでした。
終盤になるほど誰の言葉も信用できなくなり、こちらまで疑心暗鬼にさせられます。
結末だけ見ればハッピーエンドとも言えますが、そこに爽快感はなく、むしろ何とも言えない不気味さが残りました。
「楽園」というタイトルが、読み終えるとまったく違う意味に感じられる一冊でした。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

方舟、十戒を読んだので、「こいつが怪しい」はわかっている。わかっていても衝撃の動機と企みはすごい。
十分面白いのだが方舟と十戒の後では、正直ちょっと落ちる。
コレから読んだらもっと楽しめたかもしれません。
それだけ方舟と十戒はすごい。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3冊目の夕木春央さんは『方舟』『十戒』に続くこちら、極限のクローズド・サークルです。

突然の事故で両親を亡くし不動産を相続した康之は、失踪した賃借人・海原の遺留品から群馬の山奥に謎の物件があることを知る。

いやぁ〜今回もすごかった!

何を書いてもネタバレになりそうなのですが、一言だけ書くならば

途中、あれ、この人って…えっ、もうこんなところで?と思うんですが、、、

うん、これ以上はもう何も書けません。

旧約三部作の見事な完結編でした。
ぜひ『方舟』『十戒』を読んでからこちらを楽しんでください。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までの作品とは違い、すごく胸糞な結果(いい意味で)なんとなくこの人なのかなと予想はつくけど、やっぱり改めてカミングアウトされたときの衝撃は通常運転。最後三國の手紙発見されたあたり胸が痛すぎて辛かった

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『方舟』『十戒』に続く三作目。特殊設定のクローズドサークルはこの聖書シリーズ?の華の一つであり、本作は「誰か1人を殺さなければ閉ざされた集落から出ることができない」というものである。楽園とは指名手配犯が隠れている場所であり、その異常性に加えて罪を共有することで物資運搬の役割をさせるという発想が面白い

とはいえ、このシリーズは設定の成立が力業である反面、疑問に感じる箇所も多く、外からの闖入者はアシがつくので簡単に殺すわけにはいかないのは道理であるにせよ、物資の補給係にするとはいえ自分たちの誰か1人を犠牲にするというのは少し納得がしにくいものがある。それなら拷問を続けて精神的に支配するなり、カップルで迷い込んだのであれば片方を人質に取る、ぐらいが落とし所としては無難な気がして、殺されることを覚悟してあっさりと解放することの理由付けが少し弱かった印象がある。

しかしながら、方舟、十戒と読んできた読者は当然どのような話かあらかじめ知っているため、本作もそれを前提として描かれた部分があり、それを思えば前述の違和感など瑣末な部分であると思う。前二作を読んだ人間なら当然「麻衣」の存在が気にかかるわけだが、本作はまるで隠す気がなく、さらっと友人の名前が『十戒』の主人公である理英であったり、同じく出てきた観光業の会社であったりと、明確な匂わせをやってくる。と、なると当然引っかかるのは麻衣の行動と動機であり、フーダニットならぬホワイダニットを中心にしたのが本作の肝の一つだろう。

正直な話、特殊設定はともかくミステリとしては事件が起きるのが100ページ過ぎとややかったるく、それまで行方不明となった貸借人の海原がどうなったのかで引っ張るには弱すぎる。殺人が許されてる環境の中でのイレギュラーな殺人という異常性から、主人公が彼女である沙織=麻衣を疑うあたりは読者の関心とリンクしており、そこは非常に上手いと思った。

そして真相なのだが、これは確かに読めなかった。生存本能特化の怪物である麻衣がいて、前回はそのために殺人で手を汚したわけだから、今回は脱出のための皆殺しかなと思っていたわけだが、むしろ逆で殺人が発覚して外界にいられなくなるからこそ、楽園の「間引き」をやるというのは非常にゾッとしてしまった。理屈で説明されたら納得はするもののサイコパスの論理であり、それ故に読めなかった。そして殺人に手を染めてしまった主人公も哀れでありながらも、その行動が『方舟』のラストともつながっており、それで麻衣の愛を得るというのはたまらなくブラックな結末である。前二作と犯人が共通というミステリは考えてみればかなり異例であり、それもあって本作もとても面白かった。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

方舟しか読んだことないので
読んでみた

え?
ほんとに脱出できない?
いやなんとかなるでしょ?
なんて言っちゃいかん
きっとこちらの想像力が足りないから
バリケードとか崖とか
いけんじゃね?って思っちゃう
まぁそこは「無理なのね」って
無理矢理納得してしまえばよし

まさかのおまえかー!に
絶望が!厳しい!!!
とっても怖かったぜ…

嫌な気分になっても
ちゃんと浮上できる時に読むべし

星は3つか4つか迷ってからの
4つ


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2026年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前回までの方舟、十戒に比べシチュエーションがかなり弱く、また主人公側以外のキャラクターがあまりにも薄い。

沙織の犯行動機も前回までよりもチープすぎてしまい、小物感まで感じてしまう。

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2026年08月13日

匿名

ネタバレ 購入済み

方舟が面白過ぎたから

ええ、沙織も殺人者なんだ、。最後に一気に謎が解けていく気持ちよさは方舟と変わらない。方舟と違ってそこまで刺さらなかったのは、康介があまりにも可哀想だから。沙織と死刑囚3人のお世話をし続けなきゃいけないのが、なんとも可哀想で、、。でも沙織も海原の息子に親殺されてるし、業が巡っていって悲しい。
【訂正】私がポンコツすぎた、沙織ちゃん、麻衣ちゃんだったのか、もう1回3部作読み直したい。

#ドロドロ #ダーク

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2026年07月30日

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