あらすじ
「日銀、政策金利を○%に」「日銀、国債買い入れ○億円増」-日々伝えられる日本銀行のニュース、あなたはどのくらい理解していますか?世界の金融恐慌が私たちの生活を脅かす時代、金融政策はもはや他人事ではありません。金融を操る司令塔、日本銀行。その仕事を知れば、経済の見かたが変わる。日銀のニュースがわかる12章。
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Posted by ブクログ
小学校、中学校でならう義務教育の重要さを再認識させられる。なぜなら、私自信が勉強せずに過ごしてきたため、何もわからないということがわかったからだ。
金利政策の仕方すら知らなかった自分が、この本を読んで、すんなり理解することができた。本書を読めば、誰でも気軽に少しは経済というものの概要がつかめるようになるだろう。
Posted by ブクログ
日銀とは何かを分かりやすくまとめた本。
金融とは何か、そもそも紙幣とは何か
その中での日銀の役割とは。
そしてプラザ合意からリーマンまでの流れで
日銀が何をやってきたのかなどが実に分かりやすく
書かれている。さすが池上さん
メモ)
・日本の紙幣は日銀が発行、貨幣は政府が発行
・紙幣は金融を通して日銀に戻り、傷んだ紙幣は交換
・紙幣はもともと預かり証だった。金と交換
・地方で乱立した銀行。破たんした場合に紙くずになってしまうのを防ぐために国の銀行、つまり中央の銀行が設立
・国債の売買で金利を制御(売り・買いオペレーション)
・世界金融危機で日銀は異例のCP購入を実施
(CP・・・大企業の社債)
・日銀の政策委員会は企業でいう取締役会
金融政策委員会の議論はオープンされるが議事は
10年後になる。個別企業の話題があるため
・現在は政治からの独立が強いが、かつては弱かった
眠れる委員会だった
・プラザ合意⇒円高⇒不況⇒金利の引き下げ
⇒土地の売買が活発⇒金利をあげようとしたときに
暗黒の月曜日、引下げせず(ドイツはあげた)
⇒バブルが膨らんだ⇒金利引き上げ⇒はじけた
⇒デフレ⇒ゼロ金利政策⇒量的緩和⇒銀行保有株購入
ゼロ金利時代に多額の資金が海外へ流出、世界が
バブル状態に。リーマンでファンドが円に戻し
急激な円高へ
・日本の経済は「日銀短観」「金融経済月報」「さくら
レポート」などで分かる
・FRBは日銀と少し違う。連邦銀行が複数あり、
それを統率する理事会としてFRB。1929年世界
恐慌でFRBがなく制御できなかったので設立
FRBの総長は14年任期。政治からの独立。
・1944年の会議でドルが世界の通貨に。しかし1971年
ドルと金の交換が停止。固定から変動為替へ
ケインズが提案した国際通貨の評価が高まる
Posted by ブクログ
読んだら経済がわかるかな,と思い読みました。笑
まずショックだったこと。
日銀は公定歩合で操作していないということ。
中学生の時,公定歩合で習ったのに~。
でも高校生のときに買いオペとか売りオペとか習った記憶もある・・・。
※公定歩合で操作しなくなった1994年にはまだ小学生にもなってないのだが・・・(・・;)
ちなみに,池上さんは「公定歩合は教科書には載ってません」みたいなことを言っていますが(この本じゃなかったかも?お金の学校のほう?),近年の公民とかの教科書にはまだ載ってますwこれは教科書が悪い・・・。
あと数字がつく銀行の名前の由来も面白かったですねー。
こういうコラムがちょくちょく入ってくるので飽きずに読めます。
日銀の体質的な問題も色々と掘り下げられていて,勉強になりました。
そんなに専門性はないんですが,さすが池上さん。わかりやすかったです。ただ経済がわかった気にはなってませんw
Posted by ブクログ
①金融とは:私達は預金で銀行にお金を貸している・
②日銀は銀行の銀行:最後の貸し手・
③政府の銀行:国債の発行・
④発券銀行:紙幣を発行する・
⑤紙幣はいくらでも発行を出来る:紙幣の歴史「モノ→金・銀→紙幣」
⑥日銀の誕生:政府紙幣・銀行券の発行を統制するため・
⑦公定歩合はなくなった:金利調整をおこなう・国債を売買する・
⑧政府委員会とは:審議委員会(総裁・副総裁・外部から6人=計9人)の常勤・金利政策決定会合(毎週火・金=多数決で決定)・中央銀行は独立性が大切(政治と日銀の独立性=パーティーが盛り上がっている最中にパンチボウルを取り上げる)・新日銀法で独立性が高まった・
⑨ゼロ金利政策で悪戦苦闘:量的緩和(国債を日銀が買い込み→銀行の日銀当座に振り込む→銀行預金の増加)・ゼロ金利=銀行貸出の利子がつかない(手数料や送金で-の可能性も)
⑩景気の動向を監視:日銀短観(年4回発行=企業のアンケート結果)・金融経済月報(毎月)・展望レポート(年2回=日銀からの経済展望)・桜レポート(地方の現場の声を収録)
日銀の資料=マクロ視点(短観・経済月報)ミクロ視点(桜レポート)