【感想・ネタバレ】科学コミュニケーションのレビュー

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Posted by ブクログ

第1章 科学コミュニケーションとは何かー情報伝達と共感・共有の違い
第2章 物理学が難しい理由ー人間の脳と思考の傾向
第3章 アダムとイブの子孫としての私たちー進化による考え方の形成
第4章 合理と神秘の間に揺れてきた歴史ー科学という強力な道具
第5章 科学への向き合い方ー文と理の分裂の地域差
第6章 第三の方法へ向けてー共感・共有のための可能性
第7章 バベルの塔ー人類と科学の責任

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2014年04月18日

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ネタバレ

人間は進化の過程で集団で生きることを選択してきた。集団にとってプラスになることを考えることが自分の生存につながる。つまり「相手の心をわかりたい」。新しい刺激が入ってきたとき、脳内の「わかるための枠組み」に位置付けて分かろうとする私たち。その枠組みが世界観。枠組みは個人の経験によって違うから刺激に対する解釈も無数。世界観には日常的・歴史物語的・科学的・神話的いろいろ。教育では、いかにおもしろい世界観を提供して子どもたちに事実から何かを発見したり気づいたりかんがえたりを楽しんでもらうかだよね!

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2012年03月18日

Posted by ブクログ

数あるコミュ力向上の啓発本を読んだ人、これを読め。
コミュニケーションとは発注と納品で、その齟齬を改善するしかない。



 科学を好きにさせる。そう意気込む人はいるが、それは発注されているものなのか。理系の人は発注と納品の観念が薄い。
 一般人はそもそも科学を本質的に好きじゃない。なのに「科学はいいぞー。」「科学たーのしー。」と価値観を押し付けても決して伝わらない。
 そこで必要なのが、「方法と世界観」だという。もっと非理系のひとが分かりやすい具体例と経験を与えることがよりよい「科学コミュニケーション」になるという。


 この本は教育の本にカテゴライズされるのかな。科学的思考を一般人にとって身近なものにする。科学サイドが一般人にとってわかりやすいものになるように譲歩するようにする。
 けっきょく、教育の革新ってマイノリティを育てるだけである。そういう寂しさも覚えた。ここにあるような科学的な思考とかをご老公たちにどれだけ身に着けてもらえるか。それをしなければ日本社会、いや世界規模の社会は大きく動かない。子供たちは変えることができるんだ。マジョリティである大人たちが変わらなきゃあ、世の中良くならない。大人たちへのアプローチ、その「大人へのコミュニケーション」が大事だなと思った。



 これからのネット利用は、知的レベルが低いほど情報の偏りが大きくなるであろう。だからこそ科学コミュニケーションという名のニュートラルでリアリスティックな見方も重要視される。そう思った。
 「時間の使い方」本当に大事。ネットの登場で情報処理が加速して、情報の扱いが雑になった。効率化とはいえ、丁寧さを失っては本末転倒だということを心に刻みたい。


 あと「おわりに」の去り方が颯爽としている。

 この著者の今後の本も読みたい。そう思える人柄が本の内容から伝わってきた。よかった。

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2017年02月22日

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ネタバレ

[日販MARCより]
そもそも人間は論理的ではなく、日本人の科学への関心は低い。ますます必要とされるのに、どうすればいいのか。科学と人間のあり方を根本から問い直す、新しい「科学コミュニケーション」論。

[BOOKデータベースより]
科学の専門家と一般の人をつなぐ—そんな試みが、いま世界中で行われている。だが、なぜ科学と向き合う必要があるのだろうか。そもそも、どうして科学はわかりにくいのか。“人間”と“科学”を改めて見つめ直すなかで、科学と、科学とともに歩むことの意味を考える。

第1章 科学コミュニケーションとは何か—情報伝達と共感・共有の違い;
第2章 物理学が難しい理由—人間の脳と思考の傾向;
第3章 アダムとイブの子孫としての私たち—進化による考え方の形成;
第4章 合理と神秘の間に揺れてきた歴史—科学という強力な道具;
第5章 科学への向き合い方—文と理の分裂の地域差;
第6章 第三の方法へ向けて—共感・共有のための可能性;
第7章 バベルの塔—人類と科学の責任

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2011年03月10日

Posted by ブクログ

前半の、科学コミュニケーションが今後の社会において大事であること、日本はそれが育ちにくい土壌であることなどの考察は非常にいい。
しかし、後半でその回答が提示されるのかと思いきや、科学コミュニケーションが環境のために大切とかいうイデオロギーを語るだけになってしまって、特に回答は示されない。
前半の文章に非常に期待を感じただけにガッカリ感が凄まじい。

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2011年02月26日

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