あらすじ
1960年、博報堂は「これから、この精神でいく」と『博報堂宣言』を立ち上げました。ここから革新が始まります。広告は、企業と生活者のあいだで、両者の満足・喜び・幸せを創るもの。決して、企業が伝えたいことをメディアに乗せるだけの仕事ではないし、まして、自由な舞台の上で何を演じてもいいというわけではありません。生活者を徹底的に観察し、深く洞察する人間学であり、そこで発見したことを発酵させて情報価値を生みだす仕事です。博報堂はこのスタイルで働き続けてきましたが、このスタイルは、広告人だけに必要とされるものではありません。企業と生活者、両者の満足・喜び・幸せを創ることは、すべてのビジネスパーソンに求められるスタイルです。本書では、博報堂の空気を35年間呼吸してきた元制作部長が、そこで身につけた「考える姿勢」を伝えます。最先端になるための、60の「根っこ」。
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Posted by ブクログ
読み進めているうちに、博報堂が長く活躍してる理由が熱く流れ込んできます。環境にとらわれない生き方やモノの考え方を博報堂さんの視点で学べる本です。
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大学1年の矢上祭で私は博報堂に出会った(なんかまるでこれから入社しますみたいな書き方だけどチガウヨ!)。(わざわざよくわからん理工学部の)文化祭の講演にお越し下さった社員の方にお茶出しをしたり、休憩時間に接待をした訳だが、「人と人をつなぐ仕事をしたかった」という入社の動機に私の中の何かが反応したのはかすかであるが覚えている。その反応の形が、本書を購入したことであろう。内容は…もう一度読みます。
Posted by ブクログ
博報堂としての理念、スタイル観、広告というものへの姿勢が真摯に伝わってくる一冊。最後まで軸がブレず、一貫した想いが感じられました。熱い思いがひしひしと伝わってくるような一冊。
Posted by ブクログ
個人的にかなり勉強させて貰った本。間違っても博報堂の宣伝本なんていうつまらない読み解き方はしないので欲しい。21世紀を生き抜くための示唆に富んだ一冊。中小企業経営者やマーケッターは必読だと思う。
Posted by ブクログ
博報堂の名で買ったことが否定できない。
最初のトピックでは、博報堂の自慢か?と思うことがあったが、後半を読むにつれて、段々普段の心がけを書いていた。
広告関係の人の本を読むことが最近多いのだが、割りかし皆同じことを言っている。
それだけ重要で、実行できていないんだな、と実感。
もう3回は読み、そして書いてあることを実行したい。
Posted by ブクログ
博報堂の良さが伝わってくる一冊。
それと同時に広告というものの役割や存在意義がよくわかる。
また、モチベーションをあげるのにも最適である。
何度も繰り返して読みたい。
Posted by ブクログ
総評
博報堂の在り方を深く理解することができた。どこまでも、人間に力点を置いているところに感銘を受けた。クリエイティブとは、部分部分の破天荒さではない。どこまでも、地道に足を使い考えていく姿勢がユニークな新しい価値をを生み出すことなのだと感じた。
序章「これから、この精神でいく」
博報堂は生活者と企業の真ん中に立ち両者を豊かにする会社である。
第1章 広告会社は。
人との違いを出していく、必要のある21世紀。広告は企業の長期的なブランディングのkeyである。そのためには、深い人間観察が必要になるのだ。また、広告人は謙虚である必要がある。
第2章 博報堂は。
想いを表現していくのが、博報堂である。人間視点。生活者視点であることの大切さ。いかに付加価値というソフトパワーを企業に与えられるかが博報堂に課させる使命。まさにアートの分野なのだと感じた。情報や技術が陳腐化されるなかだからこその重要な立ち位置になっていく。
第3章 社会とは。
生き方以上の発想は生まれないのだ。普段から、思考を巡らせながら生きることが大切なのだ。仕事においては、全体観に立ち考えて考えて考える姿勢を持ち続けることが必要なのだと感じた。どこまでも「人間」が価値を生み価値を定義していくのだと。
Posted by ブクログ
いかに「考える」かは、いかに生きるか、いかに生きているかと、無縁じゃない。p30
広告は、「幸せを売る作業」だと思う。p34
広告はコミュニケーション業。
一方通行を双方向にする「知恵」と「技術」があるから、広告人。p36
広告は、人間を観察する人間学だ。
人間通になること。人間観察の深さが広告人の根っこになる。p38
最高の広告人とは、もっとも謙虚な人だ。
謙虚に「もっと、もっと」と考えられる人は、永遠に発展途上人だ。p46
「21世紀は人と優劣を競う世紀ではなく、人との違いを生み出す世紀」p47
博報堂には、商品も工場もない。あるのは情報と知恵と技術。p59
あなたのためにという発想=「テーラーメイド・マネジメント」p75
「ディズニーランドは360度愛されるようにできている」。点描画のように無数の点の集合体です。p78
情報を知恵に変えて、価値を創造する。
21世紀は人間力の競争だ。p86
「伝統は革新の連続です」
変化はパワーになるが、一時の流行と永遠の真理を見分ける眼を持とう。p88
「創造することは、日常の暮らし方と深いつながりがあります。その人の毎日の生き方と切り離しては考えられません。どう考えるか、どう創るかは、今までいかに生きてきたか、そのものです」p92
難しいことはやさしく。やさしいことは深く。
「3週間かけて、30分で書け」(アメリカの広告会社DDB)p96
「コピーは足で書け」p105
専門を超えた複合型人間。
コスモポリタン型人間。これからは統合領域もひとつの専門性だ。p106 Cf. ダブルメジャリング
「発想は無のところから忽然と湧くなどありえない。今までの蓄積された知識や経験をうまく引き出して、現実のテーマと組み合わせる。この作業が発想です。当たり前だが、人間は知っていることと体験したことしか表現できない」(藤本義一)p117
モノを売るのではなく、「意味」を売るのだ。p122
俯瞰して、想像して、創造して、「全体最適」。p126
「リスクのないアイディアはクリエイティブとは言わない」江崎玲於奈 p130
プロは切り捨てる。アマチュアはすべて取り込む。
「足し算」より「引き算」が基本。単純な構造ほど人を感動させる。p136
Posted by ブクログ
具体的な広告手法やデザインのテクニックは全く書かれてませんが、広告を作る人間はもちろん、人として忘れてはいけない根本的な内容が書いてあると思います。
でも読み終えるとやっぱり広告って素敵って思える、そんな一冊です。
Posted by ブクログ
想像力は夢見る力(イメージを描く)で、創造力は夢を実現する力(カタチを創る)です。
考えて考えて考えて、見えてくるまで考えぬく。
しかし、手持ちの情報のない人は、すぐ途絶えてしまう。
愛という言葉からイメージするものを絵に定着しなさい。
10年前のデザイナー採用時の課題
金曜日にだし、月曜日に提出。
100ページのクロッキーブックに描けるだけ描く発想力の課題です。
22年間生きてきた自分の中でしか考えられません。自分の見聞きしたこと、経験、視点、問題意識、発見力、感性…、すべての総合力が見えてきます。結果、クロッキー半分(50案)の人と3冊(300案)の人。これだけの違いがでてきます。
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具体というか、概念・姿勢のお話。
特別新しいことが書いてあることはなく、
当たり前かも知れないことを、しっかりと実践しましょうと。
そうなんだよね、当たり前のことってたいてい、
頭で当たり前と思っているだけで出来ていないんだよね。
だからこそ、意思とか姿勢が大事ってか。
まあ、宣伝も大いにあるとは思うけど。
後進指導の意図があるんだろうね。
Posted by ブクログ
広告に携わる人の心得が書かれた本ですが、業界と関係のない私でも、わかりやすく読むことができました。
一般のビジネスマンにも十分通じる心得です。
特に具体的なトピックが書かれているわけではありませんが、評論家ではなく、実務者が書いているため、説得力があり、理解しやすい。
Posted by ブクログ
広告業も博報堂も好きやけど、この本には正直バイト先に置かれてる社長のどうでもいい格言付き日めくりカレンダーとあまり変わらない距離感を感じた。こんなこと言えるほど何も成し遂げてない人間やのにすんまへん。
Posted by ブクログ
どんな業界でも通用する仕事の基本や心構えが書いてある。60の項目に分けて1項目2ページで紹介しているが、実質の紹介は1ページ。項目を5つぐらいに絞ってもっと深掘りした方がいいのではと感じる。
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広告において、重要なのは何か。本当に基本中の基本で、そして大切なことが描かれている。
ただ、前に別な本を読んでいたせいもあり、物足りなさを感じる本だった。
Posted by ブクログ
・生活者は一度裏切ると、二度と戻らない。
・企業と生活者の真ん中で。
・難しい事はやさしく、やさしいことは深く。
広告マンとして、心に刻むべき内容が60項目。
理想と現実とは、離れてるかもしれないけど。。。
理想をなくすとイイ仕事は出来ないと思う。
Posted by ブクログ
【ハートで仕事するから、今でも技は伸びているし、年とともに人の気持ちが分かるだけに、まだ伸びる】
いろいろ実際に見て触ってインスピレーションを得て、物を創造していく。自分の持っている下地が少ないと生み出せるものが少なくなってしまう。同感。
でも、自分のあるべき姿をしっかりと持ちたいものです。
Posted by ブクログ
最初は博報堂のPR本か!と、思う内容でしたが、ビジネス全体に通じる普遍的なことも書かれていました。
特に「ブランド」という言葉が意識して使われていて勉強になりました。
また広告って一発屋的なイメージを持っていましたが、「幸せを売る作業」と言う言葉は印象に残りました。