あらすじ
「安寿恋しや、ほうやれほ。厨子王恋しや、ほうやれほ」の『山椒大夫』、弟殺しの罪に処せられた男の心情を綴り安楽死の問題に触れる『高瀬舟』のほか、「お上の事にはまちがいはございますまいから」という少女の一言『最後の一句』など、烈しい感情を秘めつつ淡々とした文体で描いた鴎外晩年の名品6篇。(解説=斎藤茂吉)
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Posted by ブクログ
山椒太夫:安寿がけなげで胸を打たれる
高瀬舟:今の時代の話なんじゃないかと思うような話。どれだけお金を持っていても足りないという気持ちに対しての人間に対する問い、安楽死は是が非かという話。時代は変わっても哲学的な問題は変わらずにあるのだなぁ。
寒山拾得:よく分からなかった。
Posted by ブクログ
山椒大夫は、展開がすごく大きくて、姉の弟を送った気持ちとか、最後の再会のシーンはとても感動した。高瀬舟も、貧しい男が刑を受けることで普段の生活よりも食事に困らない豊かな生活が送れることを喜ぶ話で、今にも通じていて面白かった。
Posted by ブクログ
短編集で昭和初期にもかかわらず、とても読みやすい。
山椒大夫は、父親を追って、旅に出た母子たちが、途中で人会にさらわれてしまう話。
最後にお姉さんが弟のために行動をする。家族想いの人達。
じいさんばあさん。は旦那が若い頃、牢に入って、奥さんは奉公し続ける。数年後出てお互いが違う時間を過ごし、老人になってから、再開し一緒に暮らす。
一緒に暮らしている姿は、とても仲がよく理想の夫婦である。