あらすじ
アジアの近代は、国民国家の成立を待たずに帝国主義の支配に従い、次いでただちに社会主義の洗礼を受けた。このため、ヨーロッパでの東西対立のような国家関係が存在しなかった。こうした、この地域独得の多極的な力関係や歴史的背景を抜きにしてアジアの冷戦は語れない。本書は、ソ連崩壊前後に公開された機密文書、重い口を開いた証言などを綜合して、アジアでの冷戦の誕生から終焉までをたどるものである。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
冷戦に関する本は数多く読んできたが、読む本それぞれ新しい内容にふれ、驚かされる。
・中ソ対立はイデオロギー対立というより、核による利害対立であったといえること。
・北朝鮮の正式名称はロシア語からの直訳であること。また中ソ対立では、巧妙に小国がゆえの立ち回りを見せたこと。
この本は2004年と比較的新しく、六カ国協議まで含まれる。
東アジアの複雑怪奇な冷戦史を知らない限り、語れないことも多い。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
アジアの近代は、国民国家の成立を待たずに帝国主義の支配に従い、次いでただちに社会主義の洗礼を受けた。
このため、ヨーロッパでの東西対立のような国家関係が存在しなかった。
こうした、この地域独得の多極的な力関係や歴史的背景を抜きにしてアジアの冷戦は語れない。
本書は、ソ連崩壊前後に公開された機密文書、重い口を開いた証言などを綜合して、アジアでの冷戦の誕生から終焉までをたどるものである。
[ 目次 ]
第1章 アジア冷戦の始まり
第2章 中国革命と中ソ同盟(一九四九―六〇)
第3章 北朝鮮―建国・戦争・自主
第4章 ソ連とアジア、偽りの同盟(一九五四―六四)
第5章 中ソ冷戦とアジア冷戦(一九六四―八四)
第6章 ソ連の崩壊とアジア
第7章 二一世紀のアジア
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]