あらすじ
「一人の天才がもたらすプラスよりも、その天才が周囲の意欲を削ぐことによるマイナスの方が大きい」大手動画配信サービス会社Netflixは、高い成果を上げる(=Brilliant)が、周囲に悪影響を及ぼす(=Jerk)人材「ブリリアント・ジャーク」に“居場所はない”と明言した。「ハラスメント」「心理的安全性」がそうであったように、名前がつき、構造が見えるようになることで事態は解決へと向かい始める。「ブリリアント・ジャーク」は今まさに、その時を迎えている。◆誰しもに存在しうる闇の三特性(ダークトライアド)◆「仕事を人質にとる」というカード◆個性という免罪符が招いたマネジメント放棄◆優秀な人が「闇堕ち」する土壌の共通点……etc.「名もなき違和感」として見過ごされてきた問題の正体を暴き、組織を守るための必読書。
感情タグBEST3
自分がそうなっていないか。。。
最近知った言葉&書籍になっていたので購入、腐ったリンゴの実験が関連でヒットするが『そういえばいたなぁ』という人物像が思い当たるのと合わせて、『自分は違うよな。。。』とちょっと考えてみたりもする内容で良書でした。
※全然別の本でThisコミュニケーションという集英社刊の漫画でも『暴言を吐く奴は、並の能力なら5人以上の集団ではいない方がマシ。倍の能力でも10人以上ならいない方がいい。』といったセリフがあったのを読んで思い出したりもしました、案外そこら中に当てはまる人間がいるのかもしれません
Posted by ブクログ
ポッドキャスト「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室〜」で紹介されていて、Audibleで聴いた。
いろいろな組織でリーダー的な役割を担ってきた自分も、そうだったのではないかと確かめたかった。
能力のある人が周囲を支配したり傷つけたりする。その人だけでなく、そうした存在を生む組織の問題や、対応にも目を向けた本だった。
振り返ると、こうした問題のない組織にいたことがない。私自身も、その当事者だったかもしれない。誰かを思い浮かべるだけでは済まない、自分のこれまでの振る舞いも振り返りたくなる一冊だった。
Posted by ブクログ
ブリリアント・ジャークの言葉の意味を知り、始めは、「あ、自分の職場にもいる!嫌なあの人の事だ!」と自分が被害者だと安心したくて読み始めた。けれど「この本は嫌なあの人にブリリアント・ジャークと名前をつけて悪者に仕立て上げて責め立てる事を本意としない」と繰り返し記されており、読めば納得。ブリリアント・ジャークについて書かれているが、この本の一番の目的は「健全な組織への再構築」である。しかも、この再構築方法が広い意味で自分自身をよりよい状態にするためには?と自己の振り返りとしても応用ができそうなものばかり。
「職場の嫌なあいつの正体を知るぞ!」と読み始めたのに、最後は「自身を見つめ直して、よりよい人生を歩むための思考方法」へとよい意味で裏切られた一冊。
(それでも、やっぱりあいつは、嫌なやつだ!)
Posted by ブクログ
まだ認知度が高いとは言えないブリリアント・ジャークという言葉。能力は高いが、協調性に欠け、周囲を疲弊させる人のことをあらわしています。何となく聞いたことがある言葉ではありましたが、有名にしたのはNetflixだとこの本を読んで知りました。
内容としては、このブリリアント・ジャークにより組織が崩壊した6つの事例が紹介されています。
口を開けばマウンティングをして相手を褒めることがない社員や、パワハラがひどいけど仕事ができるがゆえに黙認する組織など、読んでいると自分が以前在籍していた会社にも当てはまる部分がありました。転職を経験された方であれば、特に共感する部分が多いと思います。
解決策としては、社内公募や異動制度で社員の逃げ道を確保する、評価の基準を見直すなどの方法が紹介されています。しかし、こちらについては経営陣の決断と手腕による部分が大きいです。
ブリリアント・ジャークに関しては、会社側が真剣に取り組まないと、簡単に解決できる問題ではないと感じました。
Posted by ブクログ
ブリリアントジャークと名付けられることで組織の悪が可視化された。個人の問題ではなく組織の問題。自組織のメンバーがジャーク化しないために組織的に対策が必要だと感じた。
Posted by ブクログ
自分がブリリアントジャーク側であるリスクというか懸念を持っているので気になっていたので、夏季休暇の時間ができたときに衝動買いした。
日本人が日本人の例で記述しているので読みやすい。もともとブリリアントジャークがシリコンバレー発であることからか、検索などで出てくる例は米国例であり、いまいち日本人的にしっくりこなかったので。
事例として挙げられているのは、害があることがわかりやすいところからこんな人なら割といなくはないなというところまで幅広く、マウンティング部長や仕事を自分に属人化させ人質に取ったベテランのパワハラ、実績のある現場に逃げ込む社長、長時間労働に酔う職場、優秀すぎて周りを見下す若手、実務に特化し長期視点の欠けた支店長、など、作為不作為に限らず、ある面の有能性ゆえに単純に扱えない人の毒性を挙げている。
それらを組織のバクととらえ、組織体制・対策を提示している。
ブリリアントジャークという単語で紋切り型でとらえるリスkにも警鐘を鳴らし、根本的には組織の人員に潜む毒性をどう気づきどう抑えていくかを具体的な行動まで提示した良著。
Posted by ブクログ
こういう本で星5を付けるのは珍しい。
星4と迷ったけれど、次作に期待を込めて。
ブリリアント・ジャーク(輝かしい成果を挙げる一方で、モラルの観点から職場を破壊してしまう人)。
まあ、あの人はあんな人だから、とか。
でも、仕事はできるんだよね、とか。
そういう言葉で見過ごされてきた人を抱えることの方が、会社にとっては損失が大きいと書かれている。
どんな人がブリリアント・ジャークと言われるのか、また、そういった人を抱える会社や同僚は何が出来るのか、ここが分かりやすく書かれていた。
名プレイヤーが、名マネジメントになるとは限らない。
なのに、素晴らしいプレイをしていると、まるで全てのスキルが高いかのように評価してしまう。
そうしたジャークを放っておくこと、また庇うことで、周囲は「あれで良いんだ」と理解し、または「伝えても変わらない」と諦め、環境の心理的安全性が下がっていく。
心理的安全性が下がった職場では、なぜあれが許されるんだという思いから、怠惰や杜撰さといった「反生産的職務行動」が取られたり、挨拶をしても返さない・冷笑といった「無礼の伝染・インシビリティ」が産まれていく。
諦めた人は静かに退職するか、病んでしまう。
そして、ジャークのような行動を規範として成長していくミニジャークが再生産されていく。
いやいや、それは考え過ぎだろ、とは思えないくらい、チームの一つの状態を示している気がした。
辞めないのであれば、時をやり過ごして、爪を研ぎ、嵐が去るのを待つ。
それほどまでに、職場に愛着があるのであれば。
という言葉が重い。
自分にもジャーク的要素はあるだろう。
個人にとっては、気付きが大きな意味を持つ。
では、この本にある対策を、個人だけでなく、職場が、つまり職場で決定権を持つ人たちが、どれほど真摯に向き合えるか。
そして、真摯に向き合わざるを得ない状況を、誰が生み出すか。
だから、レビューを残しておこうと思った。
Posted by ブクログ
ブリリアント・ジャーク(仕事ができるけど組織を破壊するやつら)について、大まかな傾向分析と対策。後半では組織としてどう彼ら彼女らを生み出さないように出来るかの仕組みづくりに焦点があたっている。
全体の感想としては、あたりにも例が具体的すぎて「そういう人いる〜笑」とかいう次元ではなくもはやグロい(本としてはとても良いこと)。
身の回りにいる人間の顔が浮かぶレベルに具体的だからこそ深刻に考えることができるから良い。
改めて思うのは、会社における「評価」というのはとてもとてもとても重要で、「わたしたちはこういう人になって欲しいと思っていますよ〜」を全社員に提示することになるのだ。
例えば作業した数が評価になるのならば、ひたすら自分が作業することにインセンティブが向き、時間のかかる割に評価されない後輩育成なんかには気が向かなくて当然なのだろう。それの小さな積み重ねによって組織は腐敗していきどんどん痩せ細っていく。
あまりにも勉強になりました。
ちなみに、帯かなんかで「Netflixでも言及された〜」みたいな言及がありかつ表紙がNetflixのNO RULESに似た赤と黒なもんだからNetflixの人が書いたのだと思っていたら全然そんなことはありませんでしたのでご留意を。だからといって内容のクオリティが低いとかは全く感じませんでした。
良本でした!
Posted by ブクログ
いやあ、ドキドキした。どこの職場にもいそうな登場人物。身近のあんな人やこんな人。まさにあるある。そして最後にはもしかして自分もそうではないかと感じさせるある意味ホラー。後半の解決策は些かありきたりな気もしたが、それができていない組織は多いし、できれば苦労はしないよね…。
Posted by ブクログ
Audibleにて
他人を見て、自分を振り返り、自分の関係者までリーチを延ばす。そしてまた振り返る。
改めて自分の事を冷静にある程度までは客観視できた気がする
後は主語を大きくする為に何ができる考えねば
Posted by ブクログ
「あの人は仕事ができるから仕方がない」。この言葉に、飲み込めない思いを抱えたことがある人へ。
『ブリリアント・ジャーク』は、高い成果を出しながら周囲を疲弊させる人と、その行動を許してしまう組織を描く一冊です。
保守業務を抱え込み、後任が育たないベテラン。高圧的な言い方で、周囲を黙らせる上司。私にも心当たりがありました。性格や相性の問題として見過ごしていた違和感が、組織の課題として言葉になった。その鮮やかさに震えました。
さらに胸を突かれたのは、悪意だけでなく、善意や熱意からも生まれ得るという視点。「品質を守りたい」から手放せない。「成果を出したい」から無理を求める。その思いが周囲を傷つける。天使の顔をした悪魔のようだと感じました。
異論が届かず、内輪の常識だけが通じる閉鎖的な環境では、自分の正しさを疑う機会も失われていく。私自身も、気づかないうちに「闇堕ち」する可能性がある。他人事では済ませられない怖さがありました。
評価や育成、権限の分散など、対策が具体的なのも心強い。誰を評価し、何を許すかが職場をつくる。人事の大切さを、これほど自分の問題として感じた本は久しぶりです。職場に悩む人にも、人を評価する立場の人にも届けたい一冊です。
Posted by ブクログ
本屋で平置きになっていて気になったので。
属人化・他の製品のことは知らん・愛嬌より知識という特徴は、まさに会社にいるあの人のことか?と思った。
一方で自分がブリリアント・ジャーク(ブリリアント抜き)になる可能性もありそうで怖い。
対策としては個人がどうするべきか?より組織設計について書いてあるので、予備軍の自覚がある人はチームプレー関連の本を読むのか?
本は重いが余白が多いのですぐ読み終わる。文章をAIに書かせたんだろうな感が強いのが気になった。
Posted by ブクログ
他者からオススメされて購入。
最近AIの暴走を目にするが、それもまた能力が高いが故なのかもしれない。そこで、ハーネスが重要だとされるが、人にも当てはまるよね、と読めた。
組織のガバナンスというハーネスがあり、そこで各個人能力発揮できると理想形なのだろう。
1つ批判的な事を書くなら、本書の大半を占める例はまるでMBTI診断か血液診断のよう。関わる周囲の人間、全てに当てはまる。自分もそう。過度に内省的な人が読むと萎縮する恐れがある、とも思えた。他責思考の人は元気になりそうではあるが。
Posted by ブクログ
ブリリアントには憧れてもジャークにはなるな。
確かに仕事ができる人は多少の荒さや仕事のやり方に対して許容範囲ができてしまう。
それが組織全体への悪影響に繋がりその損失は1人の天才を遥かに超えると言う。
そしてそれは個人ではなく組織的な問題が多いという。
組織の評価制度、ジョブローテーション、マネジメントの大切さや意図を改めて理解しました。
私自身もジャークにならないよう常に内省しながら日々のマネジメントに活かしていこうと感じました。
Posted by ブクログ
優秀だけど周りに悪影響を与える人=ブリリアントジャーク。
そんな言葉を世に知らしめたのは、今や一流企業のネットフリックスですが、身近に該当する人がいて、同僚からその言葉を聞いていたので読んでみました。
まず冒頭にも書かれている通り、本書はブリリアントジャークをただ悪者に仕立て上げて責め立てることは本意としていません。
基本的には誰もがブリリアントジャークになる可能性を持っており、組織や環境の影響が大きいと記されています。
読み進めていくと、気をつけているつもりだった自分もやや該当していたり気付かされたりする面があり、身が引き締まりました。
とくに中間管理職や経営層など、ノルマやプレッシャーを常に感じている人は一読の価値ありです。
内容としては代表的な6タイプが紹介されており、どれも具体的なエピソード形式なのでスイスイ読み進められます。
1.王様タイプ
2.テリトリー防衛タイプ
3.現実逃避タイプ
4.モーレツタイプ
5.暴走エースタイプ
6.ネグレクト職人タイプ
とくに印象的だった内容
・感情はウイルスのように「伝染」する
・ブリリアントジャークはこれまでの貢献(信頼のポイント)を未来のための変革ではなく、現在の自分の地位や聖域を守るための保身や、ハラスメントの免罪符として浪費してしまう
・無意識の偏見―マイクロアグレッション
└女性ならではの気配りですね
└まだ若いのにしっかりしてますね
└中途入社なのに馴染んでますね
・マネージャーとは、実業務に長けたスーパープレイヤーがそのまま横滑りして担えるポジションではない→例えば、「他者への支援」「心理的安全性の醸成」などを項目化し、これらの評価が低い対象者はマネージャーへの昇進・昇格はしない仕組みにする
Posted by ブクログ
積み重ねた信頼ポイント「特異性信頼」を、保身やハラスメントの免罪符としてしまう
ナルシシズム、マキャベリズム、サイコパシーからなるダークトライアド
トキシックワーカーによる損失は彼らが稼ぐ利益より大きい
彼ら個人ではなく、フォロワーと環境を含めて捉える
何かひどいことをするだけでなく、マネジメントがすべきことをしない(現場に居続ける)ことも有害
同質性の高い集団はコミュニケーションコスト少なく済むが、変化に弱く排除の論理が強い
インシビリティ=明確な悪意ではないものの他者への敬意を欠く無神経な言動
Posted by ブクログ
会社にいる「こんな人」がまさに描かれていた。今までになかった視点で書かれていて興味深かった。
仕事はできるけれど冷徹な人、マウントを取る人、上司がいるときといないときで態度が変わる人、人によって接し方を変える人。それにもかかわらず会社では高く評価され、どんどん出世していく。
「性格が悪くても、仕事さえできれば周囲は気を遣い、多めに見られるのはなぜなのか」と疑問に思っていたことを、この本は見事に言語化してくれた。
こうした問題がもっと認知され、組織の歪みについて考えるきっかけになることを期待したい。少し長く感じたが、組織で働く人には一度読んでみてほしい。
Posted by ブクログ
腐ったりんごと樽の例えが印象に残った。腐ったりんごを取り替えても、樽がそのままでは問題は解決しない。問題のある人への対処をするだけでなく、それを生み出す環境、評価制度にも目を向ける必要があると理解した。
Posted by ブクログ
あれもしかして自分ってこのまま管理職になったらブリリアントジャークになるんじゃないか?てか、現時点で既にブリリアントジャークな一面があるんじゃないか?とグサグサ刺さった。自分事として読めたため、内容がすっと頭に入ってきた。。笑
Posted by ブクログ
■ 優秀な個人がチームを壊す逆説
本書が扱うブリリアント・ジャークとは、卓越した能力や実績を持ちながら、周囲への配慮を欠き、組織の力を損なう人である。王様、テリトリー防衛、現実逃避、猛烈、逃走エース、ネグレクト職人という六類型は、過去に接してきた職員や自分自身の姿を思い起こさせた。ただし、似た振る舞いを見つけたからといって、安易に相手を「ジャーク」と決めつけてはならない。行動の背景を考えずに拒絶することは、自分が学ぶ機会も失わせる。
■ ダークトライアドをどう理解するか
ナルシシズム、マキャベリズム、サイコパシー傾向を合わせてダークトライアドと呼ぶ。ナルシシズムは自己の特別視や称賛への強い欲求、マキャベリズムは目的達成のために他者を操作しようとする傾向、サイコパシー傾向は共感や罪悪感の乏しさ、冷淡さなどに関わる。著者は、共通する核に「協調性の低さ」を見る。協調性とは単に仲良くすることではなく、他者の利益や幸福を気にかけ、必要な支援を行う姿勢だ。これらの特性が決断力や競争心として表れる場面もあるが、問題はその厳しさが周囲に何を残すかである。性格傾向を診断名や人格へのレッテルと混同せず、具体的な行動と影響で見極めたい。
■ 個人ではなく、組織の土壌を疑う
破壊的リーダー、同調するフォロワー、暴走を助長する環境からなる「トキシック・トライアングル」が示唆的だった。成果だけを評価し、威圧や情報の囲い込みを黙認すれば、組織は自ら問題行動を育てる。従う側にも状況を変える余地はあるが、沈黙を一律に責めるべきではない。立場の弱さや不利益への恐れが存在するからだ。過重な業務やプレッシャーによって認知的な余裕が失われれば、他者への配慮が後回しになることもある。誰もが加害側に回り得ると自覚したい。個人を排除して終わらせず、何を評価し、何を許しているかを問う姿勢が必要になる。
■ WhatだけでなくHowを見つめる
専門性や実績という「何を達成したか」だけでなく、情報共有、後輩支援、相互尊重といった「どう達成したか」を重視したい。感謝を伝え合うサンクスシステムも、見えにくい貢献に光を当てる方法だ。ただし、協力を無制限に要求すれば、善意ある人ほど疲弊する。必要な協働は役割として明確化し、自発的な助け合いを当然の追加業務にしない配慮も欠かせない。
■ 「上司に応える」から「チームを守る」へ
自分はこれまで、上司の指示を全力で実現することを職業人としての基本姿勢にしてきた。しかし今は、指示をそのまま引き受けることで、部下に負担を積み上げる危険がある。新しい業務を受ける際には、既存業務の進捗と負荷を確認し、優先順位の変更や縮小、延期も意見具申する。指示の文言より目的に忠実であることが、中間管理職に求められるフォロワーシップなのだと思う。
■ 専門性を聖域にせず、育成には待つ力を
かつて専門業務を囲い込み、他者を寄せ付けなかった自分も思い出した。専門性は独占するより共有し、属人化を防いでこそ組織の資産になる。また、本書のネガティブ・ケイパビリティ――曖昧さや未解決の状態に耐える力――も心に残る。問題を素早く解決する能力が高い人ほど、部下の試行錯誤を待てず、自分の正解を押し付けかねない。ただ、見守るだけでは育成にならない。期待水準と現状の差を丁寧に伝え、必要な支援をしながら本人が考える余地を残したい。
■ 理想のチームは日常の振る舞いから
本書の処方箋は経営層による制度改革が中心で、現場から実践できる方法には物足りなさもあった。それでも、若手の意見を最後まで聞く、異論を尊重する、成果を支える貢献に気づく、情報や権限を分かち合うことはできる。目指すのは、一人ひとりが自律的に役割を果たし、必要なときには自然に助け合えるチーム。理想を言葉にして共有し、自らの所作でも示し続けたい。本書は他人を裁く道具ではなく、自分と組織を繰り返し点検するための一冊である。
Posted by ブクログ
ブリリアント・シャーク:優秀だが、協調性がなく周囲に悪影響を及ぼす嫌な人。
この人がいなければ数字が上がらない。この人がいなければ仕組みが回らない。この人に逆らうと怖い。この人についていけば安心・・・的な人(´・ω・`)
ネットフリックスは企業文化の表明で ブリリアントシャークを許容しないとした。
「どんなに優秀であっても、嫌な奴(Brilliant Jerk)はチームに入れない / 排除する」
(Do not tolerate brilliant jerks. The cost to teamwork is too high.)
序盤で著者は彼ら個人を否定するものではないと強調している。
■どうして生まれる?
破壊的なリーダー、脆弱なフォローワー、助長する環境の3条件(トキシック・トライアングル 毒の三角形)がそろうと発生する。脆弱な〜とは、同調者、共謀者に当たる。シャーク自体は、組織環境への「適応」の結果として生まれる場合がある。
■そうなる人の兆候は?
仕事や組織に対する熱意と善意を持った人。本人の意思によらず。気がついたらそうなってしまっていた、そうならざるおえなかった。
■どういう職場環境で発生するの?
成果至上主義、不透明さと権力の集中、慢性的な忙しさ。これらの過酷な環境で発生。
■なぜ排除されないの?
■自分はなっていないか?
■もしそうなら、どうしたらいい?
複数の環境に身を置くことで、違和感をしり、「自分が間違っているかもしれない]と気づく。
以下ライブ感想文
ブリリアン・シャークは仕事に厳しい人、人付き合いが不器用な人を指すのではない。本人が会社のためと言っていとしても、現場が疲弊し、人が辞め、組織機能が低下していれば該当者となる。
なぜ彼らは生き残り、会社は昇進させ多くの権限を渡すのか?
成果をだす社員を手放すことは、経営者や管理職にとって恐怖になる。売り上げが下がると株主に怒られるし、管理職は売り上げが落ちたら自分の評価はどうなる?と考えてしまう。
仕事の中での連携、協調性を無視していないわけではない。でも、結果が出ないと会社は成り立たない。多少問題があっても、目先の甘美な果実(成果)は手放せない
。現場レベルでは、この人なしでは仕事のやり方がわからない、仕事が動かない(業務の属人化が起きている)となっていて、排除できない。
【P27-28 この箇所でジレンマという言葉が出てきている。うまく解きほぐせないので省略】
Posted by ブクログ
以前サイコパスから見た世界…を読んだ時に感じたどことなく他人事感がまるでなく、ブリリアント・ジャークは相当数いるなと感じた。
今まで感じた違和感や問題にブリリアント・ジャークという名前がついたことで、あぁ、あれもブリリアント・ジャークの仕業だったなと思い当たることが多々ある。
ただ、この本の素晴らしいところはケーススタディでこんなジャークに出会ったらどう対処しなければいけないか?を教えてくれるところ。
そして何よりコレを手に取り読んだ私自身がジャークになる可能性の種を持っているんだぞということがヒシヒシと伝わってくる点。
ピープルマネージャー以上の人、人事に関わる人は読んだ方がいい。
Posted by ブクログ
ブリリアントジャーク(個人として成果を出す点で優秀ではあるがチームにネガティブな影響を与える存在)について、パターン分けして事例をあげながら説明している。
個人の問題ではなく、組織の問題として論じている点が良かった。
新たに得た知見としては限定的であったので、わざわざ読まなくても良かったかなという印象。
Posted by ブクログ
筆者たちの怒りが滲み出ている印象を受けた。過去何があったのと聞きたくなるレベル。
誰に向けて何言いたいんだは正直ピンとこなかった。読むことにもちろん価値あります。
Posted by ブクログ
ブリリアント・ジャーク(高い専門性や卓越した成果を上げる一方、高慢な態度や協調性の欠如で周囲に悪影響を及ぼす人材)について掘り下げた1冊。
ケースファイルを見ていて、「あの人はブリリアント・ジャークだったな」と心当たりもあった。
とはいえ、どこの会社でも起こりうること、かつジャークになる可能性は誰にでもある。
組織で働くのであれば、管理職にはもちろん新入社員にも、自身がジャークにならないために知っておいて損はない内容だった。
本書を読むことで、仕事ができるゆえに許容されてきた悪影響が及ぼす結果とそのリスクの大きさがよくわかる。
個人に原因を追求するのではなく、組織の問題として環境をマネジメントする必要性を強く感じた。