あらすじ
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「仮説実験授業」が初めて提唱されたとき,それは新しい考え方がぎっしりで,世界のどんな読者にとっても,はじめて出会う科学論,教育論,授業方法だった。そのため,本書は,とてもていねいに,親切に書きすすめられた。たとえば,「授業書」という概念は《ものとその重さ》を例に,授業記録のように解説されている。
その理念は今なお「未来」への道しるべとなっており,若い教師のための,仮説実験授業の「入門書」として読めるのみならず,ベテラン教師にとっても何度でも立ち返るべき原点を示している。
★★ もくじ ★★
目次
1.未来の科学教育
2.新しい授業のはじまり
3.授業のもりあがりの秘密
4.新しい授業の2回目
5.3回目の授業
6.直接経験からの飛躍
7.これまでの理科教育の欠陥
8.もっとも初歩的基礎的な重さの概念
9.ことばだけの「知識」とそれをこえるもの
10.なにを教えるかの問題
11.子どもたちの変革
〔付録〕仮説実験授業を受けた子どもたち(インタビュー)
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Posted by ブクログ
大学の授業のテキストとして配本された本書。
しかし、単位修得と関係なく、純粋に読み物としてとてもおもしろい。
昭和41年に発行された本の新版なのだけれども、
今読んでも、本書の内容は新鮮さにあふれている。
40年以上前に「未来」として書かれた本書の教育が、
今もなお「未来」のものだと感じざるをえないのはサミシイけれど…。
しかし、本書の内容が、それだけ“目的地”を示すものであり、
これからも、そこまでの道しるべであると考えると、
本書は教育の根底をなす“古典”であるともいえる。
「事実をもとにして考えさせる」から、
「自分の予想・考えをもって事実をみる」への、考え方の転換。
その具体的な事例がもりだくさんの良書です。