あらすじ
岡本太郎が普段の生活の中で動きまわりながら、ふっと洩らす言葉。その中から彼の独特の哲学、人生論というべきものを集める。岡本太郎のことばは、強烈な強さと優しさで、読む人に“生きる力”と“夢をかなえる勇気”をくれる。
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Posted by ブクログ
> よく、あなたは才能があるから、岡本太郎だからやれるので、凡人にはむずかしいという人がいる。
そんなことはウソだ。やろうとしないから、やれないんだ。
それだけのことだ。(p6)
>
岡本太郎の言葉は、よく分からないものもあるが、なんだかとても熱くてエネルギーに溢れている。
とにかく自分自身に賭け、やりたいようにやる。そうすることが人間らしいと岡本太郎は言う。
そういう生き方をできている人は少ない。「やりたいことで生きていく」と、YouTubeが流行り出したときによく聞いた。しかし、大抵の人はそうではない。嫌なことを我慢して生きている。だから、岡本太郎の言葉を目にした時に、元気を貰える人と、圧倒され引いてしまう人がいると思う。
岡本太郎ほどにはなれていないが、『自分の中に毒を持て』を読んで以来、少しだけ自分のやりたいことを会社の中で我を通すようになり、大変ではありつつも楽しく過ごしている。
こんな言葉がこの本にあった。
> ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。
財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。(p37)
>
『自分の中に毒を持て』にあった言葉で、衝撃だった言葉だ。
何かを得るほど、体が重くなって、自由さを失っていく。なんとなく理解できるこのことを「積みへらす」と表現したことに驚いた。
人間が人間らしく生きるとはどういうことだろう。
生きること、死ぬことは、どういうことだろう。
岡本太郎の言葉に触れると、そんな考えが浮かぶ。
危険な方に進み、死を感じることで、逆に生を感じられ、エネルギーが湧いてくる。
そんなことを岡本太郎は言っていた。
何かの流れに乗って流されて生きるのでなく、自分の人生の手綱を自分で握る。
そんな風でありたいと、この本を読んで思う。