【感想・ネタバレ】鞄の中身のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年12月07日


ホラー短編集と括ってしまってもいいような不気味で不穏な作品が少ないボリュームで小気味良く続く。
吉行の重さと洒脱がない混ぜになった文体も親和性があり一作毎に尾を引く。
何と言っても冒頭の『手品』で受けた衝撃は忘れられない。

0

Posted by ブクログ 2019年05月23日

この発行とは違うのだけれど、私が手にした本は、装丁がとにかく可愛くて。
吉行淳之介の随筆、初めて読みました。
最初の方は、短編小説でしたが、これがまたとても素敵。もっと読みたいなぁ。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

 なんでこの本を選んだのかすっかり忘れてしまったけれど、きっと正統派?日本語に触れたくなったのかもしれない。

 これは、吉行淳之介の短編19編を集めた文庫本である。そして、くるっと裏をひっくり返してみて驚いた。なんと、1cmほどの厚さの文庫にしては異例のお値段1300円と表記されているではないか。...続きを読む

 それはともかくとして、この短編集。短編と呼ぶにはあまりに短い掌編小説と言えるようなものも多々あるが、完成度が高い。文章はたらたらと長く書くものではないんだなぁと、反省させられることしきりである。

 それにしても、昭和の前期〜中期を描いたものでありながら、人の心をとらえるということにおいて、古きも新しきもないのだなあと実感させられる。みずみずしくて、それでいて、すぱっと切れるような研ぎ澄まされた感性は、最近の直木賞などではとうていお目にかかれないものだ。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

旅行に持っていった本で一冊だけ薄い短編集がまぎれこんでいて、そのせいでなんかすんごいスケールが狭いように感じるんだけど、『暗室』のイメージしかなかったおれにとって、こういう怪奇譚的なのは新鮮。童謡から物語をつくるってもの好き。あとあんまり関係ないけど、おれの中で余裕だと答えたいとき「余裕のよっちゃん...続きを読む」じゃなくて「余裕の吉行淳之介」って言うのがマイブーム。

0

「小説」ランキング