【感想・ネタバレ】おもいでだま 2のレビュー

あらすじ

ネガティブな記憶をすべて取り除いたら、人は完璧に近づくのだろうか?
「メモリーセーブキャンディー」…通称「MSC」と呼ばれるキャンディーのようなメディア。お値段、一つ10万円。
トラウマになった記憶を取り出したり、大事な想い出を保存できるこのサービスを取り扱うMSC社のミオの元に、今日も新しい顧客が尋ねてくる。
オカマのおじいさんに、平凡な女の子の日常を覗き見させる道具として。
恋人に自殺された記憶に囚われる息子を救う手段として。
様々な客が訪れる中、何度も記憶を取り出してきたミオ自身にもある変化が訪れる――

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Posted by ブクログ

2巻では、思い出を切り取ることで絶望を消し去るケースや記憶の売買のことが描かれている。なかでも、「いとしのエリー」は名作。なんとなく展開が読めるものの、丁寧に描かれているため、感動をそそる。巻末のお話が、MSCの会社がきちんと出来上がる前のことを描いているので、3巻での動きが更に気になる。

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2013年04月12日

Posted by ブクログ

 今回は記憶を取り出すことではなく、記憶を得ることが注目された巻だと思いました。

 記憶をみて分かることの幸せと不幸。他人の記憶は結局知識を得るだけということが示された話でスタートした2巻ですが、9話いとしのエリーでは知ることで分かる思いも描かれていました。そのあとの話でも分かるように、MSCは客観的に自分をみれるクスリでもあります。他人の目から見る自分の笑顔や頑張る姿というものを一度でもいいから体験してみたいな。他人に自分がどう映るか、気にすることだけど、真の意味で永遠に生では感じ取れないことですからねぇ。

 失われることで下ろせる荷物もあれば、得ることで背中を押してくれる力にもなってくれる。そうした作用のあるMSCがこの先もどう扱われるか。もっと色んなシチュエーションをみてみないと気が済まないですね。今回買い忘れてたから次巻は気をつけねば。

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2013年04月14日

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