【感想・ネタバレ】水平と垂直のレビュー

あらすじ

仙台に暮らし執筆を続ける私小説作家・山路は、南大阪の芸術系大学に毎月通い、非常勤で創作ゼミを担当している。受講するのは、様々な背景をもった学生たち。彼らの文章から見えるそれぞれの葛藤や思いは、大学に進まず小説を書くことを選んだ山路の半生とも響きあい――現実の創作ゼミから誕生した、文学への新たな入口。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本作は、著者が大阪の大学で非常勤講師として、実際にゼミ生に小説の創作を教えて、その経験をもとに書いた作品である。デビュー以来私小説を書き続けてきた主人公は、大学に進学せずに働いたこともあって、大学の雰囲気や学生たちの生活に実感が湧かなかった。それでも妻の助言より、ワークショップ型のゼミを展開して、主人公と学生双方が真剣に、小説はもちろんのこと、それ以外のジャンルにも触れて、創作活動の本質に迫る。その為、本作は対象物の見方や小説の読解における着眼点、文章作成の要点など、著者による創作論がこの一冊に詰まっている。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

文章はこころ、こころは文章
 文章読本小説ときかされて、顔が?になった。しかし読んでいくにつれて、著者のいつもの私小説の延長線上にある、と感じてそこに寝っ転がる太平安楽の気持ちを味はった。

 著者の小説の特徴は人間だとおもってゐる。等身大の人間といふものはなかなか書けないにしても、近い雰囲気・空気感は伝はってきて、学生の抱へる悩み、こころのあり様が文章からたちのぼってくる。

 そのほのかに映しだされる人間模様に私は惹かれる。いはば落ち着ける小説としての効用を感じさせるのだ。

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2026年08月20日

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