【感想・ネタバレ】少女は殺人の夢を見るのレビュー

あらすじ

サークル〈月夜のお茶の会〉の読書会に参加した俺・獏田格は課題本のミステリー小説に酷似した「事件」に巻き込まれる。そこは二年生の先輩・夢見灯が作り出した「夢の世界」で、謎を解かなければ俺は現実に戻れない!? カー、クリスティー、クイーン、そして……。本格ミステリー界の若き旗手が先人たちを徹底オマージュ。

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

本格ミステリ短編集。元となった作品と同じ(似た)設定の夢の世界に入って推理。

①第三の短剣

課題本は。カーター・ディクスン『第三の銃弾』。

事件はモートレイク判事の家、その離れの書斎で起きた。判事は射殺され、その傍らには銃を持った青年らゲイブリエル・ホワイト。現場は密室。
死体と一緒に閉じ込められてピンチ。

獏田、眠くなる。
眼が覚める。見知らぬ場所、だが知っている場所。

ノック「大沢裁判官、開けてください!」

机の向こう側、大沢美也子が倒れていた。
脈がなかった。死体の傍には、拳銃と、工具のトンカチ。

足元に血のついた短剣。

斧で壊して、みんなが部屋に入ってくる。

力石、この世界では警部。「現場は密室。死体の傍にはこの男。この男が被害者を殺したのだ!」

灯の父親だと名乗る小さい羊から、謎を解かないとならないと言われる。羊三。

第三の銃弾の経過。
現場には銃弾を2発発射した形跡。東村山を撃った銃弾と壁にめり込んだ銃弾。
死体の一緒にいた男が持っていたリヴォルバー(第一の拳銃)が撃ったのは壁にめり込んだ一発のみ。
現場内の花瓶に残された32口径ブローニング(第二の拳銃)は、被害者の友人の弁護士のもの。
死体から弾丸を摘出するお、22口径のエルクマン空気銃(第三の拳銃)からの弾丸。
第三の拳銃の持ち主は、被害者の娘。


冨士雄「力石警部、報告があります。死体の傷口から折れた刃物の先が摘出されました!」

力石が俺の持っていた刃物と照合するが、合わなかった。

冨士雄「力石警部、もう一つ報告が」花瓶を抱えていた。その中に折れた刃物の先。「この花瓶は廊下にありましたが、花瓶のうえさ、この部屋の上部に透かし格子があります」
俺が格子越しに折れた刃の先を花瓶に投げ入れたと。

俺の意識は飛び、法定に。

花瓶の中の刃先、厚みが全然違う。花瓶の中の刃先は事件とは無関係。

東村山、大沢裁判官の口の中に例のシャムシールの刃先が残っていた。
→うーん、状況が複雑でわからなくなつてきた。。

俺「これが『第三の短剣』のありかです」
俺は自分の喉の奥に手を突っ込んだ。

夢から覚める。

夢見羊三「君は夢の中では全く喋らずら筆談だけで私とコミュニケーションを取り続けた。あれは、のどにものが詰まっていて、声をだすことができなかったかはなんだね」

俺、大道芸人。

現実にもある剣を呑み込むマジック。

犯人、俺。
凶器の剣を自分の食道の中に隠した。

被害者が自ら刃先を口に含んだのは、ダイイングメッセージ。俺が体内に凶器を隠す様子を見て、警察に伝えようとした。



筆談はトンカチでシャムシールを引き出しからとりだし、葉先を折り、口の中に入れ、生きだえた。

廊下に人が集まってきてしまい、犯人の俺は仕方なく、凶器を口に。

→昔の大道芸の剣を飲むのをミステリに利用するとは、なるほどなトリック。
被害者がトンカチでダイイングメッセージを作るくだりは、なんで都合よくトンカチが引き出しの中に、、と思ってしまった。床に叩きつけて先だけ折るでよかったのでは?


②そして誰にも共感出来なかった

課題本、アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』。
U.N.オーエンという謎の人物によって孤島に集められた10人。童謡の歌詞に見立てられ殺されていく。

夢の中。
1人目の死体。冨士雄。テーブルに倒れ込んでいる。毒?

2体目の死体。惠美。背中にナイフ。

力石の死体から手帳。

惠美、スマホに音声入力。途中で終わってる。音声入力中に背後から刺された? 
扉は古いかららギィギぃと音を立てる。扉が、開いた時点で惠美が気づくはず。

惠美の音声入力では、毒を飲んで泡を吹いた冨士雄と、銃が暴発した、力石をみている。
話し相手もいないと書いてあるから、美也子も既に亡くなっている。

美也子の日記。
犯人はどうやって化の死体の背にナイフを突き立てたのでしょう?
私たちを襲った3つの死。
私は犯人ではありません。

惠美と美也子、ともに最後のような描き方なので、どちらかが嘘?

力石。
死体は離れの中。銃の暴発による死亡り
手記を書いたのは島にきて二日目。
冨士雄が死んだのは初日の夕方。
(内容を真実と仮定した場合)冨士雄→力石→美也子か惠美?

冨士雄。
一階食堂で発見。グラスの中に入っていた青酸系の毒物による死亡。
手記を書いた日付は不明。
停電の中で手記が描かれた。
停電と前後して女性の悲鳴。窓は閉まっていた。

惠美。
三階。背中にナイフ。
音声入力の日付は不明。
3人のうち二人の死体のありさまを書いている。話し相手もいないと書かれていることかり最後まで残った人物の可能性が高い。
音声入力途中で刺された?
(内容を真実とした場合)力石、冨士雄、美也子→惠美。

美也子。
死体は発見されず、自殺?
手記を書いた日付は不明。
3人が死に、最後に残ったのは自分。自分が犯人でないとも。
(内容が真実の場合)力石、冨士雄、惠美→美也子(自殺)

電磁石。犯人は電磁石に刃先を下向きにナイフをセットし、電源が切られればナイフは落下。この時、惠美かまマドから身を乗り出していれば、背中に刺さる。

惠美が犯人。そして最初の死者。
死んだ順番。(初日)惠美(犯人なので嘘の手記)。(初日)冨士雄(服毒死)。力石(銃が暴発)。美也子(飛び降り自)。


惠美が予期していなかったタイミングで停電が起きた。美也子を狙うはずだった内容が惠美に刺さってしまった。

美也子、紅茶飲まなかったので夢の中にはいらなかった。

美也子と惠美の手記を入れ替えた。

冨士雄の手記、パソコンのパスワード付箋から知って追記した。ノリのあとは、付箋があったあと。

→電磁石のトリックが、そんなにうまくいく?と思ってしまった。
美也子が紅茶を飲まなかったのは九角館できいてくるので、いい。


③モザイク岬の謎

課題本、エラリー・クイーンの『スペイン岬の謎』。

被害者がマントをまとっていて、それを剥いだら裸だった。

夢の中。

冨士雄の死体。
裸。又間、モザイク。モザイクの濃さで、履いているのか分からない。

冨士雄の衣類のセット数は確定できない。

満潮。

犯人は映画観賞の終わった22時頃、海辺ね冨士雄が一人夜泳ぎしているのに気づく。この時、冨士雄は海水パンツのみ。
22時頃では、二次会をしている女性二人にはアリバイが成立してしまう。そこで犯人は死亡推定時刻をずらすために小屋のストーブや暖房を使って死体を温めようとした。
犯人は、冨士雄の青の海水パンツを脱がせら洗濯、乾燥機にかけた。
犯人は、翌朝こ満潮の時間がせまるまでそのまま死体と一緒にこやで過ごした。
満潮でないとペンションの桟橋にあがることができない。
アリバイの観点かは、力石が犯人?
犯人、足の裏を負傷。だから、足跡を残したくなかった。
冨士雄は、全裸だった。


冨士雄は室内では裸で過ごす習慣。だから、海水パンツを脱がせ一晩中小屋にいたとみせかけた。

→モザイクが股間にかかっているというのは面白い発想。夢の中ならでは。
裸族だったトリックは、本編でも言及されている作品(作品名出してないが)とネタが同じなので微妙。


④女死刑囚パズル
課題本は、法月綸太郎の『死刑囚パズル』。

死刑執行直前の死刑囚が殺された。放おっておけば死ぬはずの人間をなぜ殺した。

夢見灯死刑囚は、今にも死刑になるというその瞬間に殺された。
服毒死。

45日前、拘置所で怪我を負う。足や腕の裂傷。死刑囚どうしさの喧嘩に巻き込まれた?

最後の食事。
電気椅子。

青酸カリ。即効性。

経典の554ページに白い粉末。青酸カリ?

本来なら有り得ない速度てま死刑執行が決まった。

ゴミ捨て場にあった偽の青酸カリを置けた人物像は一人しかいない。ダストシュートからではなく、直接置いた。
大沢美也子教誨師。


青酸カリは、経典な隠してあった。つつみ紙に入れられていた。被害者の自殺。
大沢教誨師は共犯関係。

動機は、死体を司法解剖に回すため。

死刑囚は、職員から暴行を受け、拘置所内で妊娠させられた。だから、彼女は自分の死体を司法解剖に回すことを望んだ。

絞首刑では、絞首の際に退治が排出されるおそれがある。

→女なのがちゃんと利用されていて、死体解剖させるためとは、なるほど。ただの死刑では死体解剖しないからね。
元の作品は昔読んだが、トリックを忘れてしまったので、あとで再読しよう。


⑤三階の窓

リレー小説。5人は執筆中の相談をしていない。

アンカーは獏田。

第一章 発端(力石)

夢美、右の足首を怪我。

男二人と女二人で分かれて部屋をとった。

嘘宮、悲鳴。「俺、じゃない」

獏央が倒れている。息をしていない。

窓は空いているが3階。手すりに縄梯子が結ばれていた。

死因は脳挫傷。凶器は死体の傍にあったビール瓶。

鍵は室内で密室。犯人は密室から脱出するために縄梯子?



第二章 疑惑(西惠美)

蒸気が出るアイマスクを小沢から東はもらう。
二人はそれをつけ、眠りについた。

第三章 供述(真宮冨士雄)

俺が扉にもたれかかっていたなら、外から扉は開かなかったと思う。
窓は開けてない。

第四章 検証(大沢美也子)

ICレコーダーを止めたのは犯人。

みんな、浴衣なので縄梯子隠し持てない。

第五章 手掛かり(夢見灯)

縄梯子、一見、やってみたらきれた。
一見、体重45キロ。

読者への挑戦状。5人の走者は執筆中の相談を一切していない。

第六章 推理(獏田格)

縄梯子を使えた人物が犯人。10歳の星力丸君。

力丸と夢美、同室なのは家族だったから。

なぜ、リレー小説で叙述トリックが成立するか。
俺が参加しなかった、夕食ごの海岸で行われた花火。そこで、力丸という名前の少年に出会った。

→名前似た人物が、ミスリードなのはバレバレかな。


⑥九角館の殺人

綾辻行人、十角館の殺人。

灯と美也子が夢に入ってきていない。

焼却炉に顔を突っ込んだ死体。冨士雄?

夢から覚めると喫茶店。

夢。
惠美の額に手斧。

玄関から外を通って惠美の窓まで足跡を消したあと。片道分なのか往復分なのかは不明。

外を探しに行くと、灯の死体。だいぶ、時間が経っている。
灯は右手で人形。人形には手が欠けていた。

夢から覚める。喫茶店。
美也子、死んでる。
アナフィラキシーショック? いちごアレルギー。チーズタルトを食べたあと。

夢。島。
羊三が死んだ。頸動脈のあたりを切られている。



島に残っているのは俺と力石。

脅迫文のようなものが封筒に。

一番目の被害者の灯、手の欠けた人形は十角館。
2番目の東、冨士雄、焼却炉に顔を突っ込んだ死体は水車館り
3人目の死者の惠美の部屋にあった本はカボツ。なので迷路館り
4人目の自社、人形館の受け取る脅迫状にそっくり。

犯人は、綾辻行人の館シリーズに見立てて蓮ぞ殺人。

隠し通路、玄関ホール。

力石、何者かに時計塔のオブジェでなぐられる。
謎の人物は風味猫を俺に向けてきた。

目が覚める。喫茶店。

二重構造ではなく、現実も股にかけた3重構造。

見立ての深度が違う。
脅迫状はその場で作られたもの。便せんがそこにあったものだった。ほかのと違って、突発的に作られたItem。
人形館の見立てを行う前に人形を回収することが出来なくなったから。

灯、岩場に落ちたとき、犯人が持っていた人形を奪い取ってしまった。
人形の手は落下で欠けたもの。

犯人は、事件当時、足を怪我していて、岩場の急斜面を降りられなかった。
犯人は冨士雄。
冨士雄は焼却炉に顔を突っ込んだ状態で見つかったが、身代わりだった。

身代わりの正体は、夢見後一。
俺は丑一さんが紅茶を飲むのを見ていないが、バックヤードに紅茶を用意しておいて、叔父さんも飲んでね。とメモを残しておいた。

島と喫茶店、年が違った。


→顔のない死体パターンだが、一人増えてたことで、上手く使われている。
綾辻行人の見立ては、雑だと思ったが。。本編でも言及されてるが麻耶雄嵩のあれとネタはほぼ同じだし。。
年が違うのはバレバレかな。

0
2026年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サークルの先輩の不思議な能力、、、振る舞った紅茶を飲んだ人々を眠りにつかせて夢の世界を自由に創造する、、、に巻き込まれた主人公が夢の世界の殺人劇を解明していく話。
各殺人劇は、エラリー・クイーンや綾辻行人の作品に擬えられていて、その作品をすでに読んでいればくすっと笑えるし、読んだことがなければ読みたくなる。
また、短編だが各話がワンパターンではなく少しずつ捻られており、そこもまたいい意味で期待を裏切られる。
続編を読みたい。

0
2026年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「第三の短剣」
「そして誰にも共感出来なかった」
「モザイク岬の謎」
「女死刑囚パズル」
「三階の窓」
「九角館の殺人」

東京大学に進学した漠田格は読書サークル〈月夜のお茶の会〉に入会。ハイレベルな読書会の会話に慄くが、2年生・夢見灯が入れた紅茶を飲むと意識を失ってしまう。気が付くとそこは読書会のミステリとそっくりな「事件」が…。

とても面白い。灯が作り出した世界で謎解き。謎を解かないと目が覚めないって割とシビアな設定。ミステリについての会話が面白い。再読したくなる作品もたくさん。続きが読みたいな。

0
2026年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夢の中で殺人事件の推理ゲームをするという設定は面白いと思った。第一話を読んで期待値が高まったけれど、第二話で目が覚めない危険性が出たのに懲りずに続けてるというのが何だか……ごめんなさい、え?と思っちゃった。
家族だけじゃなくてサークル仲間を巻き込むのがね…。

0
2026年09月12日

「小説」ランキング