【感想・ネタバレ】法と言葉の中世史のレビュー

あらすじ

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たとえば<もの>が仏物・僧物・人物に分かたれていたように、この時代、世界は、現代とは異質な多様な<界>へと仕切られていた。一つの言葉、一片の法から中世的世界のなりたちを探りあてる。

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Posted by ブクログ


中世の言葉から 中世の法慣習の解明を試みた本


#平凡社 #笠松宏至 #法と言葉の中世史

中世と言えば、武士しか思い浮かばないが

仏、僧、人のそれぞれに「もの」を媒介とした人間関係(界)を前提とした法慣習があることに驚いた

寄進を「人のもの」を「仏のもの」に変える法的行為と捉えたり、出家を、人間が「人のもの」から「仏のもの」への転移と捉えたり

法の濫用がひどい時代であり、自分の身を守るために 法意識が高かったというのも意外だった


折中の法
*基準となる古法があり、それと現実との対応関係において定立する
*現実には「折中の法」の名のもと絶え間なく新法が生み出されていく中世法の世界
*折中には、中世的な正儀、道理の観念がこめられている
*いずれの側にも理があり、いずれの側にも非がある、という根本思想








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2025年09月28日

Posted by ブクログ

中世の裁判の記録から、言葉の一つ一つに潜む人々の意識を炙り出していく。謎解きのスリルとともに、仏と人との世界を分けようとしたけど段段ごっちゃになっていく様が浮かび上がる。

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2016年09月05日

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