あらすじ
はじめて後宮小説を読むならこの1冊! 「後宮」――そこは、華麗で妖艶な輝きを放つ世界。 死んだ武官の幽霊騒動の真相究明に奔走する皇后付の記録士。――「後宮の怪聞は蜜の味」天花寺さやか 帝への呪詛を祓うべく白羽の矢を立てられた「霊応の才」を持つ女房。――「十式部日記」三川みり 毒殺の手法を、殿下(チョナー)に謎めいた言葉で残す淑媛(スグォン)。――「夜明(やめい)」小野はるか 招聘したまじない師とともに、蠱毒(こどく)をつくり呪殺を企む皇后。 ――「皇后の花園」伊勢村朱音 国君(こっくん)への献身が胸を打つ、妖魚の娘と噂された姫。――「金の鱗を持つ娘」白川紺子 陰謀や嫉妬の渦巻く後宮を、明晰な頭脳と大胆な行動力で生き抜く女性たちを描いた五編を収録。全編新作書き下ろしの文庫オリジナル・アンソロジー。
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Posted by ブクログ
後宮や姫を軸とする人気小説を書いている作家による後宮短編集。どの話も粒揃いで面白かった。舞台が同じ後宮でも国や切り口が全く違っているところも面白かった。ただ、私は後宮だと、不運で埋もれている主人公が、才能など見出されて居場所で輝くとか、シンデレラストーリーみたいなのが好きなので、ハッピーエンドばかりでなかったので★4です。
「後宮の怪聞は蜜の味」天花寺さやか
小琳は貧しい農民から這い上がり皇后つきの次女となった異色の経歴を持つ。後宮での怪聞・奇聞・醜聞などを聞き集める。実は彼女の本心や能力はまだ他にあるのだが、あるとき集めていた噂からとんでもない真実へ行きつき…。
「十式部日記」三川みり
十式部(呪の式部→十じゅう→とおしきぶ)は霊が見える。柊子という美しい皇后を気に入り支えている。
「夜明」小野はるか
そこそこいい家に生まれた蓮花は嫁になるよりも野山を駆け回ったり勉強する方が好き。皇帝が嫁を探すため禁婚令が出され、逆に幸いと婚姻選抜を受け、最終試験まで残って花よめには選ばれずとも宮女になろうとしたら、後宮入りしてしまう。
「皇后の花園」伊勢村朱音
翠玉妃が死んで隣に血を吸った石があった。妃は子を孕んでいた。その後一人の宦官が井戸に身投げして死んだ。宦官の素月は皇后に呼ばれた。蠱毒を作ってほしいという。
「金の鱗を持つ娘」白川紺子
季隗は弦の国王の娘。金の鱗のアザがあり興奮すると金色に光る。柏の成王に嫁ぐ。しかしほったらかしにされたので怒って会いにいく。あなたは意気地なしなの?
後宮の話なので、中学校から。
Posted by ブクログ
後宮がテーマのアンソロジー。
中華風・和風・韓国風・ファンタジー色の強いものなど、バラエティに富んだ後宮が出てきて面白かった。
どの作品も楽しめたが、主役カップルの心の歩み寄りが特に丁寧に感じた『夜明』が一番好みだった。
Posted by ブクログ
白川紺子さん目当てで購入した、後宮がテーマのアンソロジー。白川さんのは1人世界観が違いすぎていて短編ではもったいない気がしてしまいました。
小野はるかさんの「夜明」がよかった。