【感想・ネタバレ】漱石の『猫』とニーチェ : 稀代の哲学者に震撼した近代日本の知性たちのレビュー

あらすじ

ニーチェ思想が近代日本の知識人に与えた衝撃を鮮やかに描く労作。「近代」に直面した樗牛、漱石、新渡戸、安倍能成、朔太郎、芥川らの苦悩と自己救済の格闘の様が浮き彫りにされる。

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Posted by ブクログ

とりあえず読み終えた。長かった。和辻哲郎と阿部次郎の章は途中で飛ばしてしまった。夏目漱石や芥川龍之介の項目は興味深く読めたし、ニーチェ思想の基本的な部分についても触れることができたことが収穫だった。

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2020年05月21日

Posted by ブクログ

「漱石の魅力」について語られている箇所を見てみよう。その一、学識に基づく見識。漱石の教養は古今東西に渉っているが、文学だけでなく哲学、心理学、社会学、歴史学にまで及んでいる。その二、暖かい人柄と高潔な人格。漱石は人間を愛したが、それ以上に正義を重んじた。その三、作品そのもの。その作品全てに自己超脱を目指す求道精神が認められる。私も漱石が一番好きだ。

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2010年05月04日

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