【感想・ネタバレ】ファンタジスタドール イヴのレビュー

あらすじ

「それは、乳房であった」男の独白は、その一文から始まった――ミロのヴィーナスと衝撃的な出会いをはたした幼少期、背徳的な愉しみに翻弄され、取り返しようのない過ちを犯した少年期、サイエンスにのめりこみ、運命の友に導かれた青年期。性状に従った末に人と離別までした男を、それでもある婦人は懐かしんで語るのだ。「この人は、女性がそんなに好きではなかったんです」と。アニメ『ファンタジスタドール』前日譚

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アニメ全話視聴済みで読みました。確かに小説のほの暗い雰囲気はアニメとまったく違いますが、アニメの「少女の成長物語」の中に潜む、おかしさや不思議さが好きだった人はこちらも十分楽しめると思います。

「頭のよい主人公が、女性の身体への執着をこじらせ、理想の女性を作るまでにいたる動機」が高潔に感じられるように書かれていて、すごく絶妙なバランスで成り立っている本でした。

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2014年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯の「こうして私は、人と離別した」という文言がバカすぎる

文学的でありかつ軽快な文体で、女性とは、自分が科学に傾倒する意味とは、と苦悩する男をシリアスに描き出す。それで「人と離別」した理由は理想のヨメを作りたかったから、という。クライマックス以降IQが激減。共感を持って読んでいた前半のシリアス展開から、めちゃくちゃアホな着地点へ。これがメディアミックスにおいて前日譚を任されるということか。

この作品で野崎まどにデビューしてしまったことが悔やまれる(全体的に見たら面白かったけど)。
野崎まど作品を他にも読みたい!!

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結構真面目に読んでたのに「彼が、残された右腕で触れる乳房が、こんな陳腐でありふれた、そこら辺の、誰にでも手に入る乳房でいいはずがない」という越智の台詞出てきた時に『ギャグかよ!』ってなった。多分壮大なSFギャグ小説だったんだと思う、前フリ長い!

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2019年07月14日

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