あらすじ
京都に伝わる稀覯本(きこうぼん)『黄母衣内記(きぼろないき)』。その所有者が謎の死を遂げた。事故か他殺か。そして継承を巡り兄弟争いが勃発。私的裁判・双龍会(そうりゅうえ)が開かれることに。その準備の中、瓶賀流(みかがみつる)は伝説の龍師「ささめきの山月(さんげつ)」から、一人の少女と行動を共にすることを依頼される。だがそれは仲間達との敵対を意味していた。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
ささめきの山月や有栖、烏有さんや繰子といった新キャラが多く出てくる中、相変わらず論語のキャラの立ちっぷりはすごい。トリックスターのよう!
次のページをめくるとひっくり返されている状況は相変わらずで、前の『丸太町ルヴォワール』ともども楽しめました。
とにかくタイトル通りの結末に辿りつきますが、その初めての出会いやらなんやらが悔しいくらい上手く隠されていて何度でも読み返したくなります。
そして流さんの格好よさときたら!!
落花さんや他のみんなも素敵なんですが、やっぱり有栖が憧れるのも無理はないですね。
続きも講談社ボックスで買って読んでしまいそうです。
文庫で800円、なかなかの金額ですが、その何倍も楽しい時間をすごせました。ありがとうございます!
購入を迷っている方には「とにかく買え、はよ買え」と言いたい一冊です!!
Posted by ブクログ
残念ながら前作を読まずに読んでしまったので、たぶんもっと楽しめたはずだったんだろうなと思います。でも切れ者たちの法廷での戦いはすごかった。
Posted by ブクログ
当たり前のことを大仰な言い回しで盛り上げるのは前作と同じだが、こちらが慣れたか作者が上手くなったのか、随分と楽しめた。人物像が固まってきて、叙述トリック…トリックというほどではなく、派手な叙述演出を落ち着いてキャラで読み分けられるようになったからだろうか。そうか、達也は流にそういう気持ちか、という青春風味で次作の文庫化が待たれる。前作は丸太町、次作は今出川となむ。