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不思議な世界
不思議な未来の話。
SFモノは、大抵今より便利になった世界を描いているものだが、この話の世界の便利さは逆戻りしているよう。
でも人みたいなロボットがいたりと高度な技術も過去のものとして残っている。
そういう不思議な設定と、話の穏やかさ、たまに入る絵画のようなコマに魅かれ、絶賛全巻揃え中です。
中学生の頃に毎日空を見上げていたあの感じを思い出す…。
同じ感覚の記憶がある人にオススメです!
Posted by ブクログ
次作『カブのイサキ』とも世界観共有してるのかな?
何か大きな事故でもあったのか、世界が非常に広くなって、
人類の営みがフェードアウトしていく中、
オーナーが去ったカフェを続ける「ロボットの人」アルファさんのお話。
当然ながらアルファさんはロボットだから年をとらない。
けれど、見た目は普通の人と変わらないし、
ロボットの”人”として扱われるし食事もとる。
ただし、ロボットなので、周りの人々が徐々に成長し、老けていく。
ロボットなので長生きなのだ。
でも永遠の命ではない。当時の開発者は年をとっていくし、
新たにロボットが製造されていないところを見ると、
後継者も出てこないのだろう。そもそも人類自体が徐々に減ってきている。
なのでロボットの人がいずれいなくなるのだろうか。
―という問いは読んでて思うだろうけど、
本編ではその顛末について語られることはほとんどない。
本当に作品の世界を覗き込むような話なのだ。その世界に入り込むことはできないにしろ。
作中ではロボットの筋肉の技術を利用したバイクとか、
目と同じパーツで出来たカメラが出てくるんだけど、
そのあたりには、人間の感覚の拡張の可能性が見えてくる。
世界の変化についても、大きく語られることはなく、
会話などの情報の断片程度からしか予測がつかない。
そういう意味でも、作品の世界を覗き込むっていう表現がしっくりくるかも。
Posted by ブクログ
海面上昇で海岸線が水に沈んでしまった後の日本(ヨコハマ)が舞台のお話ですが、漫画を読むというよりも夕暮れの蒼墨がかった空を眺めるような本だと思います。