あらすじ
夫の浮気で離婚し、古いアパートで独り暮らしをする初佳、48歳。子ども達は独立し、収入は決して高くない。将来に不安がないわけではないが、自分が選んだものだけに囲まれた生活は思いのほか幸福だ。ある日雨に降られて入った『わかば洋傘店』で、70代すぎと思しきパンクな恰好の女性店主に「雨が降ったら傘をさせ」という言葉と店名が大きく入った傘を貸してもらい――。「これから先」の人生が楽しみになる著者の最高傑作!
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
子どものころ想像していた大人にはなれなかった。
でも想定外の人生は、
連続ドラマの続きを待つようでわくわくする――。
「これから先」の人生が楽しみになる、著者の最高傑作!
夫の浮気で離婚し、古いアパートで独り暮らしをする初佳、48歳。
子どもたちは独立し、収入は決して高くない。
将来に不安がないわけではないが、
自分が選んだものだけに囲まれた生活は思いのほか幸福だ。
ある日雨に降られて入った『わかば洋傘店』で、
60代すぎと思しきパンクな恰好の女性店主に、
「雨が降ったら傘をさせ」という言葉と
店名が大きく入った傘を貸してもらい――。
恋人と別れて以来、ひとりでUSJに行くことを満喫している杏子。
むかしから「誰か」のではなく自分名義の家がほしかったみつほ。
育児と家事とパートに忙殺され、
「ちゃんと幸せなはずなのに」と葛藤する苑美。
最愛の母を亡くし、心の置きどころのない美禰子。
さまざまな境遇の40代女性たちの「これから」を痛快に描き出す連作短編集。
『疲れてる時とお腹が空いてる時はねえ、だいじな選択をするのはやめたほうがよろしいわ。』
『娘には、なにがあってもひとりで生きていける強さではなく、なにかがあった時すぐに周囲に頼れる図々しさを持っていてほしい、と願っていた。傷つくことなく一生を終えるなんて、どだい無理な話なのだから。』
『ひとりで生きていくんなら、もっと周りの人間を上手に利用せんと。ひとりで生きるって、誰の力も借りんこととは違うで』
『しんどい時に『やめる』という傘をさすのは、そんなに悪いことやろか。わたしは、続けることだけがすばらしいことやとは思わへん。夢って、呪いにもなるからね』
『十代はわからないことばかり。二十代は迷ってばかり。三十代からすこしずついろんなことが見えてきて、四十代はこれからどんどん楽しくなっていくって頃合いよね、と言いたいところだけれども。
今がいちばんいい時ね、なんて言われても困るわな。渦中にいるしんどさは、その時どきでかならずあるもんな』
【個人的な感想】
寺地はるなさんの作品やっぱりすごく好き!
言葉選び、考え方にいつもハッとさせられる。
Posted by ブクログ
「わかば洋傘店」を中心に
そこで出会った女性たちの連作短編集。
それぞれが自分の居場所を求めて彷徨う。
狭い住まいだけれど快適だ。
彼女たちには自由がある。
第四話 ソノミーテルミー
子育てのとき使っていたリュックが手放せない。
あるとき、リュックの荷物を軽くする。
荷物だけでなく
いろいろなことからの解放なのかな。
苑美に共感することが多く
一番好きなエピソード。
しっかりと踏ん張り
日々を生き抜く彼女たち。
その輪の中に入れるかというと少し迷うけれど。
サラッと読みやすく
どの読者にも自分と重ねたくなる女性がいると思う。