あらすじ
集中できないのは、意志が弱いからではありません。
仕事が終わらないのは、要領が悪いからでもありません。
働きすぎる脳のせいです!
本書『脳をオフにせよ』は、集中力や生産性が下がる原因を「努力不足」や「気合」の問題として捉えるのではなく、脳を使いすぎている状態として捉え直します。
そもそも脳は100%フル稼働する器官のため、スマートフォンや通知、大量のタスクに囲まれた現代では、いやが応でも脳は休む間もなく働き続けています。
その結果、時間をかけても成果が出ない、疲れているのに眠れないといった状態に陥りがちです。
本書では、神経心理学の知見をもとに、
・なぜ考え続けるほどパフォーマンスが下がるのか
・マルチタスクが集中するのに最適な理由
・脳をオフにする(考えなくていい時間をつくる)とはどういうことか
・実際にどうすればオフにできるのか
・日常や仕事の中で無理なく取り入れられる、生産性を上げる具体的なコツ
を、専門知識がなくても理解できる形で解説します。
特別な才能や環境は必要ありません。
勉強、読書、会話、睡眠といった日常の場面で、誰でも実践できるシンプルな方法を中心に紹介しています。
▼こんな方にオススメ
・集中力が続かず、仕事や勉強が捗らない人
・一生懸命働いているのに、仕事が終わらないと感じている人
・「頑張る」以外の解決策を探している人
・休み方がわからず、常に疲れていると感じる人
▼著者の特長
神経心理学の専門家と、集中力向上を現場で支援してきた実務家による共著です。
研究と実践の両面から、脳をオフにする方法(生産性を高め、休めるようになる方法)を具体的に示しています。
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Posted by ブクログ
脳をオフにせよ
著:マルク・ティッヘラー、オスカル・デ・ボス
訳:児島修
日経BP
それまでしていたタスクを中断して、同僚の質問に答えるというタスクに切り替えると、脳は2つのことを同時に行おうとします。
思考の速度が鈍くなります
ミスの発生率が役20%も増加する
もし一日メールを60通受診し、スマホの通知音が鳴るたびに読んでいるとしたら、私たちは1日1時間も11歳児並みの脳の処理能力で作業をしていることになる
集中力の低下の要因
①刺激が少なすぎる
②内部刺激が多すぎる
③エネルギーが不足している
④外部刺激が多すぎる
今していることとは別の何かに意識が向いてしまう現象は、心理学用語で「マインドワンダリング」
タスクを簡単にしたり、難しくしたりすることで、体内で分泌されるノルアドレナリンの量は変わり、結果として私たちの集中力も変わるのです
読む速度を上げることで、読書の難易度は上がり、ほかのことを考えようとする脳の余力(時間)が減りました。
隙間埋め
単純なタスクを2つ同時に行うのはマルチタスク
タスクスイッチングとは、2つ以上の複雑なタスクを頻繁に切り替えながら行うこと
読書中に、その本に記されている情報を記憶しようとするだけでも、他タスクを切り替える必要があります。情報を脳に記憶させるためには、何らかの意識的な作業が必要になるためです。たとえば、記憶したい部分を再読する、メモを取る、ハイライトするなどです。
「読書する」と「記憶する」という2つの作業が必要になる
同僚が少しだけ大きい声で電話をしているのがやたらと気になるのなら、それはあなたが今している作業が脳にとって簡単すぎるというサインです。脳の余力を使うために、目の前のタスクの難易度を少し上げてみましょう
人は一度に1つのことしか意識的に行えない
「読む」作業に集中して最後まで読み通し、次に「覚える」作業に集中する
タスクスイッチングが減れば、注意残余お少なくなり、手間や労力もかからず、はるかに効果的
会話中に、手に持っている何かを弄ぶことは、集中力を高めるための効果的な方法
カギやスマホではなく、あまり馴染みのないものを使う
ペーパークリップや小石をポケット
私たちが新しいものに目移りしてしまう
人間の脳は、新しいものや刺激的なものをこのむようにできています
「カササギ行動」
テーマデーを設ける
GTD(Gettinng Things Done)メソッド
①収集②処理③整理④レビュー⑤実行の5つのステップ
忙しいことと、忙しいと感じることは違う
頭のなかを掃除して、早く眠りにつく
パーソナル・アシスタントである視床が集中力を保つには、神経伝達物質のノルアドレナリンとアセチルコリンが必要
ノルアドレナリンは目の前の対象に注意を集中させ、アセチルコリンは気を散らす刺激をブロックします
拡散的注意
注意は、新しい情報を吸収することよりも、すでに吸収した情報を処理することに向けられます
空想したり、ぼんやりしたりしているとき
デフォルト・モード・ネットワーク
DMNが活性化されることで、私たちは集中力を取り戻せるようになる
最高の休憩方法
リラックスした運動
散歩、オフィスの外や別の階にコーヒーを飲みに行きましょう
階段を使って移動する
働く時間を減らせば生産性が上がる
「つながらない」権利
隣で同僚が誰かと話をしていると、あなたの生産性は60%以上も落ちる可能性があります
このような状況が一日中続いた場合、そうでない場合に比べて1日に1時間半も余分に働かなければならないことを示す研究結果もあります
騒音に気を取られたとき、私たちはすべての原因は同僚にあると考えがちです(そして心の中で、「みんな、静かにしてくれ!」と叫びます)しかし、どれだけ気が散りやすいかは、私たち自身の仕事への取り組み方によっても大きく左右されます。
オフィスの騒音から身を守りたいなら、定期的に休憩を取りましょう
ミニマリズムと集中力
生産性(や幸福度)が上がりやすくなります
集中は「選択的注意」、創造性は「拡散的注意」
集中して作業することとリラックスして休むことも関係があります
選択的注意
脱集中、アイデアを思いつく、考える、潜在意識、充電する、長時間、新しい情報を吸収しない、時間的プレッシャーによって妨げられる
選択的注意
集中、アイデアを実行する、実行する、顕在意識、全速力で進む、短時間、新しい情報を吸収する、時間的プレッシャーによって促される
Posted by ブクログ
集中力を取り戻すために「脳をオフにする」具体策を解説。集中力低下の4要因(①刺激不足→マインドワンダリング、②内部刺激過多→オーバーコミットメント、③エネルギー不足→睡眠・疲労、④外部刺激過多→通知・SNS)のフレームで整理され、自分の課題がどこに当てはまるか明確になった。特にSNSの隠れた脳消耗(信号待ち・トイレ中)の自覚が大きかった。
Posted by ブクログ
もっと、は蜃気楼
「今の自分はダメで、もっと頑張らないといけない」そう思ってたんですが、本書でそんなものは手に入れると次が欲しくなる蜃気楼みたいなものだと書いてあり、いい比喩だなあと。
忙しくしてるからと言って、成果は出ない。
あなたも成果を求めて砂漠を彷徨ってはいませんか?
なら一度立ち止まって、本書を読んでみてください。刺激が多すぎても、少なすぎても維持できない集中力の、ちょうどいいポジションという泉がみつかるかもしれませんよ
ps
個人的には集中力が少なすぎても、脳がオフにならないというのは発見でした。
脳がオフ=集中できているということなら、それは雑念や手遊びが生まれない程度に刺激があるということ。仕事に時間的締め切りを作ったり、散歩しながら話すといいみたいですね。