あらすじ
ポッドキャスターと服役囚、異例の父子捜査!
「ようこそ〈クライムキャスト〉へ。お相手はわたくし、マルクス・ヘーゲル」
キャンピングカーを拠点に未解決事件を追うポッドキャスターのマルクスは、ある日、地元紙記者から配信シリーズ〈届かなかった叫び〉について問い合わせを受ける。
十五年前、小さな町で七歳の少女が失踪。悪名高かった彼女の父親が逮捕されるも、刑務所で命を絶ったという事件を扱ったもので、ある事情により更新を打ち切っていた。
だが、その後しばらくして新たな事件が発生し、関連を疑ったマルクスは調査を再開。情報を得るため、収監中の父フランクに連絡を取る──。
異色の父子調査が光る、ノンストップ・ミステリ。
『猟犬』で「ガラスの鍵」賞など三冠を達成したヨルン・リーエン・ホルスト氏、
「アントン・ブレッケ」シリーズでノルウェー書店大賞を最年少で受賞したヤン=エーリク・フィエル氏、
ノルウェーを代表するライバル作家たちが手を組んだ衝撃の共同執筆作品。
解説:杉江松恋
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Posted by ブクログ
2026年の15冊目は、ヨルン・リーエル・ホルスト&ヤン=エーリク・フィエルの「クライムキャスト Vol.1届かなかった叫び」です。ノルウェーを代表する作家2人による共作です。
ヨルン・リーエル・ホルストの本を読むのは、警部ヴィスティング・シリーズの「疑念」以来、約2年振りです。これが予想以上に良いです。今年の新刊では、ここまでで1番ではないでしょうか。
主人公は、キャンピングカーを拠点に〈クライムキャスト〉という犯罪専門のポッドキャストを配信しているマルクスです。マルクスの元に地方紙の新聞記者マチルデから連絡が入ります。エピソード1しか発信していなかったレアという少女の失踪事件のポッドキャストを聞き、興味を持ったという事でした。少女は、現在まで発見されておらず、いくつかの状況証拠から少女の父親が犯人として逮捕されていました。そしてその父親は、獄中で自殺を遂げていました。マチルデは、独自に調査を始めますが、彼女の身にある事が起きてしまいます。
そして、マチルデへの対応を悔むマルクスも事件を調べ直します。少女の父親が犯人なのか?果たして、真犯人は他にいるのか?
最初から最後まで飽きさせません。ストリーテリングは秀逸です。マルクスの父で刑務所で服役中のフランクが良い味を出しています。ポッドキャスターの息子と服役囚の父親が事件に取り組むという設定も斬新です。ぜひとも次を読みたいものです。
☆4.8