【感想・ネタバレ】クライムキャスト ~Vol.1 届かなかった叫び~のレビュー

あらすじ

ポッドキャスターと服役囚、異例の父子捜査!

「ようこそ〈クライムキャスト〉へ。お相手はわたくし、マルクス・ヘーゲル」

キャンピングカーを拠点に未解決事件を追うポッドキャスターのマルクスは、ある日、地元紙記者から配信シリーズ〈届かなかった叫び〉について問い合わせを受ける。
十五年前、小さな町で七歳の少女が失踪。悪名高かった彼女の父親が逮捕されるも、刑務所で命を絶ったという事件を扱ったもので、ある事情により更新を打ち切っていた。
だが、その後しばらくして新たな事件が発生し、関連を疑ったマルクスは調査を再開。情報を得るため、収監中の父フランクに連絡を取る──。
異色の父子調査が光る、ノンストップ・ミステリ。

『猟犬』で「ガラスの鍵」賞など三冠を達成したヨルン・リーエン・ホルスト氏、
「アントン・ブレッケ」シリーズでノルウェー書店大賞を最年少で受賞したヤン=エーリク・フィエル氏、
ノルウェーを代表するライバル作家たちが手を組んだ衝撃の共同執筆作品。

解説:杉江松恋

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Posted by ブクログ

ヨルン・リーエル・ホルスト&ヤン=エーリク・フィエル『クライムキャスト vol.1 届かなかった叫び』小学館文庫。

ノルウェーを代表する2人の作家がタッグを組んだ共同執筆による新シリーズの開幕。

なかなか面白いミステリーシリーズが始まったものだ。前半から予想もしない展開に驚愕しながら読み進めると、まさかまさかの結末に腰を抜かしてしまった。

何しろ主人公のポッドキャスターとコンビを組むものと思っていた地元新聞社の女性記者が前半であっさりと死亡してしまうのだ。

また、主人公の意外な過去と刑務所に収監されている父親というサイドストーリーだけでも楽しめてしまう。


主人公のマルクス・ヘーゲルはキャンピングカーを拠点にして未解決事件を追う人気ポッドキャスターであった。

ある日、地元新聞社の女性記者のマルチデ・ヴォルからマルクスが過去に配信した15年前にファーゲルネスという小さな町で7歳の少女レア・フォッシュバルグが失踪し、悪名高い彼女の父親トビアスが逮捕され、刑務所で自ら命を絶った事件についての問合せを受ける。

マルクスは『クライムキャスト』という番組で『届かなかった叫び』というタイトルで第1弾の配信を行ったものの、第2弾で新事実を証言してくれる人物が急に口を閉ざしてしまったため、止むなく更新を打ち切っていたのだ。

マルチデからレア失踪事件の合同調査を提案されたマルクスだったが、それを断り、彼女に僅かばかりのヒントを与える。マルチデは僅かなヒントから単身で事件の調査を続けるが、山の中で転落ししてしまう。

マルクスは事故として片付けられたマルチデの死に不穏なものを感じ、レア失踪事件の調査を再開する。マルクスはポッドキャストの視聴者から新たにもたらされた『誰にも望まれなかった少年』という手掛かりを得て、刑務所に収監されている父親のフランクに獄中で自殺したレアの父親のトビアスについての調査を依頼する。

少しずつ解き明かされていく15年前の事件の真相。『誰にも望まれなかった少年』とは。

本体価格1,060円
★★★★★

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

警部ヴィスティングシリーズのヨルン・リーエル・ホルストの新作ということで、発売を楽しみにしていた本作。ライバル作家との共著とのことだが、これがかなり面白かった。ポッドキャスターが過去の事件を追っていくのだが、事件の内容が特に目新しいものではないにも関わらず、テンポも良く飽きさせない。服役囚である主人公の父親もいいキャラクターで、彼が起こした過去の事件も何やら複雑な事情がありそう。
続編がさらに面白くなりそうで、今から楽しみだ。

0
2026年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2026年の15冊目は、ヨルン・リーエル・ホルスト&ヤン=エーリク・フィエルの「クライムキャスト Vol.1届かなかった叫び」です。ノルウェーを代表する作家2人による共作です。
ヨルン・リーエル・ホルストの本を読むのは、警部ヴィスティング・シリーズの「疑念」以来、約2年振りです。これが予想以上に良いです。今年の新刊では、ここまでで1番ではないでしょうか。
主人公は、キャンピングカーを拠点に〈クライムキャスト〉という犯罪専門のポッドキャストを配信しているマルクスです。マルクスの元に地方紙の新聞記者マチルデから連絡が入ります。エピソード1しか発信していなかったレアという少女の失踪事件のポッドキャストを聞き、興味を持ったという事でした。少女は、現在まで発見されておらず、いくつかの状況証拠から少女の父親が犯人として逮捕されていました。そしてその父親は、獄中で自殺を遂げていました。マチルデは、独自に調査を始めますが、彼女の身にある事が起きてしまいます。
そして、マチルデへの対応を悔むマルクスも事件を調べ直します。少女の父親が犯人なのか?果たして、真犯人は他にいるのか?
最初から最後まで飽きさせません。ストリーテリングは秀逸です。マルクスの父で刑務所で服役中のフランクが良い味を出しています。ポッドキャスターの息子と服役囚の父親が事件に取り組むという設定も斬新です。ぜひとも次を読みたいものです。
☆4.8

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2026年05月07日

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