感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
100ページにも満たない短い作品だったけど、じんわり心に響く素敵な作品だった。
印象に残った文章♪
⚪︎「懐かしさって、全てが変わってしまってから初めて芽生えるものなんだ、と私は思った。」
⚪︎「好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いてほしいって、そう思ったのよ」
吉本ばななさん好きだなぁ♡
Posted by ブクログ
母が亡くなって 父が誰もが知ってる廃屋に住む
変わり者で有名なアルゼンチンババアと付き合ってると知るって、普通だったらだいぶドロドロした
感情になりそうなのに、どろどろ一切なし。
そこでは感情が優しく素直に溢れ出る。
家中汚れて臭いのに、なぜか誰もがユリさんに
心落ち着く。そんな人と出会えたら素敵だなぁ。
お父さんの
二代目アルゼンチンジジイは笑った。
言葉がとっても優しくて素敵な本でした。
最後の奈良美智さんの絵も素敵でした。
欲を言えばもっとユリさんを知りたかったなぁ。
Posted by ブクログ
亡くなったときにおおきな贈り物を受け取った
というところ、
ほんとうに好き。
この連鎖であってほしい、この世界の命のつながりは。
血がつながっていなくとも。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ短くて、気づいたら読み終わっていた。
最後の数ページは奈良美智さんが書いた絵なのも良かった。
主人公がお父さんがアルゼンチンババアと暮らしていることにあまり抵抗も持たず、反対もしなかったのが奇妙だった。そんな得体の知れないおばさんの元で父親が暮らすなんて、簡単に承諾はできない話だ。
だけど、アルゼンチンババアの元で暮らしたおかげでお父さんは亡くなった妻のためにイルカの墓石を掘り出したのだから結果オーライなのかも知れない。
イルカの墓石、かわいくていいな
Posted by ブクログ
綺麗なフレーズが並ぶ面白い本だったが、あまりにも短い(何か制約があった?)
感情移入しにくく、いとこの登場もあまり意味がない気がした。
詩集のような本だった。
Posted by ブクログ
「お母さんの体からお母さんの魂がいなくなった時、私はその冷たい体を見て思ったのだ。ああ、お母さんはこれに乗って旅をしていたんだ。だから、私も、私の体を、ちょうど車のメンテナンスするように大切に扱うようになった。」
以前友達が、死んだらどうなるんだろうと怖がっていました。そのとき私はいまいちピンとくる答えを見つけられなかったけれど、この捉え方は生きているうちも死んでからもやさしく、しあわせだと思いました。また友達とこのことについて話したいです。
「母が1日に何回かお茶を運んでいくと、父は手を休める。忙しいからそこに置いとけ、ということは滅多になかった。」
理想の夫婦像!結婚相手について考える時、外せない想像になりました笑。 ささいなコマをすくいあげるのはさすがよしもとばななさん。こういう気付き方がとても好きです。
「どうして人が遺跡を作るのか知ってる?
好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いてほしいって、そう思ったのよ」
ロマンチック〜!ユリさんにぴったりのセリフです。こんな風に世界のあらゆるものに対して愛情をくばって生きられたらなあと思います。
「そうか、お父さんにとって幸せという感じはちょっと上のほうにあるのか、と私は変なところにじんときてしまった。」
これもすてきな気付きのひとつです。わたしはどこを見てしあわせと言うのか、将来がたのしみです。